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投稿日:2022年3月15日 | 更新日:2023年12月13日
比較的難易度の高い資格として知られている「中小企業診断士」。
しかし残念なことに、世間では「中小企業診断士はなくなる!」という噂が存在します。
せっかく苦労して中小企業診断士の資格を取っても、なくなるなんてことがあってしまっては、元も子もありませんよね? 中小企業診断士の資格を取ろうか考えていたのに、 この「なくなる」という噂を聞いて尻込みしてしまった方も少なくないはず。
そんな方々のために、今回は中小企業診断士に関する 「なくなる?」 「役に立たない?」 「やめとけ?」 といった噂の真相を、詳しく確かめていきたいと思います! 中小企業診断士の資格を取ろうか考えている人には必読の内容です!
この記事で分かること
- なぜ中小企業診断士は「なくなる」と言われているのか?
- 中小企業診断士が「なくならない」理由
- 中小企業診断士を取るべき理由
編集部おすすめ
中小企業診断士 通信講座
中小企業診断士とは?
まずはじめに、中小企業診断士とは何なのかについて軽くまとめていきたいと思います。
中小企業診断士とは、ざっくり言うなれば「経営コンサルタント唯一の国家資格」です。
ただ国家資格といえども、弁護士や公認会計士のような「独占業務」が存在せず、中小企業診断士はこの資格を得ることではじめて「中小企業診断士」だと名乗れる、「名称独占資格」だと言われています。
そのため、究極の話をすれば、「中小企業診断士」の資格を持っていない人でも、「経営コンサルティング」自体はできてしまいます。
ではなぜ中小企業診断士の資格があるのでしょうか?
中小企業診断士の資格は、経営コンサルティング業務を行うにおいて必要な知識を有する「証」として機能します。 経営コンサルティングをしてもらうなら、能力の分からない人よりも、「国家資格」という信頼できる尺度を持った専門家にみてもらいたいですよね? その時の大きな判断材料になるのが、「中小企業診断士」という資格。
すなわち、経営に関する幅広い知識をもった人間であることを「証明」してくれる資格、それが中小企業診断士なのです。
中小企業診断士資格は、企業経営に関する知識を横断的に身につけることができます。
この資格取得により身につけた知識は、企業内の経営戦略や事業戦略などの立案や実行において大変役に立ちます。また、財務会計や法務、ITなどの知識も身につけていますので、企業内での幅広い活躍が期待できます。
独立した際には、中小企業の経営者と同じ視点に立って、経営者に寄り添いながら経営環境の改善などに役立てることができ、経営者だけでなく、その家族や従業員への手助けにもなるなど、大変やりがいのある仕事ですよ。
中小企業診断士についてもっと詳しく知りたい方はコチラ↓
中小企業診断士はなくなるの?
ではさっそく、本題に入っていきたいと思います。 中小企業診断士はなくなるのでしょうか?
中小企業診断士はなくならない!
結論から触れると、中小企業診断士はなくなりません!
