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証券外務員の難易度はどのくらい?おすすめの勉強方法は?

証券外務員

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投稿日:2022年1月4日 | 更新日:2024年04月22日

このページでは、証券外務員の仕事内容と資格試験の難易度についての解説や、

おすすめの勉強方法についても紹介していきます。

金融系の資格の基本である「証券外務員」。金融業界への就職・転職を考えている方は要チェックです

証券外務員資格とは?

証券外務員とは

証券外務員とは金融商品を取り扱う人のことです。

銀行や証券会社、保険会社が取り扱う商品を金融商品といいます。預金や株式の売り買い、投資信託や生命保険といったお金にまつわる商品を取り扱っているのが証券外務員です。

銀行でローンの説明を行ったり、証券会社で株式の売買に関しての業務をしたり、保険会社で学資保険の勧誘をしたりなど、証券外務員の仕事は多岐にわたります。

このような仕事をする証券外務員になるためには、証券外務員資格を取る必要があります。

証券外務員資格とは

一種と二種の違い

証券外務員資格には一種と二種が存在しています。この二つの違いについて解説していきます。先に基本となる二種について、そのあと高度な一種について説明します。

証券外務員二種

証券外務員二種は金融系の仕事に就く方にとって必須の資格です。株式の現物取引が可能になります。取り扱える金融商品が制限されていて、低リスクな商品しか扱えません。

証券外務員一種

証券外務員一種を持っていると、すべての金融商品を扱えます金融にかかわる高度な知識と専門性を有しているとみなされるのです。二種と違い、デリバティブ取引や信用取引といった、ハイリスクハイリターンな商品に携わることができます。

特別会員と正会員の違い

証券外務員には一種と二種の種類に加えて、「特別会員」と「正会員」という区別があります。この二つ違いについて説明していきます。証券外務員二種や一種と、特別会員と正会員の資格は全く違う資格です。

特別会員

特別会員とは日本証券業協会に加盟している銀行や保険会社のことを指します。特別会員資格はこれらの銀行などに勤務している人しか受験資格がありません。出題範囲が狭く、比較的易しい試験です。しかし、取り扱える商品に制限がかかります。

正会員

証券会社向けの資格です。正会員資格の試験は誰でも受験が可能です。特別会員に対して取り扱える商品も多く、業務の範囲が広いです。

証券外務員資格の難易度は?

ここからは証券外務員試験の難易度必要な勉強時間について解説していきます。

証券外務員資格の難易度

証券外務員資格の難易度はどのくらいなのでしょうか?

結論を述べると、証券外務員資格試験は一種・二種のどちらも、しっかりと対策を行えば受かります。

どちらも毎年7割程度の合格率であり、難関資格ではありません。

試験形式はPCを使用した選択式です。テキストの暗記計算問題の対策を重点的に行いましょう。

出題形式は3つです。①〇×問題、②5肢選択問題、③計算問題、となっています。論述問題はありません。

一種と二種、それぞれの合格率や合格者数、必要とされる勉強時間について解説していきます。はじめに二種のデータ、その次に上位の資格である一種のデータを確認していきましょう。

二種の難易度はどのくらい?

  • 合格率:68.9%
  • 合格者数:1878名
  • 勉強時間:50~80時間程度

2020年度の二種証券外務員資格試験の合格率は約7割、合格者数は約2000名です。7割という高い合格率ですが、これには理由があります。

二種は金融系の仕事に必須です。そのことから銀行・証券会社の内定を得た後、入社までの取得を求められます。そのため、受験者はしっかりと勉強するでしょう。他の資格に比べて、資格獲得のモチベーションがかなり高いです。

勉強時間は一般的に50~80時間程度必要とされています。しかし、これには個人差があります。なぜなら金融系の専門用語が多く出てくるからです。

専門用語はそれまで金融分野に触れたことがない人にとって、難しいと感じる原因になります。反対に、経済学部卒の人やファイナンシャルプランナーの資格を持つ人にとっては比較的易しいと言えます。二種の内容のほとんどがこれまでに学んだ知識です。しっかりとした復習が重要になるでしょう。

合格にはテキストの暗記が重要です。専門用語の意味や法令の理解を中心に、金融に関わる知識をきっちりと覚えましょう。

一種の難易度はどのくらい?

  • 合格率:74.6%
  • 合格者数:3425名
  • 勉強時間:80~100時間程度

2020年度の一種証券外務員資格試験の合格率は約7割、合格者数は約3500名です。

一種の合格率が高い理由は、外務員のキャリアアップに必要であるためです。二種と同様に、受験者のモチベーションが高いと考えられます。

一種に合格すると、すべての金融商品を取り扱えるようになります。デリバティブ取引や信用取引といった、ハイリスクハイリターンの商品に携われるのです。そういった商品は取り扱う金額も、それに伴う責任も大きくなります。金融系の組織にて出世をしたい人は、一種の取得をすることとなるでしょう。

勉強時間は一般的に80~100時間程度と言われています。一種は二種の試験範囲に加えて、デリバティブ取引に関する知識が求められます。また、計算問題の難易度もあがります。これらの理由から一種の勉強時間が長くなっています。

合格には計算問題の攻略が重要です。計算問題の配点が高く、ここを取れるかどうかで合否が大きく変わってきます。また、問題内容も公式を暗記しただけでは解けなくなります。公式の意味をきちんと把握して、適切に使用することが重要になります。

更新試験の難易度はどのくらい?

