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気象予報士の給料・年収は? 稼げるのはごく一部の人気キャスターだけ!?

注目の資格

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投稿日:2022年1月4日 | 更新日:2024年03月22日

人気お天気キャスターのイメージが強いのではないでしょうか?

ニュース番組で楽しげにお天気を解説する職業。

それで彼らはどれほどの年収を得ているのか、とっても気になりますよね。

しかし気象予報士が行う仕事は、キャスター以外にも様々あります。

2021年に放送されたNHK朝の連続ドラマ小説「おかえりモネ」でクローズアップされたような、気象予報士としての能力を活かして地域に貢献するといった仕事も。

社会保険労務士、一級建築士と並ぶ「難関資格」と呼ばれる気象予報士。

資格合格には多大な努力と能力が必要になります。

そんな狭き門をくぐり抜けた気象予報士とは実際どんな人たちで、どのくらいの年収を得ているのでしょうか?

今回はそんな気象予報士の年収を、日本の平均年収と比較しつつ、詳しく勤務先別の年収に分けて見ていきたいと思います!

気象予報士ってどんな仕事?

そもそも気象予報士って何をする職業か、皆さん知っていますか?

気象予報士とは

気象予報士とは、国家資格の一つであり、気象予報士試験に合格しその資格を気象庁に登録された、気象庁の外で気象予報を行う資格のある人のことを指します。

その資格を持った人々は、「気象観測データを予測する」ことができる人々です。

なので、必ずしも皆さんが普段テレビでよく目にするお天気キャスターが、気象予報士の資格を持っているとは限りません。

お天気キャスターの仕事は分析されたデータを「説明」しているだけなので、必ずしも彼らが気象予報士の資格を持っているわけではないのです。

また、「気象庁の外で気象予報を行う人々」のことを指すので、必ずしも気象庁の職員が気象予報士の資格ををっているとも限りません。

気象予報士とは、気象庁外で気象の予報業務を行う資格を持っている人たちなのです。

気象予報士の仕事内容

天気予報は、ただ私たちが生活するうえで何となく参考にするものではありません。

もちろん、「今日は傘がいるか」「帰りは寒くなるか」などがあらかじめ分かることは、私たちの暮らしに大いに役立ちます。

しかし、売り上げや業務内容が天候に左右されやすい業種にとって、天気予報は命綱も同然

そんな企業や自治体に気象観測データから読み取った予測を提供しているのです。

まず、テレビのお天気コーナーの原稿は、資格を持った気象予報士が作成しています

気象庁から発表されたデータをもとに、気象予報士が今後の天気を分析・予測し、解説をテレビ局に提供します。

そのうえで、いわゆる「お天気キャスター」にテレビで説明してもらっているのです。

また民間の気象会社で働く気象予報士の場合、自治体や一般の企業向けに、顧客それぞれの求める気象データを提供します。

例えば地方自治体では、気象会社が予測したデータをもとに、災害時の対応が検討されます。

大きな台風などが接近している場合、その情報で避難勧告を出すか否かを検討するため、気象予報士の活躍がとても重要になってくると言えるでしょう。

また物流サービス、特に海上物流などの部門では、豪雨、豪雪、熱帯低気圧、強風、洋上荒天などのありとあらゆる気象現象が、物流の妨げになります。

そのような企業に気象予報士は、気象データを分析・適切なデータを提供し、業務のサポートをしているのです

その他にも、漁業・観光業・小売業など、様々な業種が気象予測を必要としています。

これらの顧客に気象予測を届けるのが、気象予報士の仕事となっています。

気象予報士の平均年収は?

 

それではさっそく本題に入っていきます。

気象予報士の方は実際年収いくら稼いでいるのでしょうか。

気象予報士の平均年収は約550万

気象予報士の仕事内容は様々で幅がありますが、年収約400万円~650万円の範囲内の人が比較的多く、全体の平均は約550万円です。

ただ中には契約社員や派遣社員などの非正規雇用も多く、その場合は年収約300万円~500万円になります。

新卒の場合の初任給は18~20万円程で、公務員・民間企業かかわらず、同じような額(年収約300万円)です。

気象予報士の給料は高いのか?

