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診療情報管理士は通信講座で取得すべき!スケジュールや費用を解説

診療情報管理士

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投稿日:2024年6月13日 | 更新日:2024年06月13日

診療情報管理士は、医療機関で重宝されるカルテを管理する資格です。大学病院や総合病院ではこれまで手書きだったカルテ作成、および人手に頼っていたカルテ管理の電子化が進んでいます。また医療機関のデジタル化やDXが進む今日の医療機関にとって、これらを管理する診療情報管理士の資格取得者はとても必要な人材です。本記事では診療情報管理士を取得するためのスケジュールや費用感、取得後の資格の活用方法について徹底解説していきます。

※この記事は2023年11月現在の情報となっております。

診療情報管理士の資格と仕事への応用

診療情報管理士 資格 仕事

診療情報管理士は今日の医療業界にて注目されている資格です。受診をした際に、医療機関ではカルテを作成します。このカルテの情報を記録し、管理するのが医療情報管理士です。

診療情報管理士の仕事は医療事務と重ねられることが多いです。医療機関にて事務的な仕事を遂行し、医師のサポートをする仕事が医療事務です。医療事務は診療報酬明細書の作成や受付業務が主な仕事です。一方、診療情報管理士はカルテ管理に特化した仕事です。方向性として接客寄りであり、広範的な業務を担当する医療事務と、カルテ管理を中心にスペシャリストとしての力を発揮する診療情報管理士という違いがあるでしょう。医療機関によっては管理士と医療事務、両方の仕事を兼ねるところもあります。後述のようにカルテ化やDPCは今後より重要な仕事になっていくため、両者の仕事は少しずつ分離していくことでしょう。

もうひとつの診療情報管理士の仕事は、サマリーと点検報告書の作成ですサマリーとは退院時、または1カ月に1回のペースで作成する病歴などの記録を意味します。医師ごとに定期的に調査し、サマリー作成率を計算したり、未提出の医師に対し提出を促すことが管理士の役割です。

また、がん登録を行うことも診療情報管理士の大切な仕事です。

〇がんに罹患した人の氏名や性別、生年月日

〇届出を行った医療機関名・治療内容

〇がんと診断された日

〇がんの発見経緯

〇がんの種類および進行度

〇診断日における居住地

〇生存確認情報

「引用:がん情報サービス

これらの入力項目を見ると、医療機関単体ではなく、都道府県ごとに管理され、全国的なデータベースに登録されていることがわかります。全国的なデータベースに登録された情報は、がんの実態を把握したり、医療政策を立案したりする目的で活用されます。

ところでカルテを精緻に管理することには、どのような意味があるのでしょうか。

カルテに記録する内容は、医師の医療内容や検査記録、看護記録などです。これらは法律によって一定期間保存する義務があり、定期的な情報の点検や保管も必要となります。次項では、診療情報管理士という専門職を置いてまでカルテを管理することが、どのような意味を持つのか詳細に分析していきます。これからはカルテ管理は複雑化し、診療情報管理士の仕事もより専門性が高まると予想されます。詳しく見ていきましょう。

診療情報管理士を大学や専門学校で取得する際の試験日やスケジュール

診療情報管理士 取得 試験

実は診療情報管理士の業務は資格取得を必須条件としているものではありません。診療情報管理士を名乗るには資格の合格が必要ですが、前項でお伝えしたカルテの管理やIT関連の専門業務は、資格が無くても担当することができます。

ただ、病院の視点としては専門知識はもちろん、きちんと関連口座の受講、資格を取得している職員に仕事をお願いしたいものです。病院の方針として、関連業務には診療情報管理士の有資格者に限定しているケースも多くあります。

診療情報管理士の求人は大学病院や総合病院が多いです。今後中小規模の医療機関やクリニックなどにも拡大していく可能性が高いですが、有資格者限定の流れになることは間違いありません。一部では診療情報管理士が今後、国家資格になるのではという予測もあるようです。国家資格になれば、有資格者ではなければできないことが定義されていきます。国家資格化が決まったわけではありませんが、今のうちに取得しておくといいのは間違いありません。

