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投稿日:2023年4月12日 | 更新日:2024年09月25日
「社労士に興味があるけど仕事内容がイメージできない」「資格を取得した後のキャリアや将来性について知りたい」といった悩みをお持ちでないでしょうか?
この記事では、社労士の仕事内容から、合格後の働き方の種類、年収まで分かりやすく解説します。
社労士試験にチャレンジしたいと考えている方の役に立てていただけると幸いです。
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社労士(社会保険労務士)の仕事内容は?
まず初めに社労士の仕事内容について説明します。
社労士は労務管理分野唯一の国家資格です。
社労士の業務内容は大きく以下の三つに分けられます。
①1号業務:社保手続きの申請代行(独善業務)
②2号業務:労働社保関係法に基づく帳簿の整備(独占業務)
③3号業務:労務相談やコンサル
以下、順番に説明します。
①1号業務:社保手続きの申請代行(独占業務)
社労士の1号業務は、社保手続きの申請代行業務で社労士の独占業務です。
会社が従業員を雇用すると、労働保険、社会保険に関する様々な届出が必要となります。
具体的には、従業員の入退社に関する手続きや、毎年の労働保険料・社会保険料の算定に必要となる書類の届出を行います。
また、厚労省管轄の労働・雇用分野の助成金申請の代行も社労士の独占業務となっています。
②2号業務:労働社保関係法に基づく帳簿の整備(独占業務)
社労士の2号業務は、労働社保関係法に基づく帳簿の整備です。
従業員を雇用する事業主に対しては、労務管理上で作成が義務付けられている帳簿があります。
労働者名簿、労働条件通知書や出勤簿、賃金台帳、有給管理簿、就業規則といった労務管理を適正に行う上で欠かせない帳簿の整備を行うことも社労士の独占業務となっています。
労働条件通知書や賃金台帳、就業規則の整備については、特に労務トラブルを防止する観点からも重要性が高い業務です。
③3号業務:労務相談やコンサル
社労士の3号業務は、労務相談やコンサルです。1,2号業務と異なり社労士の独占業務ではありません。
労務相談やコンサルの例としては、メンタルヘルス、ハラスメント対策のアドバイスや、労働生産性向上のコンサルなどがあげられます。
働き方改革が進み働き方が多様化する中で、3号業務の重要性は高まっていると言えます。
社労士(社会保険労務士)の働き方の種類
ここからは社労士の働き方の種類について紹介します。
社労士の主な働き方の種類には、以下の3つがあります。
①独立開業して働く
②一般企業の人事部で働く
③社労士事務所で働く
以下、順番に説明します。
①独立開業して働く
社労士の働き方の一つ目は独立開業です。
社労士資格は独立開業が目指せる資格です。
社労士試験合格後、社労士として登録するためには2年以上の実務経験が必要となりますが、事務指定講習を受講すれば実務経験が無くても社労士として登録、開業をすることが可能です。
事務指定講習では、実際の社労士業務でも対応することが多い社保手続きを中心に実際の申請書の記載方法を学ぶことが可能です。
また、倫理研修や新人社労士向けの研修も実施されているため、独立開業に不安がある方であっても、最低限の情報やスキルは身に着けることが可能です。
②一般企業の人事部で働く
社労士の働き方の二つ目は、人事労務管理のスペシャリストとして会社の人事部で活躍するという方法です。
転職やキャリアアップを目指す人にとって、労務管理分野唯一の国家資格である社労士資格の取得は有利になります。
人事部門での管理職を目指したいという場合にもおすすめです。
③社労士事務所で働く
社労士の働き方の三つ目は、社労士事務所で働くという方法です。
社労士事務所の中には、社労士有資格者向けの求人を出している事務所も少なくありません。
社労士としていきなり独立するのは不安がある、まずは社労士事務所で働いて仕事内容が知りたいといった場合は、社労士事務所で働いてみるのもよいでしょう。
実際に社労士として働いている方と触れ合うことで社労士としての適性や将来のキャリアを考えるのにも役立つでしょう。
社労士(社会保険労務士)の年収は?
