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投稿日:2024年1月22日 | 更新日:2024年04月22日
技術士資格試験は難易度が高い試験といわれていますが、数年分の合格率のデータを元に難易度が高い試験か説明しています。
選択科目の部門別合格率や一次試験と二次試験の試験概要なども併せて紹介しています。
技術士資格取得を目指せるおすすめ勉強法もピックアップしているので要チェックです。
※この記事は2023年10月現在の情報となっております。
技術士資格試験の一次試験の難易度は?
一次試験の難易度は高い傾向にあります。理由は合格率が3割~4割と低いことです。
技術士の資格試験は一次試験と二次試験がありますが、一次試験を合格すると修習技術者になり経験を積みます。
経験を積んだ後に二次試験の受験資格が得られるという流れです。
まずは、技術士になる第一歩の一次試験の合格率や難易度を知ることから始めましょう。
一次試験の合格率
近年では30%から40%の合格率になっています。
下記で技術士第一次試験の合格率を9年分紹介していますのでご覧ください。
直近と9年前では合格率に開きがあるとわかる結果です。
年度 | 合格率 |
平成26年度 | 61.2% |
平成27年度 | 50.6% |
平成28年度 | 49.0% |
平成29年度 | 48.8% |
平成30年度 | 37.8% |
令和元年度 | 51.4% |
令和2年度 | 43.7% |
令和3年度 | 31.3% |
令和4年度 | 42.2% |
参照元:【技術士第一次試験結果】
平成26年度から平成29年度では50%から60%程度の合格率でしたが、近年では30%から40%台の合格率となっています。この結果を見ると数年前よりも技術士一次試験の合格率は低くなっています。
近年の合格率だけ見ると3割から4割程度の合格率なので、容易に合格できる試験ではありません。
技術士になるには一次試験は最初の段階の試験で、二次試験はさらに難易度も高くなるため一次試験を突破しないことには技術士になる夢は叶いません。
一次試験だからといって油断できる試験ではないといえます。
参照元:【技術士試験の概要】
部門別合格率をランキング
技術士資格の第一次試験は、基礎科目、適性科目、専門科目の3つから成り立っており、専門科目では20の技術部門から1つ選択します。
以下は令和4年度の技術士第一次試験の部門別合格率を合格率が高い順にランキングして並べています。
建設や機械、繊維、電気電子など技術士資格試験のさまざまな部門の合格率や難易度も確認必須です。
- 1位:資源工学部門 :82.4%
- 2位:情報工学部門 :63.9%
- 3位:経営工学部門 :58.5%
- 4位:航空・宇宙部門 :56.4%
- 5位:化学部門 :55.2%
- 6位:繊維部門 :53.7%
- 7位:原子力・放射線部門:52.9%
- 8位:衛生工学部門 :50.7%
- 9位:船舶・海洋部門 :47.4%
- 10位:農業部門 :43.0%
- 11位:機械部門 :42.3%
- 12位:建設部門 :41.2%
- 13位:上下水道部門 :41.0%
- 14位:応用理学部門 :40.2%
- 15位:環境部門 :39.3%
- 16位:森林部門 :37.8%
- 17位:電気電子部門 :36.5%
- 18位:金属部門 :35.7%
- 19位:生物工学部門 :34.5%
- 20位:水産部門 :32.3%
令和4年度の技術士一次試験の部門別合格率では、資源工学部門の82.4%が最も高い合格率です。
合格率が低い部門では水産部門の32.3%という結果になっています。
その差はおよそ50%程度もあることから、部門によっても合格率が大きく異なるとわかります。30%台の合格率の部門も複数あるため、入念な試験対策が必要といえるでしょう。
部門別合格率はその年や受験者によっても変わってくるため、ランキングは参考程度にするとよいです。
技術士資格試験の二次試験の難易度は高い!部門別合格率をランキング
技術士の第二次試験は一次試験よりもさらに難易度がアップしています。
二次試験の合格率と部門別の合格率を紹介します。
難易度が高い試験なので、独学ではなく必要な知識が学べる勉強法の選択を検討するのがおすすめです。
技術者二次試験の合格率
平成25年度から令和4年度までの技術士第二次試験の合格率を示しています。
前述した第一次試験よりも合格率が低くなっていることが顕著にわかる結果です。
第一次試験同様、近年になるにつれ合格率が低くなっている結果に。
一次試験では40%程度の合格率でしたが、そこからさらに30%近くも合格率が下がっています。
- 平成25年度:16.4%
- 平成26年度:15.1%
- 平成27年度:14.7%