実務で診療情報管理を希望するならば無資格で実務経験を重ねるのではなく、正攻法として資格取得を進めることをお勧めします。ではそのうえで、診療情報管理士になるための試験概要を見ていきましょう。

診療情報管理士 認定試験の内容

【実施日程】

年1回2月中旬

【受験料】

受験料10,000円

【受験資格】

・日本病院会診療情報管理士通信教育(2年制)を受講し、修了した者

・日本病院会指定大学および指定専門学校で指定単位を修得し、卒業した者

「引用:日本病院会 診療報酬監視士 通信教育

診療情報管理士になるには大別して指定の大学や専門学校に通うか、通信講座を受講するかに分かれます。2023年4月1日現在、18の大学に42の専門学校が対象です。なお2020年6月時点は23の大学、54の専門学校が対象だったため、傾向としては大学・専門学校など学校に通っての取得から通信講座を受講することによっての取得に転換していることが読み取れます。今後も専門学校から通信受講へシフトしていくのではないでしょうか。

診療情報管理士を通信で取得するケースの費用感と学習内容

診療情報管理士 通信 費用

通信講座受講では職場や自宅に教材が届くため、病院勤務と並行して受験対策を進めることが可能です。医療機関におけるデジタル化は急速に広がっているため、早めに資格合格をしたうえで、実務的な経験値を増やしていくことが待遇向上への近道といえるでしょう。

ピンポイントで診療情報管理士の資格取得をしたいなら通信講座の受講、資格取得も含めて包括的に周囲の知識や経験を積みたいのなら大学や専門学校という分け方も1つの考え方です。もちろん専門学校に通うことで資格取得を目指す仲間づくりを期待できるほか、モチベーションの維持という視点でも専門学校に優位性があります。自分にどちらが合っているかで判断しましょう。

【認定試験の合格率】

令和2年2月に実施された第13回診療情報管理士認定試験の合格率は、以下の通りです。

・受験者総数 3,169名

・合格者数 1,961名

・合格率 61.9%

「引用:日本病院会 診療報酬監視士 通信教育

最新の試験以外の合格率も約50%から約60%を推移しています。実務性の強い資格のなかでは、難易度は高い部類に入るといえるでしょう。

診療情報管理士に向いているのは、バックグラウンドの業務遂行力が高い方です。新情報管理士の実務はあまり目立ちませんが、医師による診療品質の均等化など、病院の経営を裏から支える大事な仕事です。

では提供されている診療上管理士の通信講座は、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

①診療通信管理士通信教育

期間:2年間(基礎課程1年12科目・専門課程1年12科目)

内容:e-Learningのよる講義や練習問題など

受講料:110,000円(1年間、税込)

募集時期:毎年4月および10月

なお以下の有資格者は、基礎課程を免除することができます。

医師・看護師(保健師・助産師)・薬剤師・診療放射線技師・

臨床検査技師・理学療法士・歯科衛生士・救急救命士・はり師・きゅう師

柔道整復師など

医療機関にて働きながら資格を取得する人におすすめの学習方法

診療情報管理士 資格 おすすめ

医療機関で働きながら診療情報管理士を取得する際のポイントです。

医療機関での実務経験が基礎部分の免除資格となるように、診療情報管理士は実務ととても近い資格です。資格取得のための学習を決めたら、現在任されてる実務で勉強内容の代わりになる部分を学び、普段の仕事では関わりのない部分をテキストで学ぶ方法をお勧めします。

そうすることによって効率良く学習できるほか、試験対策になっていることを自覚すれば受験へのモチベーション、さらには普段の仕事に対するモチベーションにもかかわります。

