PR
投稿日:2024年8月8日 | 更新日:2024年08月08日
マンション管理士は、国家資格の中でも難易度が高いといわれています。
ですが、ネット上では「マンション管理士は意味がないからやめとけ!」「役に立たないからやめとけ!」といった情報が拡散されており、資格取得にブレーキがかかってしまっている方も少なからずいらっしゃると思います。
今回は、そんなマンション管理士について「やめとけといわれる理由」、「マンション管理士に向いている人」や「試験概要(合格率、受験資格)」について詳しく解説します。
資格取得に戸惑ってしまっている方にとって、チャレンジする一助になれば幸いです。
編集部おすすめ
マンション管理士
おすすめ通信講座
マンション管理士について解説
マンション管理士の業務内容や年収について詳しく解説します。
マンション管理士は、共同住宅(マンション、アパート等)の管理や運営に関する専門家で、取得難易度の高い国家資格です。
法律や建築技術、管理組織の運営など幅広い知識を持ち、共同住宅の円滑な管理を担当します。
マンション管理士の業務内容は?
マンション管理士の業務にはいくつか種類があります。詳しい内容は、以下の通りです。
マンション管理士業務内容①運営支援
マンション管理士は、管理組合や管理会社と協力して共同住宅の日常的な運営を支援します。
具体的な業務には、修繕や保守、清掃、セキュリティの確保、契約の管理、予算の立案と監視、住民とのコミュニケーションなどが含まれます。
マンション管理士業務内容②緊急事態の対応やアドバイス実施
マンション管理士は、住民の要望や問題を解決するためにも活躍します。建物のトラブルや緊急事態に対処し、適切な対応やアドバイスを提供する役割も果たします。
マンション管理士の年収は?
気になるマンション管理士の年収は一般的に企業に勤めている場合、約400万円といわれています。
様々な経験を積むことにより昇給もあり、将来的により高年収を得る可能性も考えられます。
なかには、マンション管理士として独立、開業する方もいて、年収1,000万円を超えている方もすくなくありません。
そのためにも、まずは企業で知識と経験を積む必要性があります。
やめとけは本当?マンション管理士に求められるスキルと知識
マンション管理士には、いくつか求められる重要なスキルと知識があります。詳細は、以下の通りです。
法律知識
共同住宅(マンションやアパートなど)に関連する法律や規制についての理解が必要です。法的な問題やトラブル解決に対処するために、関連法令の知識を有することが重要といえます。
建築技術
建物の構造や設備に関する基本的な知識が必要です。修繕や保守作業を理解し、建物の問題を解決する能力が求められます。
管理スキル
予算管理や契約管理など、管理組織を円滑に運営するためのスキルが必要です。効果的な予算の立案や管理、業者との交渉力が重要です。マネージメント力を培う必要があります。
コミュニケーション能力
住民との良好なコミュニケーションが必要です。円滑なコミュニケーションが実現することで、住民の要望や問題を理解し、適切に対応することができます。
人との関わりが必要不可欠ですので、コミュニケーション能力はマストといえます。
問題解決能力
建物のトラブルや緊急事態に臨機応変に対処する能力が求められます。迅速かつ効果的な解決策を見つける能力が必要です。
様々なケースがありますので、同僚や上司の事例などを把握し、対処方法を自分なりに考えておくことが重要です。
様々なトラブルに対する対処法の引き出しを多く持つためにも、日頃からの勉強も必要といえます。
これらのスキルと知識は、マンション管理士が共同住宅を適切に管理し、住民の生活を円滑にするために欠かせないものです。
「マンション管理士はやめとけ」と言われる理由について解説
マンション管理士は、ネット上で「やめとけ」という声が多数挙がっています。その理由は、
上記の4点が大きな理由と考えられます。
詳細については、以下の通りです。
やめとけと言われる理由①高難易度の試験と独特な業界文化
