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投稿日:2023年8月9日 | 更新日:2023年12月08日
「医療秘書と医療事務の違いは?」
「取得するならどちらの資格がおすすめ?」
医療秘書と医療事務は、どちらも医療の現場に欠かせない仕事の1つです。しかし、名前が似ているため、違いについて理解できていない人も多いでしょう。
そこで本記事では、給料や役立つ資格など医療秘書と医療事務の違いについて解説します。
医療秘書と医療事務それぞれの仕事・業務内容とは?
医療秘書と医療事務の違いを理解するためには、それぞれの仕事の特徴を知ることが大切です。
まず、両者の大きな違いには、仕事で相手にする「人」が異なります。
医療事務は病院に来た患者に、医療秘書は患者だけでなく医師や看護師にも対応する仕事です。
仕事で対応する「人」がそれぞれ違うことを踏まえながら、医療秘書と医療事務の仕事・業務内容を確認しましょう。
医療事務は病院での受付・会計・電話対応がメイン
医療事務の仕事は、医療機関で発生する事務作業を行うことです。
・受付対応
・会計、医療費の計算
・電話対応
・レセプト請求
・入退院に関する説明
レセプト請求は、健康保険事業を実施する団体に診療報酬を請求する業務のことです。
そのほかの医療事務の仕事は、病院へ行った際に診察券を渡す、受付のスタッフをイメージするとわかりやすいでしょう。
医療秘書は医師や看護師のサポート・補佐をする
医療秘書の仕事は医療事務と同様に、医療機関で発生する事務作業を行うことです。
さらに医療秘書は、下記のような秘書業務も実施します。
・病棟クラーク
・来客の対応
・院長のスケジュール管理
・郵便物の対応
・金銭管理
医療機関での秘書業務は、「院長秘書」「医局秘書」などと呼ばれることもあります。
また、病棟クラークは、病棟に入院する患者・入院している患者の手続きやカルテ作成を行う業務で、医療機器の準備や片付けなどを行うこともあり、医師や看護師のサポートに欠かせない存在です。
仕事に内容以外の医療秘書と医療事務の違いとは?
医療事務は患者の対応、医療秘書は患者の対応と医療関係者の補助をするといった仕事内容に関する違い以外に、その他、医療秘書と医療事務の気になる違いについて見ていきましょう。
- 給料や年収の違い
- 必要なスキルの違い
今回は、医療秘書や医療事務の仕事をする上で特に知っておきたい、上記2つの違いについて紹介します。
給料・年収の違い
医療秘書と医療事務の平均的な給料にはほとんど差がなく、平均年収は300万円程度です。
また、パート・アルバイトや派遣社員の場合、平均的な時給は1,000円〜1,300円ほど。
日本の平均年収と比較すると低めですが、医療秘書や医療事務の仕事をする人の中には、500万円以上を稼ぐ人もいます。
なお、医療事務は全国で求人がありますが、医療秘書の求人は関東に集中しています。医療秘書と医療事務は、求人を募集している地域にも、違いがあると言えるでしょう。
必要なスキル・能力・知識の違い
医療秘書と医療事務は、どちらも資格なしで行える仕事です。
しかし、必要なスキルや能力、知識には違いがあります。
医療事務の仕事をするためには、診療報酬や医療保険に関する知識が必要です。さらに、患者と上手くコミュニケーションを取る能力や、事務に欠かせないパソコンを扱うスキルも必須です。
それに対し医療秘書は、医療事務で求められる知識やスキルに加えて、医療に関する法律や機器に関する知識、気配りができる能力などが必要とされます。
医療秘書のほうが仕事の幅が広いため、必要な知識やスキルも多いのです。
医療秘書と医療事務は役立つ資格にも違いがあるのか
医療秘書と医療事務は、どちらも資格なしで働ける仕事ですが、知識やスキルを身につけるために資格を取っておくのがおすすめです。両者は取得しておきたい資格にも違いがあります。
医療秘書 | 医療秘書技能検定試験 2級医療秘書実務能力認定試験 日本医師会認定医療秘書資格 医療事務作業補助者(ドクターアシストクラーク) |
医療事務 | 医療事務検定試験 医療事務認定実務者 医療事務技能審査試験(メディカル クラーク) 医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク) |
医療秘書や医療事務の資格は、すべてが民間資格で、日本には50以上の資格試験が存在します。今回名前を挙げたのは、その中でも知名度の高い資格です。
マイナーな資格を取得して知識がついても、就活や転職には活かしにくいことがあります。そのため、就活や転職に活かしたいと考えている場合は、歴史が長く知名度の高い資格の取得を目指すと良いでしょう。
資格試験の難易度や合格率に差はある?
