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投稿日:2023年6月22日 | 更新日:2024年04月05日
基本情報技術者試験に合格するために、どのくらいの勉強時間を確保すれば良いのでしょうか?
基本情報技術者試験の名称は「基本」となっていますが、幅広いIT業界の基礎知識を網羅する内容となっており、難易度は高めです。
合格するためには、しっかり勉強時間を確保して取り組まなくてはいけません。
こちらの記事では、基本情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間、効率的な勉強方法をご紹介します。
限られた時間を有効的につかい、1度で合格できるように頑張りましょう。
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基本情報技術者試験について
基本情報技術者試験とは?
基本情報技術者試験は、システムエンジニアやプログラマーとして基礎的な知識や技能があることを証明する資格です。
経済産業省が認定している国家資格で、IT業界への就職を希望している方は取得しておくと、就職活動や転職活動で役立つでしょう。
基本情報技術者試験は難易度は高めの資格ではありますが、しっかり勉強すれば実務経験のない文系の大学生、非エンジニアの方でも独学で合格可能です。
キャリアを踏み出す第一歩として資格取得を目指してみましょう。
基本情報技術者試験の出題範囲
基本情報技術者試験の出題範囲は、とても広いことで知られています。
出題範囲は、情報処理システムの開発に必要な基礎的な知識と技能に加えて、関連法規、経営戦略、簿記の知識など多岐にわたります。
出題される問題は基本的なものですが、範囲がかなり広いため一夜漬けでは到底学びきれる出題範囲ではありません。
受験をする方は勉強法を調べ、事前に学習スケジュールを立ててチャレンジすることをおすすめします。
科目 | 出題範囲 |
科目A試験 | ■テクノロジ系 基礎理論/アルゴリズムとプログラミング/コンピュータ構成要素/システム構成要素/ソフトウェア/ハードウェア/ヒューマンインターフェイス/マルチメディア/データベース/ネットワーク/セキュリティ/システム開発技術/ソフトウェア開発管理技術 ■マネジメント系 プロジェクトマネジメント/サービスマネジメント/システム監査 ■ストラテジ系 システム戦略/システム企画/経営戦略マネジメント/技術戦略マネジメント/ビジネスインダストリ/企業活動/法務 |
科目B試験 | ■情報セキュリティ…2割 情報セキュリティの確保に関すること ■アルゴリズム(擬似言語)…8割 プログラミング全般に関すること/プログラムの処理の基本要素に関すること/データ構造及びアルゴリズムに関すること/プログラミングの諸分野への適用に関すること |
基本情報技術者試験の難易度は?
基本情報技術者試験は毎年10万人を超える受験者がいる国家資格です。
「基本」と名付けられるだけあって、未経験者でも合格できる試験ですが、難易度は高いと言われます。基本情報技術者試験の合格率は毎回25%前後で、合格者は4人に1人程度です。
専門の勉強をした方、すでに社会経験のある方も含めての数字ですから、しっかり取り組む必要があります。
就職活動や転職活動の一環として資格取得を目指している場合、一度で合格できない可能性も考えて余裕を持って準備・勉強をするようにしましょう。
出題範囲が広いため、過去問や参考書・テキストを使い、念入りな試験対策が必要です。
特にIT知識が少ない初心者の場合、勉強をせずに挑むと、問題の意味も理解できないでしょう。
基本情報技術者試験には合格者の上限はありません。
正答率60%程度を目安に合否が決定するため、徹底した学習を行うことが合否のポイントとなります。試験勉強では80%を目指して勉強すると安心です。
基本情報技術者試験に必要な勉強時間の目安は?