マンション管理士の資格取得試験は難易度が高く、幅広い分野の知識を要求されることが特徴です。
法律、建築技術、管理スキル、コミュニケーション能力など多岐にわたる領域の試験科目があり、それらを網羅的に学習する必要があります。
そのため、試験対策には多大な時間と努力が必要となり、合格率は例年8〜9%前後といわれています。
更に、マンション管理士が関わる業界には独自の文化があります。
管理組合や管理会社の体制や仕事の性質によって、一般的な労働環境や業務内容が異なることがあります。
時には長時間労働や急な対応が求められることもあり、その特殊な業界文化に適応できない可能性もあります。
そのような理由から、やめとけという声が挙がってしまうと考えられます。
やめとけと言われる理由②ストレスフルな環境
マンション管理士は、住民の要求やトラブルに迅速に対応する責任があります。時には緊急事態に対応する必要があり、ストレスや責任が大きなものとなることがあります。そのような点もやめとけと言われる理由と考えられます。
やめとけと言われる理由③長時間労働と非常勤性
マンションやアパートの運営をおこなっていると不測の事態が起こる可能性があり、日中や夜間を問わず対応する必要があるため、長時間労働や非常勤性が求められることがあります。
予期せぬ状況に対処するため、柔軟な勤務体制が必要とされます。
一般企業のような勤務体系についていけず、挫折してしまう方も多くいます。
やめとけと言われる理由④低年収の可能性あり
一部のマンション管理士の報酬は、他の職種に比べて低い場合があり、さらに給与が不安定なことがあります。
大規模な管理組合や管理会社でのポジションにより高い報酬が得られる可能性も秘めています。
「マンション管理士はやめとけ」と言われる以上のメリットとは?
マンション管理士の資格取得は、やめとけと言われる理由以上のメリットがあるといえます。
メリットは、大きく4点あります。
上記の4点の詳しい解説は、以下の通りです。
「やめとけ」以上のメリット①専門知識とスキルの獲得
上記でも記載している通り、マンション管理士の資格取得には法律、建築技術、管理スキル、コミュニケーション能力など、幅広い分野の専門知識とスキルが必要です。
これらの知識とスキルを獲得することで、共同住宅の管理や運営に関する高度な能力を身につけることができます。
専門知識をもとに、実務に従事することでマンション管理士としての経験とスキルもあがり、責任者として将来的なキャリアが広がる可能性があります。
「やめとけ」以上のメリット②キャリア選択肢の拡大
マンション管理士の資格を持つことで、共同住宅の管理組合や管理会社、不動産業界などで働く幅広い職業選択肢が広がります。
マンション管理業務の分野の経験と知識を活かし、不動産関連の仕事やコンサルティングすることもできます。
更には、独立してコンサルタントとしても活躍できる可能性もあり収入面も大きく飛躍かもしれません。
「やめとけ」以上のメリット③安定したキャリア形成
マンション管理士は今後需要が高まる可能性があり、需要も増え比較的安定しています。
マンション管理士をやめとけという理由では低年収の可能性があると記載しましたが、適切な業務遂行や経験を積むことで、安定したキャリアと収入を得ることも可能といえます。
「やめとけ」以上のメリット④住民サポートを通じて社会貢献
共同住宅の管理者として、住民の生活をサポートし、安心で快適な共同生活の実現に貢献することができます。
住民のニーズに応え、安全で快適な環境を提供することは、社会貢献としても意義があります。住民からの信頼が得られれば様々な施策をおこなうことも可能で、自身の知識や経験も蓄積されマンション管理士として唯一無二の存在になることもできます。
そうなれば、年収アップや独立も視野にはいるかもしれません。
これらのメリットにより、マンション管理士の資格取得は、専門知識の獲得だけでなく、キャリアや収入の安定性、社会貢献の機会を提供することが期待できます。
やめとけは本当?マンション管理士は就職先が少ない?
