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投稿日:2023年4月13日 | 更新日:2023年12月08日
「そもそもの試験内容がわからない」
「どうやって勉強すればいいの・・・」
「合格率は?」
「受験資格ってあるの?」
危険物取扱者の資格を取得しようと思っている方の中には、試験内容や受験資格、合格率、勉強方法のイメージがつかない方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
そのような方のために今回は危険物取扱者の試験に焦点を当て、危険物取扱者について紹介していきます。
この記事でわかること
- 試験内容
- 受験資格
- 合格率
- 勉強方法
危険物取扱者取得後のイメージをつけるためにもぜひ最後までチェックしてみてください!
編集部おすすめ
危険物取扱者 通信講座
危険物取扱者とは?
危険物取扱者とは【危険物】を取り扱う際に必要になる国家資格です。
危険物とは、身近なものであればガソリン、灯油、油性塗料、金属粉など、火災の危険性の高い燃焼物などを指します。
危険物取扱者の資格自体も甲種、乙種、丙種の3種類に分かれています。
また、乙種に関しては6つに分類されています。
取り扱える危険物の種類が違うため自分に合った資格試験を受けるとよいでしょう。
それでは資格の種類について詳しくみていきましょう!
危険物取扱者甲種
甲種危険物取扱者は、消防法で定められた第1類から第6類のすべての危険物の取り扱い、無資格者への立ち会いが可能になります。
第1類 第酸化性固体
第2類 可燃性固体
第3類 自然発火性質および禁水性物質
第4類 引火性液体
第5類 自己反応性物質
第6類 酸化性液体
すべての危険物を扱うことができるため、大量の薬品を使う工場などで重宝されます。
また、6ヶ月以上の実務経験があれば、危険物保安監督者を目指すこともできます。
危険物取扱者乙種
乙種危険物取扱者は第1種(乙1)、第2種(乙2)、第3種(乙3)、第4種(乙4)、第5種(乙5)、第6種(乙6)というように6つに分類されており、扱うことができる危険物に違いがあります。
6つに分類されているため、扱いたい危険物によって受ける資格を変えることができます。
また、第4種(乙4)はガソリンや灯油、軽油を扱うことができるので、仕事に直結しやすく企業からの需要が見込めるため受験者が多い傾向にあります。
セルフサービスのガソリンスタンドでは、甲種または乙種4類の危険物取扱者が立ち会うことができるというように仕事に直結しやすい資格となっております。
危険物取扱者丙種
丙種危険物取扱者は、ガソリン、灯油、軽油、重油といった一定の危険物を取り扱うことができる資格です。
しかし、甲種、乙種に比べると扱うことのできる危険物に限りがある、無資格者への立ち会いができない、危険物保安監督者になることができないなど資格を活用してできることに制限もあります。
【類別】受験資格・試験科目・試験内容
ここでは、受験資格・試験科目・試験内容について紹介していきます。
甲種、乙種、丙種によって受験資格や試験内容が異なるので、注意が必要です。
ここから種類別にまとめていきます!
受験資格
甲種
甲種には受験資格が存在しており、次の要件を1つ満たせば受験できます。
〇大学などで化学に関する学科などを修めて卒業
〇大学などで15単位以上化学に関する授業科目を修了
〇乙種危険物取扱者免状交付後、2年以上の実務経験を有する者
〇次の4種類以上の乙種危険物取扱者の免状を有する者
1.第1類または第6類
2.第2類または第4類
3.第3類
4.第5類
〇化学に関する学科または課程の修士・博士の学位を有する
乙種・丙種
乙種、丙種に関しては受験資格が存在しておらず、誰でも受験可能です。
危険物取扱者 試験科目・内容
危険物取扱者の試験科目は、甲種・乙種・丙種どれも3科目です。
共通科目に「危険物に関する法令」と「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」があり、甲種は高度で専門的、乙・丙種は基礎的な知識が問われます。
それぞれの試験内容は以下の通りになります。
甲種
科目 | 出題数 |
---|---|
危険物に関する法令 | 15 |
物理学及び化学 | 10 |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 20 |
甲種に関しては、出題範囲が広く豊富な知識、専門的な知識を要する問題が多く出題されるため、十分に対策しておく必要があります。
乙種
科目 | 出題数 |
---|---|
危険物に関する法令 | 15 |
基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 15 |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10 |
乙種は第1類から第6類あり、受験する類について学習すれば問題ありませんが、基礎的な化学の知識や危険物の予備知識が必要になってくるため初学であれば余裕をもって試験対策をする必要があります。
丙種
科目 | 出題数 |
---|---|
危険物に関する法令 | 15 |
燃焼及び消火に関する基礎知識 | 10 |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10 |
丙種は出題数が最も少なく、難易度もそれほど高くないといわれています。しかし、確実な合格を目指すためにも十分な対策が必要になります。
【参考】
日本建設情報センター
一般社団法人消防試験研究センター
危険物取扱者試験の日程・会場
危険物取扱者の試験を受けるにあって、いつ試験があるの?どこでやってるの?といった疑問があると思います。
ここでは日程や試験会場について紹介してきます。
危険物取扱者試験は47都道府県で開催され、試験日程は都道府県ごとに異なります。東京都では月に3〜5回、その他の各道府県では年に1〜2回程度実施され、詳しくは消防試験研究センターのホームぺージで確認できます。
詳しくはこちらから!