外務員に登録している方は5年に1度、更新研修への参加が義務付けられています。この研修で更新試験を受けるのですが、合格率は99.9%です。ビデオ講義の内容をきちんとメモし、6~10問のテストに正解すれば合格です。資格の保持の努力はあまり必要ありません。やはり一種・二種外務員試験の合格が大切です。

  • 二種・一種ともに、しっかりと対策をすれば合格できる難易度
  • 合格率はどちらも約7割
  • 二種では専門用語や法令の暗記、一種では計算問題の攻略が重要
     

効率的な勉強方法は?

特に力を入れるべきポイント三選

1.配点が高い分野の把握

外務員試験は配点の偏りが大きい試験です。①〇×問題、②5肢選択問題、③計算問題の三分野が出題されます。

そのうちの、②5肢選択問題③計算問題の配点は1問10点と高いので、落としてはいけません。

また、出題範囲によっても配点が変わってきます。30点以上の高配点分野は<Ⅰ.法令・諸規則><Ⅱ.商品業務>の二つに集中しています。これらの分野をしっかりと暗記し、ミスなく解くことによって、合格への道が見えてきます。

2.専門用語の理解

特に初めて金融系の資格勉強をする方にとって、専門用語の難易度が高いです。普段は使わない金融用語がたくさん出てきます。勉強を始めたばかりの段階では、思うように学習が進まないかもしれません。あきらめずにコツコツと暗記していきましょう。

反対に、経済学部卒の人や実務経験がある方にとっては難しくないはずです。これまでの知識を思い出し、一つ一つ丁寧に用語を確認していきましょう。金融に関する知識がさらに盤石になるはずです。

3.計算問題の練習

外務員試験を受けるうえで非常に重要なものが、計算問題です。配点が高いため計算問題の対策をしないまま試験に臨んでも、合格は難しいでしょう。利益率の計算や損益計算書の穴埋め問題など、膨大な種類の計算問題が出題されます。それらの公式を覚え、計算をスムーズにできるようにしておく必要があります。

膨大な種類の計算問題といっても、同じ分野の公式ならば基本を押さえておくことで応用が利きます。単純なものが多いので、焦らずにじっくりと暗記をしていきましょう。

しかし、一種の計算問題は公式の暗記のみでは不十分です。公式の中の数値が、それぞれどの対象を表しているのかきちんと把握しなければなりません。練習問題にたくさん取り組み、公式の意味をしっかりと理解しましょう。

  • 配点が高い分野の把握
  • 専門用語の理解
  • 計算問題の練習

おすすめ通信講座は?

証券外務員試験は難易度が高くないとはいえ、一人きりでの勉強は大変だと感じる方も多いのではないでしょうか?そんなときにおすすめな選択肢が、通信講座です。通信講座ならば厳選された教材とわかりやすい解説によって、一人ではわからない問題もすんなりと理解できるでしょう。スクールセレクトおすすめの通信講座三選をご紹介します。

おすすめの通信講座3選

スタディング

価格は一種8,900円、二種9,900円です。どちらの合格も目指す場合は一種・二種合格コース16,000円に申し込んだほうがお得です。

受講できる内容と価格を考えると、コストパフォーマンスに優れていると言えます。

オンスク

月額1,078円の「ウケホーダイ‐ライト」講義動画視聴のみ、月額1,628円の「ウケホーダイ‐スタンダード」講義・問題などの機能をすべて使えます。

注意点として、オンスクでは二種外務員試験にしか対応していないことが挙げられます。証券外務員二種の受験を考えている、基礎から学ぼうとする方に向いている講座です。

Foresight(フォーサイト)

証券外務員スピード合格講座の一種+二種は14,840円、二種のみは9,800円であり、前者のコースが非常にお得であるといえます。

おすすめの通信講座のまとめ

  • スタディングはコストパフォーマンスが魅力的
  • オンスクは手軽に始められる
  • TACの教材には蓄積されたノウハウが詰め込まれている自分のスタイルに合った、通信講座の選択が大切

ここまでは証券外務員資格について、証券外務員資格の内容や難易度、おすすめの勉強方法などを解説してきました。証券外務員資格の魅力やメリットを、ご理解いただけたら幸いです。

ここからは、証券外務員に似ている資格を紹介していきます。近年人気が上がっているファイナンシャルプランナーや、年収が高いとされる証券アナリストなどの資格について知っていますか?

同じ金融系の資格についても知識を深め、資格勉強の参考にしてくださいね。

似ている資格を知ろう!