気象予報士の平均年収は約550万ということが分かりました。

これは日本の社会人の相場と比較してどうなのでしょうか?

また、「難関資格」といわれる気象予報士、その難しさと、年収の額は見合っているのでしょうか?

その答えは、NOです。

日本人の平均所得との比較

2021年9月29日に公表された国税庁の「令和2年分民間給与実態統計調査結果」によると、

2020年の日本の平均給与は433万円です。

気象予報士の年収は平均年収より上回っているものの、試験の難易度の割には高い印象を受けません。

その他難関国家資格との年収比較

ほかの難関資格と呼ばれている国家資格と比べてみても、気象予報士の年収は低いように感じられます。

例えば、難関資格である税理士の平均年収は700万円以上です。

税理士資格の試験は非常に難関であるので、気象予報士の年収とかなり差が出てしまうのはしょうがないと言えますが、これほど差があることが分かります。

また、気象予報士と同程度の難易度といわれている国家資格の年収相場を調べてみると、

社会保険労務士 約710万円

歯科医師 約653万円

一級建築士 約644万円

のような結果となりました。

歯科医師・一級建築士とは約100万円程度、社会保険労務士とは約160万円程度も年収に差があるのです。

同程度の難易度にもかかわらずこんなにも年収の差が出てしまう気象予報士という資格。

これだけを見るとあまり割に合わず、年収の低い資格に思えてしまうのではないでしょうか。

勤務先によって気象予報士の年収は大きく異なる

ただ、一概に気象予報士といっても、勤め先によって年収は大きく異なります。

前述したように、契約社員や派遣社員などの非正規雇用の場合、年収は約300万円~500万円になりますが、もしテレビ番組などで人気のお天気キャスターになった場合、年収は約2000万円程になるといわれています

また勤め先にも、気象庁・民間気象会社・マスメディアなど様々あり、勤務形態も大きく異なります。

今回はそんな気象予報士の年収を、勤務先別に詳しく解説していきたいと思います。

気象予報士の年収 【気象庁】

 

気象予報士として働きたい場合、無難に年収が高くなるのは、気象庁で勤務することです。

ですがそもそも、気象庁とはどのような組織なのでしょうか?

気象庁とは?

気象庁ホームページによると、気象庁の使命は

「気象業務の健全な発達を図ることにより、災害の予防、交通の安全の確保、産業の興隆等公共の福祉の増進に寄与するとともに、気象業務に関する国際協力を行う。」

とのことです。

これはつまり、気象や気候、海洋、地震、津波、火山等の自然現象の観察・観測、観測データの取得・収集、スーパーコンピュータ等をはじめとする各種システムを活用した解析・予測、情報の作成・提供、さらに、それらに必要な調査・研究などの業務を行っているということです。

また気象は地球全体において変化する現象であるため、そのスケールは日本のみに収まりません。

世界各国とのデータの交換や技術協力等(国際協力)も行っています。

気象庁職員の年収は?

気象予報士として高い年収を得たいなら気象庁に勤めるべきです。

気象庁職員は国家公務員のため、その給料が棒給表によって定められており、30代の一般職の平均年収は450~500万円程度で、総合職の平均年収は700万円程度です。

勤務年数が長くなるほど年収の額も上がっていくため、50代の総合職になると年収1000万円を超える人も存在するようです。

ただ、気象庁に就職するのは、民間企業に勤務するよりハードルが高いです。

気象庁で働くためには国家公務員試験に合格し、面接にも通過しなければならず、また前述したように必ずしも気象予報士の資格が必須な訳ではないですが、取得していると採用試験の際に優遇されることが多いようです。

そのため資格の勉強・国家公務員試験の勉強の両方を行わなければならず、入社が難しいといえるでしょう。

気象庁で働くにはどうしたらいいの?