社労士の年収は独立開業する場合と勤務社労士として働く場合では異なります。
大阪大学の調査によると(専門士業の『専門性』形成のモデル構築:社会保険労務士を手がかりとして)、独立社労士の年収の中央値は400万円以上500万円未満となっています。
300万円未満が26.3%、1000万円以上が13.5%となっており、独立開業している社労士には年収のばらつきが見られることが分かります。
① 独立開業した場合の年収
大阪大学の調査によると(専門士業の『専門性』形成のモデル構築:社会保険労務士を手がかりとして)、独立社労士の年収の中央値は400万円以上500万円未満となっています。
②勤務社労士として働いた場合の年収は?
一方で、勤務社労士の年主の中央値は600万円以上700万円未満となっており独立社労士と比べ高くなっています。
さらに、勤務社労士全体の55.6%が400万円以上800万円未満となっており、年収のばらつきが少ないのが特長です。
社労士(社会保険労務士)の将来性
AIの技術が進む中、社労士の仕事にどのような影響が出るのか不安に感じる方もいるでしょう。
ここからは社労士の将来性について紹介します。
社労士の資格だけでは食べていけない?
社労士の資格だけでは食べていけないとダブルライセンスを目指す方も少なくありません。
社労士の資格だけで食べていくことは難しいのでしょうか?
実際は、社労士の資格だけで安定した収入を得ている方はたくさんいらっしゃいます。
社労士は顧問契約というサービス提供方法が大きな強みです。
顧問契約では、毎月定額を継続して得られるため顧問数が増えると安定した収入を得ることが可能です。
顧問契約を獲得していくためには、強みを伝えることが重要ですが、独立当初は何が強みなのかが分からないことも多いでしょう。
ダブルライセンスも一つの強みと考えられますし、独立前に身に着けた経験やスキルも強みになる可能性が高いです。
また、助成金の申請代行は需要の対してサービス提供を行っている事務所が少ないためブルーオーシャンと言えます。
社労士の資格だけでも、自分の強みを作っていくことで社労士として食べていくことは十分に可能です。
社労士の需要は減っている?
AI技術の進歩により社労士の需要は減っているのではないかという疑問をもっている方も多いでしょう。
ここ数年間で社労士の業務は大きく変化しています。以前は紙での申請が主流でしたが、現在は電子申請でインターネットさえ使えればいつでもどこでも申請が可能となっています。
都会の顧問先の業務を地域で受注し対応することも可能となっています。
社労士事務所では電子申請が主流となっていますが、中小企業では紙での申請を行っており非効率な業務を行っている事業所も少なくありません。
勤怠管理システムの導入や給与計算ソフトの導入といった労務管理業務の効率化のサポートの需要も増えています。
また、メンタルヘルスやハラスメント対策に頭を悩まされている企業も少なくありません。
社労士の業務範囲は広く、AIによってすぐに代替されてしまうというものではなく、労務管理上の会社の悩みが存在する限り社労士への需要は残ると言えるでしょう。
社労士への需要は減っているのではなく求められている内容が変化していると考えるとよいでしょう。
不況時は助成金活用やコンサルの需要が高まる
社労士の業務は不況時に強いという特徴があります。
コロナ禍の影響で多くの企業が大打撃を受ける中でも、大忙しの状況が続いていたという社労士事務所も多いでしょう。
その大きな理由の一つは、不況時や緊急事態が発生した場合には、国からの助成金が拡充されるという点です。コロナ禍での休業に対しても雇用調整助成金の特例が拡充され、相談役としての社労士に注目が集まりました。
不況時や緊急時にも仕事が減りづらいというのは、経営上のメリットが大きいと言えるでしょう。
社労士(社会保険労務士)になる方法
ここからは、社労士になる方法について説明します。
社労士試験の試験概要
始めに社労士試験の試験の概要について説明します。
試験日 | 毎年一回、8月の第4日曜日 |
受験資格 | 以下3つの内、いずれかを満たすこと。 ①学歴要件 ②実務経験要件 ③厚労省が定めた国家資格を取得 ※詳細は、全国社会保険労務士連合会HPを確認 |
試験内容 | ①労働基準法 ②労働安全衛生法 ③労働者災害補償保険法 ④雇用保険法 ⑤労働保険の保険料の徴収等に関する法律 ⑥労務管理その他の労働に関する一般常識 ⑦健康保険法 ⑧厚生年金保険法 ⑨国民年金法 ⑩社会保険に関する一般常識 |
試験形式 | 選択式試験:40問/択一式試験70問 |
試験時間 | 10:30~11:50(80分)選択式試験 13:30~16:50(210分) 択一式試験 |
受験料 | 15000円 |
受験手続き | 例年4月以降に受験案内開始 例年5月末ごろまでに受験申込 |
合格発表 | 例年は11月上旬/令和4年度は10月5日 |
社労士試験の難易度は?