また、居住地や勤務地に関係なく、全国の希望する都道府県で受験可能です。
危険物取扱者試験の料金・申し込み方法・合格発表について紹介!
ここまで受験資格、試験内容、試験会場・日程について紹介してきました。
ここからは、料金、試験を受ける時の申請方法、合格発表について紹介していきます。
受験料
受験料は種別によって異なっているので、注意が必要です。
種別 | 受験料(税抜き) |
---|---|
甲種 | 6,600円 |
乙種 | 4,600円 |
丙種 | 3,700円 |
消費税を入れると、最高7260円、最低4070円といった料金帯になります。
受験の申し込み方法
受験の申請方法は書面申請と電子申請の2通りあります。
書面申請は願書等を郵送、電子申請はインターネットで申請する方法です。それぞれの方法を解説していきます。
書面申請
①下表の必要書類を揃える
- 受験願書
- 甲種危険物取扱者試験を受験する者は、受験資格を証明する書類(卒業証書、免状等のコピー(縮小したものも可)、卒業証明書、単位修得証明書等)
- 乙種危険物取扱者試験で火薬類免状による科目免除を受ける者は「火薬類免状」のコピー
- 丙種危険物取扱者試験で科目免除を受ける者は、消防団長、消防学校長が証明する書類
- 既に「危険物取扱者免状」を取得している者は、既得免状のコピー
- 「郵便振替払込受付証明書(受験願書添付用)」(受験願書と一緒に配布しています。)
②受付期間内に申請窓口へ郵送する
受験を希望する都道府県ごとに申請窓口が異なるので注意が必要です。。
都道府県 | 申請窓口 |
---|---|
東京都 | 一般財団法人消防試験研究センター中央試験センター |
各道府県 | 一般財団法人消防試験研究センターの各道府県支部 |
③受験票が届く ※証明写真を貼付
④受験
電子申請
①一般財団法人消防試験研究センターより手続きを進める
②受験票を印刷する(試験10日前から可能) ※証明写真を貼付
受験
合格発表の時期・方法
合格発表の時期
合格発表日は、試験案内に記入されている場合があります。もし記載されていない場合は、試験会場で発表されます。およそ試験日から2週間~1ヶ月後となる場合が多いと言われています。
合格発表の方法
合格発表は、3つの方法で実行されます。
- 試験結果通知書
- 消防試験研究センターWebサイトの「試験合格者受験番号掲示」(発表日の正午から)
- 「消防試験研究センター」支部の窓口等(中央試験センターの場合は掲示板)
試験結果通知書は受験者全員に送付されるため、この方法で確認することが確実です。
【類別】危険物取扱者の合格率を紹介
試験を受ける際に合格率が気になる人が多いのではないでしょうか!
ここからは各類の合格率を紹介していきます。
甲種の合格率は?
甲種の過去7回の合格率は以下のようになっています。
回 | 合格率 |
2022年(令和4年度5月時点) | 38.5% |
2021年(令和3年度) | 44.3% |
2020年(令和2年度) | 42.5% |
2019年(令和元年度) | 39.5% |
2018年(平成30年度) | 39.8% |
2017年(平成29年度) | 37.3% |
2016年(平成28年度) | 33.5% |
甲種は物理や化学が試験科目となっており、乙種に比べて難易度は高めとなっています。
また、危険物取扱者甲種は、出題範囲が広いという理由もあり危険物取扱者の中でもっとも難易度が高い資格といわれています。
乙種の合格率は?
第1類 | 第2類 | 第3類 | 第4類 | 第5類 | 第6類 | |
2022 7月時点 | 71.5% | 70.8% | 70.8% | 30.6% | 71.2% | 68.5% |
2021 | 70.5% | 72.3% | 71.0% | 36.1% | 71.0% | 70.7% |
2020 | 71.5% | 70.8% | 70.8% | 30.6% | 71.2% | 68.5% |
2019 | 67.9% | 68.5% | 68.2% | 38.6% | 68.7% | 67.0% |
2018 | 66.9% | 68.3% | 67.7% | 39.0% | 66.1% | 64.4% |
2017 | 68.4% | 70.9% | 69.2% | 34.4% | 69.4% | 63.6% |
2016 | 65.5% | 67.2% | 68.4% | 28.9% | 66.9% | 64.3% |
見てわかる通り、種類によって合格率に差があります。
特に受験者が多く、人気のある第4種の合格率は低くなっています。
こちらについては後ほど詳しく解説していきます。
丙種の合格率は?
