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技術士の二次試験とは?試験内容や合格率からおすすめの勉強方法も紹介

技術系

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投稿日:2023年12月6日 | 更新日:2024年04月22日

技術士の二次試験は難易度が高い試験で有名です。

技術士の二次試験がどのような試験内容から出題されるかや、合格率などを紹介します。

難易度が高い試験だからこそ試験対策が重要になってくるので、合格が目指せるおすすめの勉強方法もピックアップしています。

※この記事は2023年10月現在の情報となっております。

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技術士の二次試験のスケジュールは?

技術士の二次試験は、筆記試験と口頭試験からなります。筆記試験合格者のみが口頭試験を受けられます。

技術士試験の例年の二次試験におけるスケジュールは以下のとおり。

  • 受験申込書の配布開始     :3月下旬
  • 受験申込書の受付       :4月初旬~4月中旬
  • 筆記試験           :7月中旬
  • 筆記試験合格発表       :10月下旬
  • 口頭試験(筆記試験合格者のみ):12月上旬~翌年1月
  • 合格発表           :翌年3月上旬
     

受験申し込みの案内から合格発表までは約1年の期間を経ていることがわかります。

筆記試験から口頭試験までが半年近く期間があるためまずは、筆記試験に力を入れて集中的に勉強することが重要です。

引用元:【技術士になるには 第二次試験】

筆記試験

技術士の二次試験の筆記試験は、21技術部門のなかから1技術部門を選択しそれに対応する必須科目と、各技術部門に設定されている選択科目による試験です。

21の技術部門は以下のように分類されています。

  • 機械部門
  • 船舶・海洋部門
  • 航空・宇宙部門
  • 電気電子部門
  • 化学部門
  • 繊維部門
  • 金属部門
  • 資源工学部門
  • 建設部門
  • 上下水道部門
  • 衛生工学部門
  • 農業部門
  • 森林部門
  • 水産部門
  • 経営工学部門
  • 情報工学部門
  • 応用理学部門
  • 生物工学部門
  • 環境部門
  • 原子力・放射線部門
  • 総合技術監理部門

引用元:【技術士になるには 技術士試験の概要】

この21技術部門は、上記の機械部門から原理力・放射線部門の20部門と総合技術監理部門の1部門で試験時間や選択科目数などが異なります。具体的には以下のとおり。

〈機械部門から原子力・放射線部門までの20技術部門〉

  • 必須科目Ⅰ:「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの
  • 試験方法 :記述式
  • 試験時間 :2時間
  • 選択科目Ⅱ:「選択科目」についての専門知識及び応用能力に関するもの
  • 選択科目Ⅲ:「選択科目」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの
  • 試験方法 :記述式
  • 試験時間 :3時間30分

〈総合技術監理部門〉

  • 必須科目Ⅰ    :「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び応用能力(以下の1~5について問う問題より出題)
  • 試験方法/試験時間:択一式/2時間 ・ 記述式/3時間30分
  • 選択科目Ⅱ    :「選択科目」についての専門知識及び応用能力に関するもの
  1. 安全管理
  2. 社会環境との調和
  3.  経済性(品質、コスト及び生産性)
  4. 情報管理
  5. 人的資源管理

参照元:【技術士第二次試験の科目】

技術士と一言にいっても、部門は21にも及ぶことから自分が選択するものによって試験内容も大きく異なります。

必須科目と選択科目からなる筆記試験なので、必須科目を重点的に勉強するのはもちろん、選択科目にも十分な対策が必要です。

専門的な内容の試験なので、どのような勉強方法を選び試験対策していくかによっても合格率は変わってきます。繰り返しになりますが、二次試験を合格しないことには口頭試験にも進めないため試験対策は抜かりなくおこないましょう。

口頭試験の概要は?

口頭試験は、技術士としての適格性を判定することに主眼が置かれています。

筆記試験における記述式問題の答案や業務経歴などを踏まえて実施される試験です。

技術士としての実務能力、技術士としての適格性を20分の試験時間で問われ確認されます。具体的には以下の項目で分類。(総合技術監理部門を除く技術部門)

Ⅰ技術士としての実務能力

  • コミュニケーション、リーダーシップ
  • 評価、マネジメント

Ⅱ技術士としての適格性

  • 技術者倫理
  • 継続研鑽

技術士はコミュニケーションリーダーシップなどが必要不可欠なので、技術士としての適性が備わっているか確かめる試験です。

二次試験の筆記試験合格者のみが挑戦できる口頭試験なので、限られた時間でアピールできるように準備しておきましょう。

参照元:【口頭試験】

改正前(平成30年度まで)

技術士の二次試験は平成31年度から改正されています。

改正される前の平成30年度までの二次試験と試験の方法や問題の種類などにおいても違いがあります。

改正前の試験内容しか把握していない人は、改正後の試験内容を必ずチェックしましょう。

具体的な変更箇所は以下のとおり。

筆記試験(総合技術監理部門を除く技術部門)