基本情報技術者試験の合格は、IT基礎知識の有無で異なる
基本情報技術者試験の合格率は平均25%です。
受験者の半数以上が不合格となる試験ですから、独学で簡単に合格できると考えずに、しっかり余裕を持って対策を行ってください。
IT基礎知識のない人
IT基礎知識のない大学生、業界未経験者が基本情報技術者試験に合格するために必要な平均勉強時間は200時間と言われます。
1日2時間の勉強で100日間、毎日コツコツ勉強したとして、合格に必要な期間はおよそ3~4ヶ月と考えましょう。就職活動と並行して行うのは大変なので、事前に取得をしておくと良いでしょう。
基本情報技術者試験は、IT初心者の人でもコツを抑えた勉強方法としっかりした学習計画を立てて挑戦すれば合格することができます。
出題範囲は事前に告知されていますし、過去問も簡単に入手ができます。
但し、CBT方式になった令和2年以降の過去問は公開されていません。
IT基礎知識のある人
情報系の大学、専門学校へ通っていた人、すでにIT業界での社会経験がある人の場合、平均勉強時間は50時間と言われます。
1日2時間の勉強で25日、1ヶ月間しっかり勉強すれば合格点に到達できるでしょう。
実際、すでに実務にあたっている人の場合、知識を実務で応用するイメージは湧きにくい点があります。
特に試験の半数を占めるマネジメント系や著作権、法律などに関連するストラテジ系はIT経験があっても初心者が触れることのない内容が多くなります。甘く考えずに集中して取り組むことが必要です。
勉強時間はあくまでも目安
基本情報技術者試験の合格までに必要な勉強時間はあくまで目安です。
記憶力の良い方、飲み込みの早い方であれば想定時間よりも短い勉強時間でも合格できるでしょう。
逆にただ時間をかけてもポイントを押さえずに漫然と勉強をしても、合格は難しいです。余裕を持ったスケジュールで取り組みましょう。
自分に合った具体的な目標を立てて、無駄のない無理のない勉強を心がけてください。
勉強時間の効率化を図ろう
モチベーション維持
基本情報処理技術者試験は難易度が高めの試験なので、しっかり勉強をして試験にチャレンジしなくてはいけません。
合格率を上げるために必要なのが、モチベーションの維持です。そのためにはまず、合格後のメリットについてしっかり把握することが重要です。
- ITに関する幅広い基礎知識を身に付けることができる
- 論理的思考を高めることができる
- 転職や就職時に有利になる
- 企業によっては資格手当や報奨金が出る
- 資格に有効期限がないので、一度合格すれば更新の必要がない
- 上位資格(応用情報技術者試験)の足がかりになる
基本情報技術者試験に合格することで得られるメリットに目を向けて、試験当日までしっかりモチベーションを維持しましょう。途中で断念してしまう場合、勉強法に問題があると考えられます。
受験までの計画を立てる
学生生活やアルバイトと並行しての受験、就職活動しながらの受験、IT技術者として働きながらの受験はいずれも1日のうち勉強に当てられる時間は多くありません。
情報処理技術者試験は基礎的な内容だけに、範囲が広く、片手間な勉強では合格できません。
受験までしっかり学習計画を立ててスケジュールを組みましょう。
科目A(旧午前)免除
科目A(旧午前)には免除制度があります。
これはIPA(情報処理推進機構)の認定を受けた講座を受講後に修了試験に合格するなど一定の基準を満たした場合、1年間という期間限定で科目Aの試験が免除になる制度です。
科目A免除制度を利用すれば、科目Bの試験対策に集中できます。
2023年度(令和5年度)から科目B(旧午後)の問題が大幅に変更されます。過去問を使った勉強が通用しなくなる可能性があり、科目Bの勉強に集中できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
また基本情報技術者試験は、2023年度(令和5年度)から通年試験となります。
免除制度は回数の制約がありません。
免除制度が受けられる1年以内に科目Bの合格を目指しましょう。繰り返しになりますが、科目Aが免除になるのは合格を目指す上で非常に大きなメリットになりますので、是非科目A試験免除を狙ってみて下さい。
基本情報技術者試験・科目別の勉強時間割合
科目A(旧午前)の勉強法
まずはしっかり参考書を読み、基本的な用語を確認しましょう。
同時に科目A(旧午前試験)の過去問を繰り返し解いてください。参考書を何周かすれば科目Aで必要な基本的な知識が身につくでしょう。
科目Aの問題は類似問題がたくさん出ます。暗記するつもりで過去問を解くのがポイントです。
科目B(旧午後)の勉強法
科目Aの範囲である程度点数が取れるようになったら、科目B(旧午後試験)の対策も並行して始めましょう。
科目Bは科目Aよりも勉強量が必要です。科目Bは読解力を必要とする問題が出るため、より広い知識と理解が求められます。
また、アルゴリズムとプログラミング言語はそれぞれ独自の勉強が必要です。より集中して勉強が必要になります。
科目別の勉強時間割合は?