- 平成28年度:14.6%
- 平成29年度:13.3%
- 平成30年度:9.1%
- 令和元年度:11.6%
- 令和2年度 :11.9%
- 令和3年度 :11.6%
- 令和4年度 :11.7%
参照元:【技術士第二次試験結果一覧表】
平成25年度から平成29年度まではおよそ15%前後の合格率でしたが、平成30年度から令和4年度の合格率は約10%前後の合格率です。
1割程度の人だけが合格できる難易度が高い試験といえます。
部門別合格率をランキング
令和4年度技術士第二次試験の部門別合格率をランキング形式で紹介。
二次試験は21の技術部門(総合技術管理部門を含め)からの選択です。
- 1位:繊維 :27.3%
- 2位:船舶・海洋 :27.3%
- 3位:航空・宇宙 :20.0%
- 4位:金属 :19.8%
- 5位:化学 :18.5%
- 6位:総合技術監理 :18.3%
- 7位:機械 :17.5%
- 8位:生物工学 :17.2%
- 9位:原子力・放射線:16.7%
- 10位:森林 :15.9%
- 11位:資源工学 :14.3%
- 12位:経営工学 :14.0%
- 13位:応用理学 :13.6%
- 14位:水産 :13.5%
- 15位:環境 :12.8%
- 16位:情報工学 :12.7%
- 17位:農業 :12.2%
- 18位:衛生工学 :11.6%
- 19位:上下水道 :10.2%
- 20位:建設 :9.7%
- 21位:電気電子 :9.7%
令和4年度の技術士二次試験部門別で合格率が高いのは繊維と船舶・海洋の27.3%で、最も低い合格率は建設と電気電子の9.7%となっています。
部門別でみると、二次試験の合格率は20%後半から10%弱という結果に。
技術士一次試験の部門別合格率と比べても合格率は低くなっており、難易度が増していることがわかります。二次試験は一次試験よりもさらに試験勉強に力を入れなければなりません。
選択する部門は職務をおこなう企業に関連したものを選ぶことが多いことから、それぞれの部門に応じた試験対策が必要です。
一次試験の合格率同様、受験者やその年の問題などによっても合格率は変動があるため部門別ランキングは参考程度にしてください。
難易度が高い技術士資格試験の技術部門を受験者数でランキング!
技術士試験は専門科目や選択科目を選んで受験します。
技術部門別によって受験者数にどのような違いがあるか紹介します。
令和4年度の技術士第一次試験と第二次試験の受験者数を技術部門別にランキングにしました。
技術者第一次試験受験者数ランキング
令和4年度の技術士第一次試験の技術部門別の受験者数が多い順にランキングしています。
令和4年度の一次試験技術部門別で受験者数が多かったのは建設部門の8,888人で2位以下とも7,000人近くの差があります。受験者数が少なかったのは資源工学部門の17人という結果に。
選択しようとしている技術部門の受験者数をチェックしましょう。
- 1位:建設部門 :8,888人
- 2位:機械部門 :1,710人
- 3位:電気電子部門 :1,430人
- 4位:上下水道部門 :1,150人
- 5位:環境部門 :905人
- 6位:農業部門 :707人
- 7位:情報工学部門 :599人
- 8位:応用理学部門 :336人
- 9位:衛生工学部門 :296人
- 10位:森林部門 :241人
- 11位:経営工学部門 :236人
- 12位:化学部門 :194人
- 13位:生物工学部門 :139人
- 14位:金属部門 :115人
- 15位:水産部門 :93人
- 16位:原子力・放射線部門:70人
- 17位:繊維部門 :41人
- 18位:航空・宇宙部門 :39人
- 19位:船舶・海洋部門 :19人
- 20位:資源工学部門 :17人
技術部門別で受験者数が大きく変わってくるとわかります。
第二次試験受験者数ランキング
令和4年度の技術士第二次試験の技術部門別の受験者数が多い順に並べています。
第一次試験と順位に違いがあるか確認するのもありです。
- 1位:建設部門 :13,026人
- 2位:総合技術監理 :2,735人
- 3位:上下水道部門 :1,386人
- 4位:電気電子部門 :1,023人
- 5位:機械部門 :806人
- 6位:農業部門 :722人
- 7位:応用理学部門 :551人
- 8位:衛生工学部門 :465人
- 9位:環境部門 :415人
- 10位:情報工学部門 :395人
- 11位:森林部門 :277人
- 12位:経営工学部門 :200人
- 13位:化学部門 :124人
- 14位:水産部門 :96人
- 15位:金属部門 :86人
- 16位:原子力・放射線部門:48人
- 17位:航空・宇宙部門 :40人
- 18位:繊維部門 :33人