〈必須科目〉

  • 問題の種類:「技術部門」全般にわたる専門知識 

→「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの

  • 試験方法:択一式20 問出題15 問解答 

→記述式出題数は 2 問程度600 字詰用紙3 枚以内

  • 試験時間:1時間30分

→2時間

〈選択科目〉

  • 問題の種類:「選択科目」に関する専門知識及び応用能力

→「選択科目」についての専門知識及び応用能力に関するもの

  • 試験方法:記述式出題数は回答数の 2 倍程度600 字詰用紙4 枚以内

→記述式出題数は回答数の 2 倍程度600 字詰用紙3 枚以内

  • 問題の種類:「選択科目」に関する課題解決能力 

→「選択科目」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの

  • 試験時間:2時間・2時間

→3時間30分(選択科目の試験中休憩時間なし)

技術士の二次試験の筆記試験は、改正前よりも問題の種類において応用能力などが組み込まれています。

択一式だったものが記述式に変更になっている点からも、自主的に答えを導き出す力が必要といえます。

このことからも、技術士の二次試験対策は専門的な内容を網羅できる勉強法の選択が重要です。

参照元:【平成31(2019)年度技術士試験の概要について 第二次試験;試験方法の新旧対照表】

技術士二次試験の合格率過去10年分を紹介!2023年以降に試験受験するなら要チェック

技術士の二次試験の合格率と技術士の部門別の合格率を紹介します。

合格率からどの勉強方法で試験対策に臨むか検討するのがおすすめです。

技術士の二次試験の合格率は?

技術士の二次試験の合格率を平成25年度から令和4年度の10年間分をまとめています。

  • 平成25年度:16.4%
  • 平成26年度:15.1%
  • 平成27年度:14.7%
  • 平成28年度:14.6%
  • 平成29年度:13.3%
  • 平成30年度:9.1%
  • 令和元年度:11.6%
  • 令和2年度  :11.9%
  • 令和3年度  :11.6%
  • 令和4年度  :11.7%

参照元:【技術士第二次試験結果一覧表】

過去10年分の技術士の二次試験の合格率を見ると、9%台から16%台で推移しています。

令和に入ってからは11%台の合格率で推移しており、12%の合格率を切っている結果に。

1割程度の合格率という点から技術士の二次試験の難易度の高さが伺えます。また、平成25年度の合格率16.4%と直近の令和4年度の11.7%を比べると5%近くも合格率が下がっています。

これらから、技術士の二次試験のレベルは上がりつつあると判断でき、合格を目指せる試験勉強対策が必須です。

専門的な内容で合格率が低く難易度が高い試験なので、独学での勉強よりも万全なサポート体制が受けられる通信講座での勉強が向いているでしょう。

部門別合格率

技術士の令和4年度の二次試験合格率を21の部門別に紹介します。部門別で合格率は異なるため、受験する部門の合格率は要チェックです。

  • 機械     :17.5%
  • 船舶・海洋  :27.3%
  • 航空・宇宙  :20.0%
  • 電気電子      :9.7%
  • 化学     :18.5%
  • 繊維     :27.3%
  • 金属     :19.8%
  • 資源工学      :14.3%
  • 建設     :9.7%
  • 上下水道   :10.2%
  • 衛生工学      :11.6%
  • 農業     :12.2%
  • 森林     :15.9%
  • 水産     :13.5%
  • 経営工学   :14.0%
  • 情報工学   :12.7%
  • 応用理学      :13.6%
  • 生物工学   :17.2%
  • 環境     :12.8%
  • 原子力・放射線:16.7%
  • 総合技術監理 :18.3%

参照元:【令和4年度技術士第二次試験統計】

令和4年度技術士二次試験の部門別の合格率が最も高いのは船舶・海洋部門と繊維部門の27.3%で、合格率が低いのは電気電子部門と建設部門の9.7%。

全体的に見ると9%台から27%台の間の合格率で、10%台の合格率が多いです。

部門によって合格率に違いはあるものの、いずれにしても合格率が低いことがわかります。

技術士の二次試験は特に専門性が高く難易度が高い試験なので、万全の試験対策をして試験に挑むのがおすすめです。

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スクールセレクト編集部
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スクールセレクト編集部
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技術士の二次試験の勉強方法は通信講座を選び合格を目指そう

技術士の二次試験は専門性が高く難易度も高い試験です。

二次試験の筆記試験を合格しなければ口頭試験に進めないため、まずは筆記試験対策に力を入れましょう。

平成31年度より試験概要が改正されているため変更点も確認しておくとよいです。

技術士の二次試験に挑戦できるのは、1年に1回のみなので合格に近づける勉強方法の選択が要です。

通信講座で重要なところをしっかり学び、技術士二次試験合格を目指しましょう。

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