気象庁で働くルートは一般的に2つあります。

① 国家公務員試験を受けて採用(総合職または一般職)

② 気象大学校に入学する

① 国家公務員試験を受けて採用(総合職または一般職)

1つ目は前述したように、国家公務員試験合格・面接通過を経て就職するルートです。

人事院が行う国家公務員試験「総合職」または「一般職」を受験し合格する必要があります。

次に気象庁が実施する採用面接を受け、採用です。

総合職に関しては非常に難しい試験となっており、採用されるのは1年に数人です。(2021年度は、総合職試験の「工学」、「数理科学・物理・地球科学」及び「化学・生物・薬学」から合計9名程度採用)

一般職は総合職ほど難関ではありませんが、気象予報士試験と同じくらいの難易度が見込まれるでしょう。

総合職と一般職では、入庁後の仕事内容が異なります。

【総合職】

気象庁本庁各部での全国管理業務や予報・観測・地震火山・海洋気象などの現場業務を行う。

【一般職】

全国の地方気象台等で、24時間体制で予報・観測等を行う。

「行政」区分の試験で合格した人については、総務・人事・会計のほか企画・立案を行う。

このように、国家公務員試験・面接をくぐりぬけて、気象庁で役職別の業務にあたるというのが、1つ目のコースです。

②気象大学校に入学

「気象大学校」という、気象専門の学校に入学して卒業すると、そのまま気象庁に総合職として働くことができます。

そのためには気象大学校学生採用試験に合格し、気象大学校に入学する必要があります。

気象大学校について

気象大学校は、いうなれば「気象庁の未来のエリート育成学校」です。

4年制の大学部と1年生の研修部からなる気象庁所属の教育機関で、1学年の定員が15名と非常に狭き門のため、偏差値が70(大学受験パスナビより)、東京大学・京都大学・国公立医学部と同じレベルの偏差値となっています。

気象大学校は、学生でありながら気象庁の国家公務員の資格が与えられ、月15万円程の給与や年間68万円の賞与がもらえます

学費や学生寮、光熱費・電気代無料、食費・衣服・医療費は無料。

千葉県柏市にある気象大学校において、気象技術の指導に関与し得る能力の育成を目指し、地球上の諸現象に関する高度な学術、専門技術等を学びます。

このように気象予報士の中でも狭き門となっている気象庁での勤務。

気象庁で安定した収入を得たい方は、挑戦してみるといいかもしれません。

気象予報士の年収 【民間気象会社】

気象庁以外で気象予報士として働くなら、その他に考えられるのは、気象民間企業での勤務です。

民間企業勤務の年収は?

給料の基準は民間企業の場合会社によって異なりますが、実務経験がなければ年収300万円台から始まるケースが多いです。

もちろん、勤務年数や経験に伴って給与も上がっていくため、正社員ならば40代で500万円台までの昇給が見込めるでしょう。

また企業によっては、気象予報士という「専門職」としての手当が支給される会社もあるので、それ以上の年収がもらえる場合もあります。

ただ、気象予報士の仕事は気象の観測等を24時間行う業務となるため、普通の人よりイレギュラーな生活・大きな負担を強いられる仕事であるかもしれません。

気象関連の民間大手とその平均年収

以下の3社の平均年収を比較していきたいと思います。

株式会社ウェザーニューズの年収

世界50か国でサービスを行う世界最大級の総合気象情報会社。

株式会社ウェザーニューズの平均年収を調査したところ、

約610万円(2021年)という結果になりました。

※株式会社ウェザーニューズが有価証券報告書で公表している2021年度の平均年収

株式会社ウェザーニューズの平均年収は日本の平均年収(443万円)より約170万円多いということが分かりました。

この企業は気象関連企業の中で最大手であり、世界的にも影響力のある企業となっているためこのような年収だと見込まれます。

気象予報士として働くなら、ぜひともこの企業で働きたいものですね。

株式会社ウェザーマップの年収

1992年にフリーの人気お天気キャスターである森田正光さんが設立した、日本の気象予報会社。

多くの気象予報士や人気お天気キャスターが在籍しています。

株式会社ウェザーマップの平均年収を調査したところ、

約450万円(2021年)という結果になりました。※大手転職情報サイトdodaによる、doda登録者の平均年収

株式会社ウェザーマップは社員の年収に関する公式なデータを発表していないため、あくまでも大手転職情報サイトdodaによる予測のみとなってしまいますが、参考までに記載します。