- 19位:生物工学部門 :29人
- 20位:資源工学部門 :21人
- 21位:船舶・海洋部門 :11人
参照元:【技術部門別試験結果】
技術士二次試験の受験者数が最も多かったのは建設部門の13,026人で2位の総合技術監理の2,735人と10,000人以上の差がある結果に。
受験者数が少ないのは船舶・海洋部門の11人です。
一次試験同様部門別によって受験者数に大きな違いがあります。
一次試験と二次試験において受験者数が多いのは建設部門という点は共通しています。
難易度が高い技術士資格試験の合格基準や資格試験の内容とは
技術士資格試験は一次試験と二次試験では出題内容や出題形式などに大きな違いがあります。
試験時間や合格基準点などの試験情報の把握は早い段階でしておきましょう。
一次試験の合格基準
技術士第一次試験は基礎科目と適性科目、専門科目の3つからなり、すべて択一式での出題です。
- 基礎科目:1時間・15点満点
- 適性科目:1時間・15点満点
- 専門科目:2時間・50点満点
参考元:【技術士第一次試験実施大綱 】
基礎科目と適性科目がそれぞれ1時間ずつで15点満点の配点に対し、専門科目は2時間で50点満点と配点の割合も多いです。
正答率を上げることはもちろん、過去問などを使いスピード感を持って解答できるように試験対策しておくのも重要といえます。
全科目択一式なので解答しやすいと感じるかもしれませんが、専門的な内容からの出題なので一次試験においても十分な試験対策はしておくべきです。
二次試験の合格基準
技術士第二次試験は総合技術監理部門とそれ以外の20部門で配点や試験内容も大きく異なります。自分が選択する部門に応じた情報をチェックしましょう。以下に合格基準や試験時間をそれぞれ簡易的にまとめてみました。
筆記試験
20技術部門
試験科目 | 試験時間 | 試験方式 | 配点 | 合格基準 |
必須科目 | 2時間 | 記述式 | 40点 | 60%以上の得点 |
選択科目 | 3時間30分 | 記述式 | 60点 | 60%以上の得点 |
総合技術監理部門
試験科目 | 試験時間 | 試験方式 | 配点 | 合格基準 |
必須科目 | ・択一式 →2時間 ・記述式 →3時間30分 | 択一式 と 記述式の2通り | ・択一式 →50点 ・記述式 →50点 | どちらも60%以上の得点 |
選択科目 | 試験時間に関わらず方式・配点・合格基準は すべて筆記試験(20部門)の必須科目+選択科目と同じ | ← | ← | ← |
口頭試験
口頭試験は筆記試験の合格者のみに行われます。
20技術部門
試問事項 | 配点 | 合格基準 |
①技術士としての実務能力 | コミュニケーション とリーダーシップ →30点満点 評価と マネジメント →30点満点 | それぞれ60%以上の得点 |
②技術士としての適格性 | 技術者倫理 →20点満点 継続研さん →20点満点 | それぞれ60%以上の得点 |
試験時間は①と②合わせて20分間です。
総合技術監理部門
試問事項 | 配点 | 合格基準 |
必須科目 | 経歴及び応用能力 →60点満点 体系的専門知識 →40点満点 | それぞれ60%以上の得点 |
選択科目 | コミュニケーションとリーダーシップ →30点満点 評価とマネジメント →30点満点 技術者倫理 →20点満点 継続研さん →20点満点 | それぞれ60%以上の得点 |
技術士第二次試験は、筆記試験と口頭試験からなります。
時間は選択科目で20分、必須科目で20分です。
口頭試験が受けられるのは二次試験の筆記試験を合格した人のみの狭き門です。
二次試験では記述式の問題になり、難易度も増すためさらなる万全な試験対策が合格の要となります。特に、記述式の問題は添削してもらわなければどこが適しているか、間違っているかの判別がつきづらいので添削してもらえる勉強法を選ぶのがおすすめです。
専門性が高く、難易度が高い試験だからこそ効率的に重要な内容をしっかり学べる勉強法がマストです。
難易度高めの技術士資格試験を受験するなら通信講座を使った勉強で資格取得を目指すのがおすすめ
技術士の資格試験を受けるなら、通信講座がおすすめです。
資格の取得が難しいと言われている技術士資格でも、合格できるように手厚いサポートが受けられるのがメリットです。
充実したテキストや過去問を使った学習に加えさまざまな学び方があります。
おすすめの通信講座は以下の通りです。
- スタディング
- アガルート
それぞれの通信講座の特徴やメリットとともに紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
スタディング
スタディングを選ぶメリットは下記の通りです。
- スマートフォンで気軽に勉強できる
- 無料講座がある
- 質問カードで疑問点を解消できる