もちろん「資格」というものは、持っているだけでは何の役にも立たないものです。 この資格を活かす機会のない人にとっては、いらないも同然の資格のように思えるかもしれません。
しかし、中小企業診断士という資格は実際活かせる機会も多く、職業としても一定数の需要があります。
これから詳しく触れていきますが、中小企業診断士がなくなることはないといえるのが今回の結論です。
「役に立たない」という評判もある
ただ、一部で「中小企業診断士は役に立たない」と言われてしまっているのも事実です。
理由は様々ですが、この評判を気にしてしまう方も少なくないでしょう。
次の項目ではまず、中小企業診断士がなぜ「なくなる」「役に立たない」と言われてしまうのか? について詳しくまとめていきたいと思います。
中小企業診断士が「なくなる」「役に立たない」と言われる理由
中小企業診断士が「役に立たない」と言われてしまう理由は大きく分けて以下の3つです。
- 独占業務がない
- 資格だけじゃ食べていけない
- 就職などで「直接的に」役立つわけではない
これらの内容について、1つずつ詳しく触れていきたいと思います。
1. 独占業務がない
中小企業診断士が「役に立たない」と言われてしまう理由の1つめは、「独占業務がない」ということです。
「独占業務」とは
「独占業務」とは、その資格を持っている人でなければ行うことができない業務です。
例えば、弁護士の資格には「独占業務」があります。 「損害賠償請求」の業務は弁護士資格を持った人にのみ認められており、資格を持っていない人が行った場合、違法となります。 つまり、「独占業務」のある資格は、資格を取れば自分にしかできない業務を獲得でき、希少価値の高い人材になれるのです。
同じように、公認会計士や気象予報士、宅建士などの様々な資格に「独占業務」が定められています。
しかし、残念ながら中小企業診断士には「独占業務」が定められていません。
ですから中小企業診断士は、資格を取っている「だけ」で活かせる資格ではないのです。
資格を取得したからといって、すぐに自分に希少価値が生まれるわけではありません。 資格を取るために身に着けた知識を「活かせるかどうか」が重要になってくる資格なのです。
中小企業診断士に独占業務はありませんが、逆にいえば、経営に関する全ての専門業務に携わることが可能といえます。
仕事のやり方としては、資格を活かして独立し、中小企業診断士協会や商工会・商工会議所、金融機関との関係を構築し、中小企業向けの経営支援を行う人もいます。また、企業内診断士として、企業内の経営企画・戦略検討に関わる部門で活躍される人もいます。最近では副業を推奨する企業も増え始め、企業内診断士でありながら副業で中小企業の支援を行う人も出てきています。
2. 資格だけじゃ食べていけない
また、中小企業診断士の資格「だけ」では食べていけないのも事実です。
前の項目でも述べたように、独占業務のない中小企業診断士は、「取るだけで役に立つ資格」ではありません。 ですから「取るだけで人生変わる!」といった類の資格でもありません。
中小企業診断士の資格を取った人は一般的に、以下の2通りの活躍をしています。
- 企業内診断士として、会社での本来の役割とともに、資格を活かしていく
- 独立診断士として「専門分野」をもって希少価値を作り、顧客を獲得していく
このように、中小企業診断士という資格とその他の「何か」を掛け合わせることで、強みを見出し活躍している方が多い傾向があります。
中小企業診断士は年収も高く、平均年収はなんと約740万円! 日本の平均年収が約443万円であることを考慮すると、中小企業診断士の年収は驚くほど高いことが分かります。
参照: 一般社団法人 中小企業診断協会の調査「データでみる中小企業診断士」、 国税庁「令和2年分 民間給与実態調査 」より
しかしながら、彼らは様々な中小企業診断士本来の仕事のほかに、様々な業務を行って収入を得ている可能性が高いです。
一般社団法人 中小企業診断協会のアンケート調査結果をもとに業務別の報酬額を見てみると、その他の業務である補助金申請代行及び補助・セミナーでの講演・執筆などからも、中小企業診断士は収入を得ていることが分かります。
問12 あなたのコンサルティング業務で多い内容は何ですか。 | ||||
回答 | 1位 | 2位 | 3位 | 回答数 |
中小企業に対する経営支援業務 | 1096 | 410 | 109 | 1615 |