全体として女性の平均年収が約400万円であり、約500万円が平均年収である男性に比べて平均年収が100万円ほど少なくなっています。

また年齢層別に比較しても、50代男性が約650万円程の年収を得ているのに対して、20代の男女の平均年収は280万円程となっていました。

このように年齢・性別によって年収にかなり開きがあるため、全体の平均年収がこのような値になったと考えられます。

また、この年収は気象予報士という専門職に限らない年収であるため、気象予報士の年収はまたこの値とは異なるかもしれません。

日本気象株式会社の年収

大阪市中央区に本社を置く気象に関するサービスを提供している日本の会社。

日本気象株式会社の平均年収を調査したところ、

約411万円(2021年)という結果になりました。※大手転職情報サイトdodaによる、doda登録者の平均年収

日本気象株式会社も同様に、社員の年収に関する公式なデータを発表していないため、あくまでも大手転職情報サイトdodaによる予測のみとなってしまいますが、参考までに記載します。

全体として女性の平均年収が約356万円であり、約466万円が平均年収である男性に比べて平均年収が110万円ほど少なくなっています。

また年齢層別に比較しても、50代男性が約640万円程の年収を得ているのに対して、20代の男女の平均年収は248万円程となっていました。

このように年齢・性別によって年収にかなり開きがあるため、全体の平均年収がこのような値になったと考えられます。

また、株式会社ウェザーマップと同様に、この年収は気象予報士という専門職に限らない年収であるため、気象予報士の年収はまたこの値とは異なるかもしれません。

このように、具体的な企業の平均年収を比較してわかることは、民間企業に勤務する人の年収は勤務先によって大きく異なるということです。

もちろん株式会社ウェザーニューズなどの世界的な大手企業に勤めることができればいい話ですが、そう上手くいくとも限りません。

気象予報士としての資格を得たうえで働く勤務先は、慎重に選ぶ必要があるといえるでしょう。

気象予報士の年収 【マスメディア】

最後にマスメディア勤務の年収についてです。

テレビでよく目にする人気お天気キャスターは、正社員ではなく、期限が決まっている契約社員としてテレビ局などと契約を結んでいることが多いようです。

なのでここ「マスメディア」の部類で、彼ら人気お天気キャスターと、その他マスメディア勤務の気象予報士の方々の年収について扱いたいと思います。

そもそもお天気キャスターとはどんな人?

前にも触れたように、お天気キャスターが必ずしも気象予報士の資格を持っているとは限りません

例えば、「めざましテレビ」でお天気キャスターをしている阿部華也子さんは気象予報士の資格を持っていません。

その一方で、お天気キャスターの中には、気象予報士の資格を持ったうえで自ら予測・説明の両方を行っている人もいます。

そのような人で有名なのが、「Nスタ」でお天気キャスターを務める森田正光さんや、「news every.」でそらジローと一緒に天気予報をしている木原実さんです。

彼らは気象予報士の資格を持ったうえでお天気キャスターをもこなしています。

このように、お天気キャスターにも2種類のキャスターがおり、気象予報士の資格を持っているかという点で異なります。

今回はそんなお天気キャスターの後者(気象予報士の資格を持っている人)が働いている、マスメディアの年収についてみていきます。

マスメディア勤務の年収は?

約300万円~900万円

ひとくくりにマスメディアといっても、テレビ局勤務だけではありません。

森田さんや木原さんのように平日毎日出演機会がある気象予報士もいれば、ほとんど尺のないラジオ番組などに出演をしている気象予報士もいます。

このように沢山の働き方があるため、平均値を出すのは難しく、かなり幅があります。

またこのようなマスメディア勤務の場合は、番組の編成が変わる可能性などを考慮し、正社員ではなく期限付きの契約社員としての雇用が多いため、収入が安定する保証がないというのも事実です。

もちろん、森田さんや木原さん、また天達武史さん、依田司さんのような、「天気四天王」と呼ばれる人気の気象予報士になれば、講演会や書籍の出版話も舞い込むようになり、年収は2000万円前後を稼ぐことができるといわれています。

元祖お天気キャスターといわれている森田正光さんの年収最高額は、「9000万円以上」だったそうです。

しかし、これ程の年収を得る気象予報士はごくわずかで、かなり狭き門であるといっても過言ではありません。

その他メディアへの出演・講演会への出演・本の出版・ブログなどの副業で収入を得る機会が増えることにより多く稼いでいるので、人気を得ることがとにかく大切になってくるといえます。

 

このように、非常に難関であるお天気キャスターとしての活躍。難しい道であるとはいえ、気象の分野が好きな方には夢のある職業ですね。

自分の気象分野に関する能力、そしてトーク力に自信のある方は一獲千金を目指して、挑戦してみるといいかもしれません。

気象予報士にはどうやってなるの?試験の難易度から就職まで

このように様々な働き方のある気象予報士ですが、気象予報士になるにはどうしたらいいのでしょうか?