マンション管理士の就職や転職先は、業界や地域によって異なりますが、少ないといわれています。その理由が2点あります。
2点の詳しい解説は、以下の通りです。
需要の限定性・求人数の少なさ
マンション管理士の需要は、共同住宅の数に直接関連しています。
特に都市部や大規模な共同住宅が多い地域では、需要が高い傾向にあり求人数も多くありますが、それ以外の地域や住宅形態が多様な場所では需要が限定され求人数が少ないことがあります。
地方では、マンション管理士を必要とする物件が少なくないため、どうしても需要が限定されてしまいます。
競争率の高さ
マンション管理士の資格取得者は、毎年増えており、その中で限られた数のマンションやアパートの管理に就くためには競争率が高く、特に魅力的なポジションへの就職や転職は激しいことがあります。
マンション管理士の就職先は、主に管理組合や管理会社、不動産会社、建築会社などで探すことが一般的です。そのため、他の業種への転職機会が限定されることがあります。
これらの要因により、マンション管理士の就職や転職先は少ないといわれています。
ただし、需要が高い地域や大規模な管理組織では、より多くの機会が提供される可能性があります。就職や転職をする際には、希望する地域の企業やマンション、アパートについて詳しく分析することが必要不可欠といえます。
更に、他のマンション管理士にはない独自のスキルや経験を積むことで、唯一無二の人材になれる可能性があります。
他の資格と掛け合わせることで、市場での価値は高まるかもしれません。
マンション管理士に向いている人の特徴!向いている人は「やめとけ」は信じるべきでない?
マンション管理士に向いている人には、下記のような特徴があります。
詳しい解説は、以下の通りです。
向いている人の特徴①コミュニケーション能力
向いている人の特徴1つ目は、住民との円滑なコミュニケーションが求められるため、積極的でオープンなコミュニケーションスキルを持っていることが重要です。
問題解決や情報伝達において、明確かつ効果的に意思を伝えられることも必要といえます。
向いている人の特徴②ストレス耐性と柔軟性
向いている人の特徴2つ目は、突発的な状況や予期せぬトラブルに対応するため、ストレスに耐えられることや柔軟性を持つことが求められます。
住民トラブルなどは、大きな負荷がかかり重圧にもつながります。更に、予期せぬ問題に臨機応変に対応できる能力も必要です。
向いている人の特徴③責任感と自己管理能力
向いている人の特徴3つ目は、共同住宅の管理者として多くの責任が伴います。業務を適切に管理し、住民の要求や問題を処理する責任感や自己管理能力が必要です。
向いている人の特徴④建築や法律に関する知識
向いている人の特徴4つ目は、建物の構造や法律に関する基本的な知識を持っていることが、業務を効果的に行うために必要です。
向いている人の特徴⑤チームワークと協力性
向いている人の特徴5つ目は、管理組合や管理会社と協力して仕事を行う必要があり、チームで他人と協力して問題を解決できる能力が重要です。マネージメント能力があれば、組織運営もスムーズにでき、更には住民とのコミュニケーションも円滑になりますので、是非身に付けたいスキルといえます。
向いている人はやめとけは信じない方がよい!
これらの特徴を持つ人が、マンション管理士としての業務をより効果的に遂行することができます。
この特徴に一つでも当てはまるものがあれば、自身の強みを大きく活かせる可能性がありますのでチャレンジする価値はあります。特徴に当てはまらない方も、これからのスキルアップで身につくものもありますので、上記の特徴を意識し資格取得や実務をおこなっていただくとよいと考えられます。
やめとけは本当?マンション管理士で成功するためのポイント
マンション管理士で成功するためのポイントが3つあります。
上記の3点について、詳しい内容は以下の通りです。
マンション管理士業界のリアルを知る
マンション管理士として成功するためには、業界の実情を把握することが重要です。
マンション業界の動向や共同住宅の管理に関する問題点、現場での課題などを理解することで、実際の業務に備えることができます。
業界の現状を知るためには現場を見学する、関連する業界の人と交流をとり情報を得るなどの方法があります。
直接、人脈がなくともSNSなどで業界について発信している方もいますので、投稿などの確認、もしくは直接DMなどでやり取りするのも良いかもしれません。
業界でのネットワークを広げることで、成功するための知識と洞察力を得ることができます。
適切なスキルと知識を習得する
マンション管理士には、法律、建築技術、管理スキル、コミュニケーション能力など多岐にわたるスキルと知識が求められます。
資格取得前には、関連するスキルや知識を習得するための学習、もしくは教育機関や通信講座などを利用することが重要です。
また、取得後は業務経験や実践的なトレーニングも重要です。これらのスキルと知識を積極的に取得し、日々の実務で活用することが、成功の基盤を作ります。
資格取得後のキャリアを計画する
マンション管理士の資格を取得した後も、キャリアを計画することが重要です。
自分の興味や強み、将来のビジョンに基づいて、どのようなキャリアを築きたいのかを考えることが必要です。
例えば、管理組合の専任管理者、管理会社の管理者、あるいは独立してコンサルタントとして活動するなど、自身の目指すキャリアに向けて計画を立てることが失敗を回避し、成功につながる道筋を作ります。
短期、中期、長期の目線で計画を立てることも重要といえます。
マンション管理士の試験について
マンション管理士について詳しく解説してきましたが、マンション管理士の試験についても詳しく解説します。
マンション管理士の合格率
マンション管理士の合格率は、例年8~9%前後で推移しています。
他の不動産関連の資格は、宅建士が合格率15%前後、管理業務主任者が合格率20%前後であり、マンション管理士はかなり高難易度の資格といえます。
令和4年の合格率は、11.5%と例年に比べ高水準ですが万全の準備をすることが重要です。
マンション管理士の受験資格
マンション管理士の受験資格は、特になく誰でも受験が可能です。
マンション管理士の資格取得者は、40代後半の方も多く、定年後のキャリアに活用するケースもあります。
管理業務主任者とマンション管理士の異なる点は?