講演・教育訓練 | 222 | 590 | 431 | 1243 |
中小企業支援センター等の業務 | 339 | 244 | 176 | 759 |
調査・研究業務 | 109 | 292 | 272 | 673 |
原稿執筆 | 40 | 103 | 266 | 409 |
その他 | 171 | 52 | 78 | 301 |
(参照: 一般社団法人 中小企業診断協会の調査「データでみる中小企業診断士」より) すなわち中小企業診断士というのは、 中小企業診断士という資格とその他の強みを掛け合わせることで活かせる資格なのです。
中小企業診断士を取得される方は企業に勤めている方が多く、その業種や所属している部署などにより、さまざまなバックボーンを持っています。
例えば、マーケティング部門で活躍されている人は、企業内で培ったマーケティング力を「強み」として、中小企業の商品企画やマーケティングに関する支援を行っています。このように資格だけでなく、自らが持つ「強み」を活かすことで中小企業診断士としての仕事を獲得しています。
3. 就職などで「直接的に」役立つわけではない
そして、中小企業診断士は就職で「直接的に」役立つ資格ではありません。
中小企業診断士は「社会人のスキルアップにつながる資格」
中小企業診断士の試験に合格するためには、組織経営に関する分野を様々な観点から学習します。
「中小企業診断士」はどういう資格かというと、専門分野を極める「スペシャリスト」ではなく、様々な問題に対応できる多面的な教養を身に着けた「ゼネラリスト」になれる資格なのです。
そのため、ビジネスパーソンとして仕事をしていくにおいて様々な場面で役立つ、経営における横断的で汎用性のある知識を身に着けることができます。 すなわち中小企業診断士は、「社会人のスキルアップにつながる資格」なのです。
就職で「直接的に」は活かされない
中小企業診断士の資格を就職の観点からみる場合、残念ながら「圧倒的に就活で有利になれる!」というわけではないのが事実です。
もちろん、中小企業診断士の資格が「就職で全く役に立たない」というわけではありません。 「なぜ中小企業診断士の資格を取ろうと思ったのか?」「どのような努力をして合格にたどり着いたのか?」を明確にしておくことで、就職活動の際に「自ら考え行動できる努力のできる人」だとして、採用担当者に好印象を与えることができます。
また、中小企業診断士の試験内容を勉強することによって、ビジネスパーソンとして必要なスキルをあらかじめ身に着けられるという点も、就職に役立つでしょう。
このように、中小企業診断士という資格は直接的に就職活動に活かされるというわけではないですが、様々なシチュエーションで活かされる機会のある資格だと言えます。
しかしながら、就職で「直接的に」役に立つ資格ではありません。 宅建などの場合、就職活動の際に、採用試験や1次面接を自動的に通過できるような制度がありますが、 中小企業診断士の資格はあくまで「社会人のスキルアップに役立つ」資格。 将来的に役立つ資格だとはいえ、そこまで直接的に利益が発生することはないかもしれません。 それこそが、就職の面においても中小企業診断士は「役に立たない」と言われてしまう理由でしょう。
経営コンサルタント会社など、経営支援を主な事業としている会社であれば、中小企業診断士の資格は就職などで役立つものではありますが、一般企業での就職には直接的なメリットは低いです。
ただ、中小企業診断士として身につけた経営に関する知識により、就職先企業の経営方針や事業戦略の意味が理解でき、上司の期待に応えることが可能となります。
さらに、財務会計や法務、ITの知識も身につけていますので、企業内において幅広い活躍が期待できます。
「中小企業診断士がなくなる」と言われている理由
まとめると、以上のような3つの要素
- 独占業務がない
- 資格だけじゃ食べていけない
- 就職などで「直接的に」役立つわけではない
これらが「中小企業診断士は役に立たない」という噂を生み、「中小企業診断士はなくなる」という噂に飛躍しているのだと考えられます。
中小企業診断士の資格は他の資格と比べて「直接的に」役立つ資格ではありません。
しかし、世の中においては需要があり、これからも存続し続ける資格です。
次の項目では、「中小企業診断士がなくならない理由」 についてまとめていきたいと思います!