気象予報士になるには

気象予報士になるには、気象業務支援センターが実施する気象予報士試験に合格し、気象庁長官に「気象予報士」として登録をされることが必要です。

では気象予報士試験の難易度はどれほどなのでしょうか?

気象予報士試験難易度

一般財団法人 気象業務支援センターの発表によると、第一回から最近までの気象予報士試験の合格率はなんと5.5%

気象予報士資格試験は年2回開催されており、何歳からでも受験可能です。

過去には11歳の小学生が合格して話題になったこともありましたが、基本的に気象予報士試験は一回の試験で約20人に1人しか受からない超難関試験となっており、合格者は平均で3回から5回試験を受験しています

気象予報士試験には学科実技があり、出題形式は学科試験がマークシート形式で、実技試験が記述式です。

学科試験では、予報業務に関する一般知識と専門知識が問われ、実技試験では、「気象概況及びその変動の把握」、「局地的な気象の予報」、「台風等緊急時における対応」の3つの科目が問われます。

一定の気象業務経験者などは、申請により学科試験が全部または一部免除されることがありますが、それ以外の方は実技試験を含む計4.5時間の試験を受けなければなりません

試験時間だけを見ても、大変な試験であるということができるでしょう。

学科試験の一般と専門の合格基準は両方とも15問中11問以上になっています。

学科試験で約7割得点することが必要となっており、実技試験の合格基準もまた総得点の70%以上であるため、全体として7割を得点しなければなりません。

かなり専門性の高い内容も含まれるため、非常に難しい試験だということが分かります。

 

客観的な難易度比較としてほかの国家資格試験と比較してみても、気象予報士の試験は試験管理栄養士・薬剤師・歯科医師・国家公務員(一般職)の免許取得よりも難しいといわれています

また英検®準1級より難しいとされており、英検®準1級は、大学中級程度(ちなみに2級が高校卒業レベル)となっているので、大学中級程度の英語力を獲得するまでにかけた労力が、最低でも必要とされているということです。

このように、難関試験として有名な気象予報士の試験。

想像以上に難しい試験であるということが分かります。

これほどの狭き門を通過した場合、気象予報士資格取得者として、社会的にどれほどの需要があるのでしょうか?

気象予報士の就職は

気象庁のホームページによると、令和3年11月1日現在、1万1084人が気象予報士として登録されています。

しかし、気象庁が2013年度に実施した「気象予報士現況調査結果」によると、民間の予報業務許可事業者(気象会社)で働く人は7.6%、テレビ局や新聞社などの報道機関で働く人は3.3%です。

つまり、気象予報士資格取得者のほんの1割しか、資格を生かした職に就いていないのが現状です。

20人に1人しか受からない試験の合格者のうち、1割しかその資格を活かしていない。

すなわち200人に1人しか気象予報士として活躍できないのです。そもそも恐ろしく狭き門だということが分かると思います。

このように、試験の難易度、そしてその求人の少なさにおいて非常に難関である「気象予報士」としての仕事。

気象予報士を職業にしたいと考える人は、心して挑む必要があるといえるでしょう。

まとめ

基本的に気象予報士は、難関資格にもかかわらず働き口が比較的少ないということが分かりました。

また資格を持っていたとしても、年収は日本の平均年収よりも少し高い程度といえます。

気象予報士として高い年収を稼げるのは、ほんの1握りの人気キャスターだけだというのが実情です。

気象予報士は、その狭き門に挑む自信と覚悟、そして気象に関する興味・関心があれば、目指しがいのある職業でしょう。

その他 就職・キャリアアップに役立つ資格一覧

以上のように非常に難関である気象予報士。

資格を生かす職として検討していたけれど心が折れてしまったという方も少なくないはず。

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