ここからは社労士試験の難易度について説明します。
社労士試験の合格率は約6%から7%、社労士試験に合格するために必要とされる勉強時間は800時間から1000時間と言われています。
社労士試験の合格率は一ケタ台となっており、試験の難易度は高いと言えるでしょう。
社労士に必要な勉強時間は?
社労士試験に短期間で合格するポイントの一つ目は、勉強時間の確保です。
社労士試験に合格するためには約1,000時間が必要だと言われています。
1000時間の勉強時間を確保するためには、1日3時間勉強するとしても1年間が必要です。
まずは、合格するために必要となる勉強時間をどのように確保するのかを考えましょう。
社労士(社会保険労務士)試験に短期間で合格するポイント
ここからは社労士試験に短期間で合格するポイントについて紹介します。
社労士試験に短期間で合格するポイントは、以下の五つです。
①社労士合格に必要となる勉強時間の確保
②年間の学習スケジュールを立てる
③通学制の予備校を利用する
④通信講座を利用する
⑤eラーニングでスキマ時間を有効活用する
以下、順番に説明します。
①社労士合格に必要となる勉強時間の確保
社労士試験に短期間で合格するポイントの一つ目は、勉強時間の確保です。
社労士試験に合格するためには約1,000時間が必要だと言われています。
1000時間の勉強時間を確保するためには、1日3時間勉強するとしても1年間が必要です。
まずは、合格するために必要となる勉強時間をどのように確保するのかを考えましょう。
②年間の学習スケジュールを立てる
社労士試験に短期間で合格するポイントの二つ目は、年間の学習スケジュールの作成です。
社労士試験は出題範囲が広く、合格するためには科目ごとの基準点を満たす必要があるため、バランスよく学習を進めることが重要です。
試験日までの学習スケジュールを作成することで効率よく学習を進めることが可能となります。
③通学制の予備校を利用する
社労士試験に短期間で合格するポイントの三つ目は、通学制の予備校の利用です。
社労士試験の学習を効率よく進めるためには、学習の重要ポイントのメリハリや学習スケジュール、法改正情報などのサポートが得られる通学制の予備校の利用がおすすめです。
通学制の予備校であれば分からないことはすぐに質問ができるため効率的で安心ですね。
④通信講座を利用する
社労士試験に短期間で合格するポイントの四つ目は、通信講座の利用です。
通信制の予備校は場所的、時間的制約があるため難しいという場合は通信講座の利用がおすすめです。
リアルタイムの質問はできない場合であっても、質問への回答が得られる通信講座も多いです。
学習スケジュールや重要ポイントのノウハウなどを得ることができるため独学での学習に比べ効率よく学習を進めることが可能です。
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⑤eラーニングでスキマ時間を有効活用する
社労士試験に短期間で合格するポイントの五つ目は、eラーニングでのスキマ時間の有効活用です。
多くの人にとって勉強時間の確保は簡単ではないでしょう。
まとまった学習時間をつくることが難しい場合であってもイーラーニングであれば細切れ時間を使って学習を進めることが可能です。
スマホがあればいつでも学習ができるため、通勤時間等の学習にもおすすめです。
まとめ
この記事では、社労士の仕事内容から、合格後の働き方の種類、年収や試験概要について説明しました。
社労士試験は難易度が高い資格ですが、合格後は独立開業が目指せ、独立しない場合もキャリアの幅が広くなります。
働き方改革で働き方が多様化する中で社労士に対する新しい需要も出てきています。
今後も新しい社労士の働き方が生まれてくることでしょう。
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