中小企業診断士がなくならない理由
「中小企業診断士はなくなる」といった噂があるようですが、 以下4つの理由から、「中小企業診断士はなくならない」といえます。
- 勉強内容は様々な場面で役立つ
- 社会人に人気・需要があるから
- AIにもとって変わられない
- 政界からも注目されている
これらの内容について、1つずつ詳しく触れていきたいと思います。
1. 勉強内容は様々な場面で役立つ
中小企業診断士の試験に合格するためには、組織経営に関する分野を様々な観点から学習します。 なぜなら、組織経営の問題に対処するためには、幅広いアプローチからの対応力が求められるからです。
経営戦略、組織・人事、マーケティング、財務・会計、生産管理、店舗運営、物流、経済学、IT、法務と非常に幅広い分野の知識の他、問題解決力や説得力の基礎となるロジカルシンキングなど、コンサルティングに必要なスキルまでもを習得します。
このようなスキルを持っているのは、組織のどんな場面においても役立つ人材となるので、組織において重宝されるでしょう。
2. 社会人に人気・需要があるから
中小企業診断士の資格は今人気になってきており、注目されている資格でもあります。
組織経営に関する幅広い知識を持つ人材として需要があることに加えて、社会においても評価が高まってきています。 2016年に日経新聞が発表したビジネスパーソン向けの「新たに取得したい資格(語学検定含む)」では、中小企業診断士がなんと1位にランクイン。 中小企業診断士は、近年大注目の資格なのです。
3. AIにもとって変わられない
中小企業診断士にはしっかりと将来性もあります。
2015年12月に公表された、野村総合研究所とオックスフォード大学の共同研究による「AIによる代替可能性の高い職業」で、様々な士業の代替可能性が明らかになりました。 研究結果は以下の通りです。
士業 | AIによる代替可能性 |
行政書士 | 93.10% |
税理士 | 92.50% |
弁理士 | 92.10% |
公認会計士 | 85.90% |
社会保険労務士 | 79.70% |
司法書士 | 78.00% |
弁護士 | 1.40% |
中小企業診断士 | 0.20% |
調査によると、弁理士・行政書士は極めて代替可能性が高いのに対し、中小企業診断士の代替可能性は極めて低いことが分かります。 代替可能性が低い理由は、中小企業診断士が行う「経営コンサルティング」には、
- 数字に表れないものを読み取る能力
- 高いコミュニケーション能力
が必要であるからだと考えられます。 これはAIが行うことのできない領域になるので、中小企業診断士はAIにとって代わられず、これからも需要のある仕事として存続し続けるでしょう。
4. 政界・経済界からも注目されている
中小企業診断士の将来性は、AIの面においてだけではありません。
政界からの注目
中小企業診断士は政界からも注目されている資格なのです。
東洋経済オンラインによると、先の安倍政権の際、中小企業の経営基盤を強化するため中小企業政策が推進されました。 その結果、中小企業政策を現場でサポートする中小企業診断士のニーズも増加。
さらに新型コロナウイルスが流行し始めて以来、新型コロナウイルスで苦境に立たされた中小企業を支援するためのメニュー・予算額が激増しています。 しかし、現在全国で登録されている中小企業診断士の数は約2万7千人。 しかもその7割は、資格取得後も企業勤務を続ける「企業内診断士」で、ほとんど中小企業支援をしていないのが現状です。
また中小企業診断士の多くが大都市圏に居住しています。 そのため地方では、中小企業診断士の不足が問題となっています。 だからこそ、中小企業診断士のニーズが今非常に高いといえるのです。
経済界からの注目
また中小企業診断士は経済界からも注目されています。
2020年10月6日の経済財政諮問会議で、サントリー・ホールディングス社長 新浪剛史氏が次のような提言をしました。
「中小企業診断士は1次試験では7科目すべてに合格しないと試験に通過できないなど、たいへん難易度が高い。税理士のように、何科目か合格したら資格を与えるようにしてはどうか。」
この発言の理由は、いま日本で事業をけん引できるビジネスリーダーが不足していることです。 その一つの原因として、アメリカのビジネススクール(MBA)のような社会人向けのリーダー教育があまり普及していないことが挙げられます。 中小企業診断士の資格は日本版MBAと呼ばれており、新浪氏は、ビジネスリーダー養成に中小企業診断士制度を活用し、日本のリーダー不足を解消しようと考えているようです。
そのため、中小企業診断士は経済界においても非常にニーズが高いといえるでしょう。
「中小企業診断士がなくならない」理由
まとめると、以上のような4つの理由
- 勉強内容は様々な場面で役立つ
- 社会人に人気・需要があるから
- AIにもとって変わられない
- 政界・経済界からも注目されている
によって、「中小企業診断士はなくならない」といえます。 「中小企業診断士はなくなる」という噂がありましたが、
- この噂にあまり根拠がないこと
- 中小企業診断士はなくならない可能性の方が高いこと
を、お分かりいただけたでしょうか? この噂によって中小企業診断士の試験を受けようか迷ってしまっていた人も、 これで、安心して中小企業診断士の試験を受けようと思えるのではないでしょうか?