ただ、医療機関の仕事は夜勤もあり、継続学習をするのには不向きな部分も否定できません。週ごと、月ごとではなく、長期的に学習スケジュールを組み立てることが、最短での合格に欠かせないといえるでしょう。数日勉強の調子が上がらなくても、長期間で見ればしっかりと前進している、そのように自分を奮い立たせることが大切です。

取得後の診療情報管理士の給料・報酬相場とDPCについて

診療情報管理士 給料

診療情報管理士を配置することで、病院は患者一人あたりに診療報酬点数のつく制度があります。そのため患者数の多い大学病院などでは施設の経営方針の評価に繋げるため、診療情報管理士を好待遇で迎える傾向があります。

また診療情報管理士はIT知識を必要とするため、病院など医療機関で進むテクノロジーの導入や、経営のDX化と連携した業務を担うことが可能です。診療情報管理士に加え、ITやテクノロジーまわりの資格や専門知識を有することで、更に将来性が期待できるといえるでしょう。

2023年現在、求人サイトの情報から推測される診療情報管理士の平均年収の推定値は約320万円から380万円ほどです。ただ、診療情報管理士の給料相場は勤続年数や勤務場所、医療機関の規模によって報酬は異なるため、あくまで参考データといえるでしょう。また、診療情報管理の仕事のみが課せられるわけではなく、医療事務との兼務や医師のサポートなども含めて仕事があり、そのなかに専門職としての診療情報管理士があります。その兼ね合いによっても給料の待遇などが決まってくると考えられます。

ここまでの現状を踏まえたうえで、診療情報管理士の将来性を考えてみましょう。

2003年から日本では、DPC(1日あたりの包括医療制度)という医療費の仕組みが導入されました。それまでは出来高払い方式で、医療行為の1つ1つに料金が発生していました。診療をすると〇〇点、注射をすると〇〇点といった領収書を見たことがある方も多いのではないでしょうか。点数制の資料報酬に対して、DPCは病名や手術の内容、経過処置などの内容に応じて医療費が定められます。診療報酬のデメリットといえる、手数の多さで医療費が高くなる状況を防止する取り組みといえます。この仕組みが最近、大学病院や総合病院を中心に大きく変化しています。

DPCは病気の種類によって1日あたりの医療費を計算するというものです。この算定方法には、診療情報管理士の行うコーディングが関係します。国内の医療機関に少しずつ浸透しており、2016年4月には全一般病棟の約55%が導入、今後も更なる拡大が予想されます。2023年現在は大学病院・総合病院寄りですが、今後は中規模病院、更に先は診療所やクリニックにも段階的に浸透していくことでしょう。

給料相場としては医療事務と同基準とされることも多いですが、診療情報管理士を所有しており、かつ実務的な経験がある場合は、より給料の良い待遇を受けることも多いです。診療情報管理士+αとして自分の評価を高めていきましょう。これは給料基準のみならず、魅力的な求人情報が自分に入ってくることにも関連します。

今後の病院は必要技術の発展やオンライン診療への参入が大きな課題です。医療機関の経営的な体力もより必要となるため、病院の統廃合が進んでいくのではと予測されています。医療機関の大規模化が進むと、比例して診療情報管理士の必要性は高まっていくでしょう。給料ベース上昇や、好待遇の求人も増えていくでしょう。

より診療情報管理士としての待遇を上げるには、試験合格後にも実務的な講習などを受けることをお勧めします。認定試験を実施する一般社団法人 日本病院会ではDPCコースを開設し、よりDPCに即した通信教育を実施しています。

診療情報管理士になるためのおすすめの問題集・参考書

診療情報管理士 おすすめ 問題集

診療情報管理士になるための問題集・参考書は、以下の本がおすすめです。

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まとめ

診療情報管理士

診療情報管理士について分析しました。医療機関におけるカルテの電子化や複雑化によって、今後は更に診療情報管理士の資格取得者が重宝されていくものと考えられます。資格取得と実務経験を兼ねることで、待遇の向上も期待できます。通信講座を活用して、診療情報管理士を取得しましょう。

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