マンション管理に関する国家資格は、マンション管理士のほかにも管理業務主任者があります。
マンション管理士と管理業務主任者の違いについて詳しく解説します。
管理業務主任者とは?
管理業務主任者は、共同住宅(マンションやアパートなど)の管理業務を指揮・監督する責任者です。
業務内容は以下のようなものです。
共同住宅の管理・運営の計画立案
適切な管理計画を策定し、共同住宅の日常的な管理業務や予算の立案・管理などを行います。運営計画を考案し、施設や設備の維持管理、修繕計画の策定を行います。
管理業務の実施・監督
共同住宅の日常的な運営において、清掃や施設管理、設備の点検、修繕作業などの業務を指揮し、その実施を監督します。住民からの問い合わせや要望に対応し、適切な措置を取ることも業務の一環です。
住民とのコミュニケーション
住民との円滑なコミュニケーションを図り、彼らの要望や問題に対応します。住民の集会や理事会のサポート、議事進行の補佐などもおこないます。
契約管理と業者対応
管理業務主任者は、共同住宅の関連契約や業者との交渉を管理し、契約内容を適切に管理します。必要な場合には業者を手配し、修繕やメンテナンスなどの作業を委託します。
法令順守と安全対策
適切な法令を遵守し、共同住宅が安全かつ快適に運営されるように努めます。防災対策や安全管理、法的な規制に対する適切な対応も業務の一部です。
管理業務主任者とマンション管理士の違いについて解説
管理業務主任者は、マンションの管理会社や不動産会社に勤務し、業務として管理組合に重要事項の詳しい説明や管理事務の報告・書類作成等をおこないます。
この業務については、管理業務主任者のみがおこなえる独占業務です。
しかし、マンション管理士は管理や運営に関するアドバイスを第三者目線でおこないますが、このアドバイスは独占業務ではなく、あくまでもコンサルタントやアドバイザーとして立ち位置でおこないます。
管理業務主任者の方が、独占業務を担える点では付加価値は高まるといえます。
ですが、マンション管理士は将来的には独立・起業の可能性もある点では管理業務主任者に比べ有利といえます。
管理業務主任者の年収は?
管理業務主任者の年収は約300万~500万円といわれています。
マンション管理士は、約400万円程度ですのであまり相違がありません。管理業務主任者に比べ、マンション管理士は独立も可能ですので、高年収になる可能性は高いといえます。
まとめ:マンション管理士をやめとけと言われる理由は?
今回は、マンション管理士の実情について詳しく解説しましたが、やめておくべきか役に立たないかはそれぞれ個人のキャリアの捉え方次第といえます。
目先のキャリアや年収を考えると、労力に釣り合わないと考えられますが、長期目線で考えれば利点も多くあります。
マンション管理士として失敗しないためにも、今回紹介したポイントも参考にしていただければ幸いです。
長いキャリアを見据え、マンション管理士を素晴らしいキャリアの突破口にしてみてはいかがでしょうか?
編集部おすすめ
マンション管理士
おすすめ通信講座