科目別の勉強割合の目安は、2:8です。
科目Aが2割に対して、科目Bは8割の時間配分が必要です。
2023年度(令和5年度)から、科目Bの試験内容は大幅に変更となります。
今までは過去問を繰り返し解くことで、合格率を上げることができましたが、その方法は通用しません。実質的に難易度が上がると考えて間違いないでしょう。
どんな問題が出題されても自信を持って回答できるように、学習計画をしっかり立てて勉強法を工夫しなければいけません。
試験の合格点は例年60点前後です。合格基準は毎年変わるので、60点取っていれば合格というわけではありません。自己採点で60点に達していても不合格となることがあります。
最低限の勉強で終わらせずに、80点を確実に取れる勉強をしておきましょう。また科目A、科目B共に、1問何点という配分はされず、試験結果による難易度で点数配分が決定されます。
基本情報技術者試験でおすすめの通信講座3選
スタディング
スタディングをおすすめするのは、多くの合格実績があることです。
基本情報技術者試験に対応した通信講座コースは2つあり、既にITへ何らかの形で関わっている人向けの基本情報技術者合格コース(料金36,800円)と、ITの初学者向けの基本情報技術者初学者コース(料金43,800円)からなります。
このように受講する人によってコースが分かれているのも、合格率の高さに繋がっていると考えられます。
なお、IT初学者向けの基本情報技術者初学者コースには、ITパスポート試験も対象として含まれていることからも、より基本的な内容からしっかりと学習できることが分かります。
新試験制度にも対応しており、CBT方式での模擬試験やスマホアプリを活用した学習などにも力を入れています。
スタディングでは長期的な学習よりも、短期的な集中学習を目標としており、オンライン機能を活かしたサポートも充実しています。
フォーサイト
フォーサイトがターゲットにしている基本情報技術者向けコースは1つのみ、料金は35800円で相場の範囲です。
コースが多数あると選択に迷いがちですが、コースが限定されているので安心です。
フォーサイトの特徴はeラーニングだけでなく、紙ベースのテキストに対応していることです。受験生にとってどちらが勉強しやすいのかを自分で判断できるのは、大きなメリットでしょう。
専用アプリである「ManaBun」を使用すれば、スマホやタブレットで学習可能です。
基本情報技術者試験の合格には100点満点を取る必要はありません。60点以上の点数があれば合格するとされていますので、満点を狙わず確実に合格できる点数を目指すことが効率的な学習に繋がります。フォーサイトは満点を目指す学習ではなく、短期集中型のコース内容になっています。
勉強時間の確保が難しい社会人におすすめの通信講座と言えるでしょう。
資格の大原
資格の大原では基本情報技術者試験のコースが8種類あります。
これだけ多いとどれを選んでいいか迷うかもしれませんが、安心して下さい。コース選びの基準が設けられており、自分に合った無駄のない学習ができるように設計されています。
つまり基本情報処理試験にどのような形で挑戦するかでコースが選べるようになっています。
科目A免除制度を使いたいのか、科目Aは自力でできるので科目Bに集中したいのか、など受講者のレベルに合わせてコース選択できます。
また、8種類のコースのうち3種類で「科目A免除制度」に対応しているのが大きな特徴です。修了までに2回実施されるテストのいずれかに合格すれば科目Aが1年間免除となります。
この制度を利用することで、基本情報技術者試験への合格率はかなり高くなるのは間違いありません。資格の大原を受講する際の注意点としては、相場よりもコース料金が高いことです。
予算的に無理のない範囲で受講しましょう。
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