丙種の過去7回の合格率は以下のようになっています。
回 | 合格率 |
2022(令和4年度5月時点) | 60.9% |
2021(令和3年度) | 51.4% |
2020(令和2年度) | 54.0% |
2019(令和元年度) | 50.4% |
2018(平成30年度) | 51.2% |
2017(平成29年度) | 50.7% |
2016(平成28年度) | 48.7% |
丙種の合格率は約52.5%です。
危険物取扱者の中で比較すると、丙種は比較的難易度が低いといえます。
その理由は物理や化学が試験科目になく、燃焼や消火についての知識を問う問題が中心となっているためです。
資格試験を受ける上でのおすすめ勉強法
試験を受ける上で対策は不可欠になってきます。
ここからは危険物取扱者取得のための勉強法を紹介していきます。
以下の順で見ていきます!
- 徹底的に暗記する
- 参考書は1冊に絞る
- 過去問を解く
- 通信講座を利用する
徹底的に暗記する
学習においては、暗記と理解の2つの要素があります。
この2つの要素のうち、どちらがより重要かよく問題になりますが、危険物取扱者においては、暗記の要素が強くなっています。
確かに、単なる暗記で対応できない計算問題なども出題されますが1~2問程度です。
出題の大部分が、暗記要素を占めるため、問題集を通じて、繰り返し反復演習を行うのが非常に効果的です。
参考書は1冊に絞る
よく、参考書を何冊も購入する人もいますが、結局は、利用せずに終わってしまうことが多いと思われます。
無駄な出費を控えることはもちろん、効率的にポイントを意識して学習をしていくうえでも参考書1を冊に絞ることは重要です。
特に人気の高い乙種4類の参考書は、充実していますので、実際に書店で、参考書の内容の比較を行い、これなら学習を継続できそうだと思えるものを1冊決めましょう。
過去問を解く
すでに述べた通り、徹底的に暗記するという学習方法においては、参考書だけでなく問題集が不可欠です。
年に何回も試験が実施されるため、どうしても似たような問題が出題されることになります。
そのため過去問演習を反復することで、繰り返し出題される内容を身に付けていくことができます。
参考書と同様、特に乙種4類の過去問題集は書籍が充実しています。
また、書籍によっては、インプット教材である参考書とアウトプット教材である問題集が1冊にまとまっているものもあります。
過去問はこちらから!
通信講座を利用する
ここからは、おすすめの通信講座を3つ紹介したいと思います。
- ユーキャン
- スタディング
- フォーサイト
1.ユーキャン
まず、ユーキャン 危険物取扱者(乙四・両種)講座 をおすすめします。
ユーキャン 危険物取扱者(乙四・両種)講座 の特徴は、以下の3点です。
1.誰でも勉強しやすいテキスト
ユーキャンのテキストは図が多く使われており、難しい専門用語もわかりやすく説明されているため、初学者にも非常に勉強しやすくなっています。
また、危険物取扱者試験の物理・化学の分野では、大学でこれらの分野を専攻したか、中学・高校の理科で習った内容を覚えているかなど、元々の知識量が勉強の大変さに大きく関わってきます。
しかしユーキャンのテキストでは、基礎から丁寧に解説してくれるため、物理・化学が苦手な人、知識が全くない人でも安心して勉強を進めることができます。
さらに、暗記項目が多いことも、危険物取扱者の試験勉強が大変な理由の1つです。
ユーキャンの「ゴロおぼえ手帳」を使えば、ゴロあわせやイラストで危険物の特徴を楽しく覚えることができます。
また、持ち運びできるサイズになっているため、通勤時間や休憩時間など、隙間時間での勉強にもぴったりです。
2.最大12カ月の充実したサポート
スマホやパソコンで利用可能な「学びオンラインプラス」を使えば、受講期限日や本番の試験日に合わせて1人1人に専用スケジュールを作成してくれます。
進捗状況がスケジュールとずれても、再作成することができます。
さらに、ユーキャンの標準学習期間は5ヶ月ですが、万が一勉強が遅れても12カ月まではすべての指導サービスを受けることができ、他社と比べてもサポート期間は非常に長いといえます。
指導サービスには、丁寧な解説つきの添削サービス・経験豊富な講師による質問サービス・法改正などの最新情報の提供といったサービスが全て含まれています。
資格の勉強を初めてする方、仕事などが忙しい方など、勉強が遅れてしまう不安がある方にオススメです。
3.初学者に優しい講座のバリエーション
ユーキャンの危険物取扱者講座は、「乙4合格指導講座」と「丙種合格指導講座」の2種類があります。
乙4に対応した講座は多くありますが、丙種に対応した講座は珍しいのです。
丙種は、初めて危険物取扱者試験を受ける方が多く受験します。
そういった方にとって通信講座が用意されているのは、心強いのではないでしょうか。
\ユーキャンの危険物取扱者の講座を見てみる/
2.スタディング
次にスタディングの危険物取扱者講座をおすすめします!