中小企業診断士の試験
最後に、中小企業診断士の受験を考えている皆さんのために、簡単に中小企業診断士試験の概要についてまとめていきたいと思います!
試験概要
今年度(2022年度)の試験日程はまだ公表されていませんが、 中小企業診断士の試験は、毎年4月頃に試験の実施予定が発表されます。 試験日程は以下の2つから確認できます。
- 官報公告
- 一般社団法人 中小企業診断協会HP
その他概要を以下の表にまとめます。
1次試験 | 2次試験 | |
受験料 | 13,000円 | 17,200円 |
出願期間 | 4月上旬~5月末 | 8月下旬〜9月中旬 |
試験日程 | 8月上旬の2日間 | (筆記)10月中旬~下旬 |
(口述)12月中旬 | ||
試験実施場所 | 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇の8都市 | |
受験資格 | なし | 1次試験合格者のみ |
詳しくは一般社団法人 中小企業診断協会HPをチェックしてみてください。
難易度
中小企業診断士の試験は、一般的に「難関」だといわれています。
司法試験やや公認会計士の試験よりは難易度が低いとはいえ、決して簡単なものではありません。
試験は合格率約5%
難易度の指標として参考になるのは、まず合格率です。 中小企業診断士の合格率は過去10年間で平均約5%。 極めて難しい試験のように感じられます。 ただ、中小企業診断士の試験は一次と二試があるので、この値はどちらも一発で合格した受験者の合格率となっています。 一次試験と二次試験の合格率は各20%前後。 決して高い値ではないですが、しっかりと勉強すれば合格できる試験だと、前向きにとらえていきましょう。
合格までに必要な勉強時間
合格までに要する勉強時間は、人によって異なりますが、一般的に約1000時間~1500時間ほどといわれています。 1日2~3時間の勉強を続けるとしたら、少なくとも1年以上の勉強が必要になるでしょう。 仕事をしながら勉強をするならば、かなりの努力と忍耐力・継続力が必要となってくるでしょう。 以上のように、中小企業診断士の試験は決して「簡単」なものではありません。 「経営」に関する分野とはいえ、経営コンサルティング業務をするためには、問題点を分析・発見し、解決案を考えられる多面的な視野と知識が必要になってくるので、学ぶ範囲も幅広くなります。 そのような中小企業診断士の試験、心して受験していきたいところですね。
中小企業診断士資格の勉強方法については、資格学校を利用せずに独学で勉強する方法もあります。各科目のテキストや問題集を購入し、土曜日・日曜日に図書館を利用して集中的に勉強する、平日の早朝や昼休み、通勤中などのスキマ時間を使って、問題集や暗記を行うといった方法です。
ただ、独学の場合は試験対策や勉強方法などが自己流になってしまうため、受験生をサポートするWebサイトを活用することをおすすめします。合格体験者が、実際に自分で取り組んだ試験対策や勉強方法、試験当日の過ごし方などの体験談を公開していますので、情報収集しながら自分の勉強方法に取り入れるとよいでしょう。
中小企業診断士の試験についてもっと詳しく知りたい!という方はこちらの記事も参考にしてみてください。
中小企業診断士に合格するには?独学で勉強可能?
独学で勉強可能?