金融系の資格には証券外務員資格だけでなく、そのほかにも多くの資格があります。難易度や受験資格、取得後のキャリアプランを考えて、自分にぴったりの資格を選びましょう。

証券外務員資格に似ている資格

ファイナンシャルプランナー(FP)

外務員資格との大きな違いは、金融商品を取り扱う資格の有無です。外務員資格を取得した人は、銀行や証券会社の金融商品の勧誘や営業ができます。

それに対して、ファイナンシャルプランナーは金融商品を取り扱うことができません。ファイナンシャルプランナーの資格を取る意味は、主に知識の裏付けです。人生設計の相談に乗るのに十分な投資信託、税金、不動産などの知識を身に着けていると証明できます。

難易度は証券外務員一種よりもfp2級の方が難しいです。なぜならfp2級の方が範囲が広く、試験が記述式であるためです。

また、証券外務員二種よりもfp3級の方が難しいです。二種の方が試験範囲が狭く、経済の基礎を学べます。ダブルライセンスを目指す方は、まず二種の勉強から始めましょう。

証券アナリスト

証券アナリストは、企業を金融・投資の視点から評価する専門家です。企業が行っている企業活動や市場の環境など様々な情報を収集し、多角的に分析します。

外務員資格との大きな違いは、企業の調査・分析が主な仕事である点です。証券外務員は金融商品の営業の仕事を行います。そのため、株式取引や法令に関しての知識を持っています。

それに対して、証券アナリストはさらに高度な知識や能力が必要とされます。証券アナリストは企業の価値を分析する仕事です。企業の情報を収集して多角的な視点から分析を行い、銀行や保険会社へとアナリストレポートを提供します。それをもとに企業は株式を売買するため、間接的に莫大な金額のやり取りに影響します。

難易度は証券外務員よりもかなり高いです。高度な計算や、幅広い分野の専門知識に基づく判断が必要とされるためです。まずは証券外務員資格を取得し、その後に証券アナリストの取得を目指す流れが一般的です。

DCプランナー

確定拠出年金とは、事業者や個人が掛金を積み立て、その資金を運用して将来の年金にする制度です。年金制度は複雑で、法改正によってその都度変化してしまいます。確定拠出年金制度を上手にライフプランに組み込み活用するために、DCプランナーがアドバイスを行います。

難易度はそれほど高くないとされています。しかし、マイナーな資格であるためテキストや教材が少ないです。独学の際に、そういったハードルを越える必要があります。

内部管理責任者(内管)

内部管理責任者資格は一種証券外務員資格を持っている方が、次に目指す資格です。金融業界で管理職に就くために必須の資格です。証券外務員は主に営業活動を行いますが、内部管理責任者は組織の内部に目を向けます。

組織の営業活動か適正にできているか、管理を行います。取引における法令違反やインサイダー取引などを厳格にチェックします。不正の芽を摘み取り、顧客の信頼と満足度を高めるために組織をマネジメントしていきます。

金融業界での出世を視野に入れている方は、将来的に取得する資格です。証券外務員の勉強の時から、上を見据えてコツコツと努力していくことが大切です。

証券外務員の難易度は高くない!

本記事では、証券外務員資格について解説してきました。

重要なポイントをおさらいすると下記のとおりです。

  • 証券外務員は金にまつわる商品を扱うために必要な資格
  • 一種、二種の違いがあり一種の方がハイリスクハイリターンの商品を扱える
  • 証券外務員試験の合格率はどちらも約7割
  • しっかりと対策をすることで合格できる難易度である

証券外務員について知識を得ることは、金融業界でのキャリアプランを考える第一歩です。

ぜひ証券外務員に挑戦し、金融の基礎知識を身に着けてください。

それはきっとあなたの仕事を支える、大切な土台となるでしょう。

 

監修者 M&A会計士さん
公認会計士
M&A会計士さん

証券外務員は証券会社等で働く人がまずはじめに取得する資格であり、しっかりと教材を勉強すれば合格できる試験です。他の受験者との相対的な点数ではなく、7割という得点率をクリアできれば合格できるため、いかに得点するかを戦略的に考えて知識の正確な暗記、計算方法の理解に努めれば、決して難しい内容ではありません。市販のテキストでも合格できますし、自分でテキストを読み進めるのが非効率だと思えば前述のような通信講座を利用することも良いと思います。いずれにせよ自分が決めた一つの教材で確実に知識を蓄積することが合格への近道であり、かつその知識が仕事にも直結すると考えれば一気に走り抜けられるはずです。学習がつらくなったら、資格を取得して活躍する自分の姿をイメージして、今まさにその姿に一歩ずつ近づいていると考えながら学習を進めていきましょう。

 

証券外務員 おすすめ講座

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この記事を監修した人

M&A会計士

証券外務員(第一種・第二種)。 大学在学中に公認会計士試験に合格。その後、監査法人や投資銀行を経て、現在は投資ファンドでPE投資に従事。保有資格は、証券外務員(第一種・第二種)、公認会計士、簿記1・2・3級など。

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