スタディイングではオンライン講座に対応しており、スマートフォンから気軽に講座を受講できるのが特徴です。
移動時間をカットできるため、その分を技術士資格試験の勉強時間にあてられるでしょう。
効率よく学べるため、合格率アップにもつながります。
また、無料講座を用意しているため、お試しで受講するのも可能です。
講座の雰囲気が自分に合っているか、分かりやすい授業になっているかなどを実際に体験できるため、自分との相性を確認しやすいでしょう。
さらにスタディングの「技術士二次試験合格コース」では、二次試験に特化した講座を受講できるのがメリットです。
申込書の書き方や論文の回答方法、口頭試験の解答方法などを丁寧に添削してもらえます。
解答力を身に付けられるため、難易度の高い試験でもリラックスしながら臨めるでしょう。
技術士試験に関する講座名 | 技術士講座の内容 | 金額 |
技術士二次試験合格コース[2024年度試験対応]合格コース(講座・テキストのみ) | ・技術士になるための基本講座(ビデオ/音声) ・WEBテキスト ・講師への相談 | 一括 29,700円 分割月々 2,676円×12回から |
技術士二次試験合格コース[2024年度試験対応]合格コース(添削・質問カード付) | ・技術士になるための基本講座(ビデオ/音声) ・WEBテキスト ・講師による確認テスト ・添削課題(受験申込書、必須科目、II-1、II-2、III、口頭試験)及び「追加添削課題」4回分 ・キーワード練習冊子 ・チェックシート(筆記試験対策) ・講師による口頭試験予想質問集 ・ポイント集(口頭試験対策) ・質問カード ・講師への相談 | 一括 69,300円 分割月々 5,900円×12回から |
技術士二次試験 総合技術監理部門コース[2024年度試験対応] 総合技術監理部門コース (講座・テキストのみ) | ・技術士になるための基本講座(ビデオ/音声) ・WEBテキスト ・講師への相談 | 一括 28,600円 分割月々 2,577円×12回から |
技術士二次試験 総合技術監理部門コース[2024年度試験対応] 総合技術監理部門コース (添削・質問カード付) | ・技術士になるための基本講座(ビデオ/音声) ・WEBテキスト ・講師による確認テスト ・模擬論文 ・添削課題(受験申込書、記述式(解答骨子・完全解答)、口頭試験) ・セレクト過去問集 ・講師による予想問題集(口頭試験対策) ・質問カード ・講師への相談 | 一括59,400円 分割月々 5,100円×12回から |
\詳細を確認してみる/
アガルート
アガルートを選ぶメリットは下記の通りです。
- 二次試験対策に特化している
- 丁寧なサポートが受けられる
- 合格祝い金制度や合格時返金制度がある
アガルートでは技術士資格を取得するために、徹底したサポートをおこなっているのが特徴です。
中でも合格が難しいとされている二次試験に特化した講座が受けられるのがメリットです。
二次試験に合格するためにどのような対策をすればよいのかや、徹底した論文対策もおこなってもらえます。
記述式の添削だけではなく、実務経験証明書から口頭試験の模擬試験まで、実績やスキルが豊富な講師がマンツーマンでサポートしてくれます。
わからないところやつまずいた部分があってもすぐに対応してくれるため、時間を無駄にせず集中できるでしょう。
また、合格祝金制度や合格時返金制度があるのもメリットの1つです。
特典が充実しているため、モチベーションを保ったまま資格勉強に挑めるでしょう。
技術士試験に関する講座名 | 技術士講座の内容 | 金額 |
【技術士試験の無料体験】 | サンプル講義+テキストデータ | 無料 |
技術士第二次試験 合格カリキュラム/20部門/フル |
| 107,800円 |
技術士第二次試験 合格カリキュラム/20部門/ライト | ・技術士になるための基本講座 ・WEBテキスト ・講師による確認テスト ・添削課題 ・講師への相談 | 63,800円 |
技術士二次試験 追加添削(5回分) | 技術士試験に合格するための追加添削 | 27,500円 |
\詳細を確認してみる/
技術士資格試験は難易度が高い!難しい試験は通信講座で対策しよう
技術士資格試験は専門性がある出題内容の難易度が高い試験です。
難易度が高い試験だからこそどのような勉強方法を選択して試験対策をおこなうかが重要です。
技術士の資格を取得するには技術士の一次試験と二次試験を合格する必要があるため、抜かりない試験対策をしましょう。
一次試験を合格したからといって二次試験にすぐ挑戦できるわけではなく、経験を積むことが条件です。
資格取得までに期間を要する試験だからこそ、費やす時間を少なくする意味でも合格できる勉強法の選択が必要です。
効率的に学べる通信講座で難易度が高い技術士試験を突破し技術士資格を取得しましょう。