スタディングの危険物取扱者講座の特徴は以下の3点です。
1.スキマ時間で学べる!
スタディングでは、机に座って勉強する必要はありません。手持ちのスマートフォン、PC、タブレットで学べるため、通勤時間、 移動時間、昼休み、待ち時間、就寝前後など、ちょっとしたスキマ時間で勉強できます。
2.初心者でもわかりやすいビデオ/音声講座
スタディングは、初めて危険物取扱者試験の勉強をする方でも無理なく学べるように作られています。
ビデオ講座では、テレビの情報番組のように、図や具体例などを使ってわかりやすく解説しています。従来型の暗記中心の学習に比べ、興味が湧き、自然に理解しながら学べます。
さらに、倍速版や音声講座もあるので、車通勤や家事をしながらなど、スキマ時間で効率的に学ぶことが可能です。
3.インプットアウトプット学習で合格力アップ!
試験に短期間で合格するための最大のコツは「問題練習をしながら実力をつけること」です。
スタディングでは、最適な順番で段階的にアウトプット学習できるよう「学習フロー」が組まれています。
ビデオ/音声講座でインプットした後はすぐに「スマート問題集」で基礎力を固めます。
さらに、本番同様の「模擬試験」を解くことで実戦力を身につけていくことができます。
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3.フォーサイト
最後にお勧めするのは、フォーサイト 危険物取扱者受験講座(甲種)・危険物取扱者受験講座(乙種)をおすすめします。
1.講座は「危険物乙4スピード合格講座」のみ
フォーサイトの危険物取扱者講座は、「危険物乙4スピード合格講座」の1種類のみとなっています。
乙4はガソリンや灯油など、身近な危険物を取り扱っているため需要が高く、受験者も飛び抜けて多いです。
そのため乙4の講座は多くの受験生にとって大変役立ちます。
ただし、他の種や乙種の他の類を受験する方にはオススメできません。
2.わかりやすさをとことん追求したテキスト
フォーサイトのテキストにおける最大の特徴は、業界初のフルカラーということです。
この特徴は、カラー画像のほうが覚えやすく長期間印象に残るという研究結果に基づいています。
さらに、図や表で内容、重要ポイントが簡潔にまとめられていたり、イラストが多く取り入れられたりして内容がイメージしやすくなったりしています。
このように、フォーサイトのテキストはわかりやすさが徹底的に追求されたものになっています。
また、講義動画はただ通学講座を録画したものではなく、受講者が先生から1対1で教わっていると感じるように専用のスタジオで撮影するなど動画の質や内容にもこだわっています。
そしてフォーサイトの過去問題集は、実際に出題された問題が単元ごとに並び替えられており、テキストと一緒に使いやすくなっています。
1問ごとに問題の難易度や解く時間の目安が書かれており、細部にまで工夫が見られます。
3.画期的なeラーニングシステム
フォーサイトは通信講座に特化した会社であり、教材やサービス内容の細部にまでこだわっています。
その代表例が「ManaBun(旧道場破り)」というeラーニングシステムです。
学習スケジュール作成や進捗状況の管理をしてくれる他、講義動画やテキスト、確認テストなど全てがスマートフォンやタブレット、パソコンで利用できます。
\フォーサイトの危険物取扱者の講座を見てみる/
まとめ
ここまで、危険物取扱者の試験の概要について紹介してきました。
まとめ
- 甲種には受験資格が存在するため注意が必要。
- どの類も3科目、乙種、丙種に関しては科目が一部免除制度がある。
- 申請は書面申請と電子申請がある。
- 勉強を進めていくにあたって通信講座がおすすめ!
日程の確認や申請方法、過去問はこちらの公式ページで確認してください。
危険物取扱者の資格を取得することで仕事の幅が広がる可能性があるので、ぜひ挑戦してみてください!あなたの資格取得を応援しています!
編集部おすすめ
危険物取扱者 通信講座