では、中小企業診断士の資格は独学の勉強で取得することは可能なのでしょうか? 当サイトでは、独学の勉強よりも、講座での勉強を強くおすすめします。なぜなら、
①独学で確保する勉強時間では、集中力の質・勉強の質が保証できない
まず最低確保しないといけないであろう、約1000時間の勉強時間。 毎日2~3時間の勉強をするといっても、講師や受験生同士の外からの刺激なしに、毎日一定の効率・集中力をもって勉強し続けることができるでしょうか?
毎日自分一人で続ける勉強では単調な作業となり、集中力も続きません。 外部からの刺激があってこそ、一定の効率・集中力を保ち続けられるのです。
そのため、独学で行う勉強では、1000時間~1500時間どころか、それ以上にかかってしまう恐れもあります。 集中力の質・勉強の質という面で、通学講座の受講がおすすめです。
②受験生同士の人脈づくりも、中小企業診断士の試験を受験する醍醐味の一つ
また中小企業診断士試験を受験するメリットの一つに、人脈のネットワークが広がる、という点があります。
受験後に所属するコミュニティでもネットワークを形成できるとはいえ、受験生同士で受験期に築き上げた信頼関係は、後々の人脈ネットワークにおいても、大きなものとなります。
せっかく中小企業診断士の試験を受験するならば、受験勉強中でも、人脈のネットワークを形成していきたいところです。
または、通信講座がおすすめ!
通学が難しいという方には、通信講座の受講がおすすめです。 通学講座より拘束時間も短く、低価格で学習することができます。 詳しくは、こちらをご覧ください!
通信講座で勉強することのメリットとしては、資格学校のように決められた日時に講義に通うといった時間的な制約がなく、自分のペースで勉強できることです。
講義内容は動画や音声で提供されており、昼休みや通勤中などのスキマ時間に視聴することが可能です。また、講義内容を何度も繰り返し視聴することができるため、苦手科目の内容や専門用語の暗記など記憶を定着させることにも有効です。
さらに講師に対する質問や、受講生同士の交流も可能であり、受験生としてのモチベーションを維持できる環境が整っています。
受講料も資格学校より比較的低価格で提供されています。
まとめ
今回は「中小企業診断士はなくなる?」という噂の真相について確かめてみました。 これまでの内容をまとめると、
「中小企業診断士がなくなる」と言われている理由
- 独占業務がない
- 資格だけじゃ食べていけない
- 就職などで「直接的に」役立つわけではない
「中小企業診断士がなくならない」理由
- 勉強内容は様々な場面で役立つ
- 社会人に人気・需要があるから
- AIにもとって変わられない
- 政界・経済界からも注目されている
以上のようになりました。
中小企業診断士はなくならない
「中小企業診断士がなくなる」と言われている理由は個人の主観に基づいているようですが、中小企業診断士がなくならない理由は、研究機関の調査結果や、政界・経済界などの権威ある組織の情報に基づいています。
どちらの情報を信じるかは個人の自由ですが、「中小企業診断士はなくならない」という情報の方が、より信用できるのではないでしょうか?
当サイトは、「中小企業診断士はなくならない」と考えています。
是非皆さんも、中小企業診断士の資格を取得してみてはいかがですか?
新型コロナウイルスの影響により、日本の中小企業は大打撃を受けました。政府も補助金や融資などで支援はしているものの、日本の企業の99%を占める中小企業の経営者は疲弊しています。
このような状況下では、中小企業診断士の役割が非常に重要であり、中小企業診断士が日本の中小企業の現状を乗り越えるための救世主であるといっても過言ではありません。経営者に寄り添って、既存事業の立て直しや、新規事業の立ち上げなどを支援していくことが求められています。
この支援により、経営者やその家族、従業員の明るい未来を創造できるのであれば、これほどやりがいのある資格は他にはないのではないでしょうか。
自分自身の成長のためにも、中小企業診断士は大変魅力のある資格だと思います。
ぜひ資格を取得して、一緒に中小企業を盛り上げていきましょう。
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