医療秘書と医療事務に役立つ資格は、それぞれ難易度が異なります。たとえば、医療秘書技能検定1級の合格率は25%程度です。一方で、医療事務技能審査試験の合格率は80%ほどと高めです。
資格によって、合格率にも大きな違いがあります。
医療秘書と医療事務のダブルライセンス
医療秘書と医療事務は、仕事の内容が被っている部分もあります。身につけている知識やスキルが多い方が採用につながりやすいことを考えると、両者の違いを理解したうえで、医療秘書と医療事務のダブルライセンスを目指すのも1つの手です。
独学でも取得が目指せる資格多数
医療秘書と医療事務の資格試験は、ほとんどが独学でも合格を目指せます。独学で資格取得を目指すメリットとデメリットは、以下のとおりです。
独学のメリット | 費用を抑えられる 自分のペースで勉強できる |
独学のデメリット | 質問ができない 学習計画を立てる必要がある |
独学での資格取得は、ある程度医学用語の知識がある人や自分のペースで勉強したい人におすすめです。
通信講座の利用もおすすめ
医療秘書と医療事務の資格は、通信講座を使って取得する方法もあります。通信講座を使うメリットとデメリットは以下のとおりです。
通信講座のメリット | わからない箇所は質問できる 学習計画を立てる必要がない 効率よく学習を進めやすい |
通信講座のデメリット | 独学よりも費用がかかる |
通信講座は独学よりも費用がかかりがちですが、質問サービスや動画の配信など、さまざまなサービスが受けられます。そのため、短い期間で効率良く学習を進めやすいのがポイントです。
医療秘書・医療事務の資格取得におすすめの通信講座
医療秘書や医療事務の資格が取れる通信講座は数多く存在するため選ぶのが大変です。
そこで今回は、サポート体制が整っており、使いやすい通信講座を3つご紹介します。
取得できる資格 | 料金(税込) | ポイント | |
ユーキャン | 医療事務認定実務者 | 49,000円 | Web学習にも対応 |
たのまな | 医師事務作業補助者 | 44,000円 | 質問回数は無制限 |
フォーサイト | 診療報酬請求事務能力認定試験 | 42,800円 | 合格率42%以上を達成 |
通信講座によって取得できる資格に違いがあるため、まずは受けてみたい試験を探してみましょう。
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医療秘書と医療事務の違いに関する疑問を解説!
最後に、医療秘書と医療事務の違いに関するよくある疑問や質問を解説します。
医療秘書と医療事務では将来性があるのはどっち?働ける施設や職場も違うの?
少子高齢化が進み、医療を必要とする高齢者の人口が増えていることから、病院での仕事である医療秘書と医療事務はどちらも将来性があります。
また、医療事務は病院の受付で働くことが多いですが、医療秘書は医局や病棟で働くこともあります。
医療秘書と医療事務は国家資格?
医療秘書と医療事務は、どちらも民間資格です。国家資格ではないことを覚えておきましょう。
専門学校でも資格取得は可能?
医療秘書と医療事務は、どちらも専門学校で資格を取得できます。学校によって取り扱っている資格は異なるため、入学を検討している人は、取れる資格の種類を必ず確認しましょう。
医療秘書の資格について詳しく知りたい方はこちらの記事も併せて読むことをおすすめします。
医療秘書と医療事務は全く違う!やりがいのある職業を探そう
医療秘書と医療事務では、仕事の内容や必要な知識・スキル、役立つ資格などに違いがあります。
医療秘書の方が仕事の幅が広いため、身につけるべき知識やスキルも多いです。
資格は独学でも取得を目指せますが、躓いてしまったり効率よく学習を進めたりしたい場合には、通信講座の利用がおすすめですよ。
取得できる資格 | 料金(税込) | ポイント | |
ユーキャン | 医療事務認定実務者 | 49,000円 | Web学習にも対応 |
たのまな | 医師事務作業補助者 | 44,000円 | 質問回数は無制限 |
フォーサイト | 診療報酬請求事務能力認定試験 | 42,800円 | 合格率42%以上を達成 |
知識の証明である資格を取得すれば、就職や転職も有利になるでしょう。医療秘書と医療事務の違いを理解して、気になる仕事の資格取得を目指しましょう。
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