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投稿日:2024年7月31日 | 更新日:2024年07月31日
「CAD」という言葉を耳にしたことがある方、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
そのような人は、具体的にどのようなことができるのか、どのような勉強方法が良いのか分からないという悩みを抱えがちです。
そこで今回はCADの概要やおすすめの勉強方法を解説します。
ぜひ終わりご覧いただき、自分に合う勉強方法を見つけてください。
CADとは
CADとは「Computer Aided Design」の略であり、コンピュータで設計や製図などを行うことを指します。また、上記を行えるソフトウェアのことを「CAD」と呼ぶこともあります。
現在のような個人のパソコンで稼働するCADソフトウェアが登場する以前は、メインフレーム(企業などで利用される大型コンピューターシステム)でしか動作しないCADが一般的でした。
そのため、設計者はドラフターと呼ばれる手作業用の設計デスクを利用して、1つひとつ手書きで線をひいて対応していたのです。
しかし、手書きでの製図は作業効率が悪く、遠隔地のメンバーと設計図の共有や修正もできませんでした。
そこで登場したのが、個人のパソコンで稼働するCADソフトウェアです。
このCADソフトウェアの登場により、設計作業の大幅な効率化を実現しました。
CADソフトウェアには、その他にも以下のようなメリットがあります。
- 作業の効率化
- データ共有および共同編集
- 設計図の電子保存
なお、CADを利用して図面を設計する人を「CADオペレーター」と呼びます。
CADは主に「2D CAD」と「3D CAD」の2つがありますが、その中でも3D CADはものづくり大国である日本においては、高い将来性を有しているといえるでしょう。
【初心者向け】学習方法6選
ここでは、初心者の方に向けてCADのおすすめ勉強方法を紹介します。
勉強方法1.【独学】書籍や参考書(本)で学習する
1つ目は、書籍や参考書などの本で勉強する方法です。
書籍や参考書(本)での学習は、CADの知識やスキルを体系的に学習できる点が特徴です。
ただし、基本的には独学となるため、不明点や疑問点の解消に時間がかかりがちです。
書籍や参考書(本)を選ぶときは、以下のポイントをチェックましょう。
- イラストや図解が豊富であるか
- 自身が保有(または購入予定の)CADソフトをテーマとしているか
- 目的にそった内容であるか
CADに関する知識を網羅的に身につけたいという人には、おすすめの勉強方法といえます。
勉強方法2.【独学】動画で学習する
2つ目は、動画で勉強する方法です。
動画は視覚だけではなく聴覚も利用しながら学べるため、内容を理解しやすい点が特徴です。
アメリカ国立訓練研究所が発表した「ラーニングピラミッド」と呼ばれる勉強方法の調査によれば「講義」の学習定着率5%に対して「視聴覚」は20%とのことでした。
画像出典:educationcorner.com
また、倍速再生が可能なメディアであれば、わずかな時間でも効率よく学べるでしょう。
独学におすすめの動画サイトは次のとおりです。
- YouTube(AutoCAD Japan)
- Udemy
- CAD
短時間で効率的にCADをマスターしたいという人には、おすすめ勉強方法といえます。
勉強方法3.【独学】Webサイトやアプリで学習する
3つ目は、Webサイトで勉強する方法です。
学習サイトはテキストの情報だけではなく、アニメーションやイラストなどが豊富であり、飽きることなく学習を進められます。
また、実際にパソコンを動かしながら学べるため、効率的なスキル習得を実現可能です。
なお、CADの学習サイトには、無料で学べるものが多い点も嬉しいポイントといえます。
おすすめのCAD学習サイトは次のとおりです。
- AUTOCAD入門講座
- オートキャド(AutoCAD)を初心者から学習
- Jw_cad超初心者道場
また、CADソフトウェアを開発および販売している会社も、自社ソフトウェアに関する学習コンテンツを用意しています。
- AUTODESK社 AUTOCAD の使い方
- AUTODESK社 FUSION 360 が学べる情報サイト
パソコンを使いながらCADを学びたいという人には、おすすめの勉強方法です。
勉強方法4.【独学】Web上の練習用図面で学習する
4つ目は、Web上の練習用図面で学習する方法です。
CADのスキルを習得するためには、慣れるためにひたすらさまざまな図面を書いてみること(トレース)が有効です。
インターネット上を探すと練習用図面を見つけられるため、そちらを利用して経験値を重ねましょう。
参考までに以下はCADの練習用図面をまとめたサイトです。【CAD演習場サイト】
また、試験実施自体は終了していますがCADトレース技能審査実技試験は過去問を公開しています。【CADトレース技能審査実技試験課題(公開)】
「とにかくアウトプットしながらCADの操作を覚えたい」という人は、上記の練習図面を元に繰り返し作図する勉強方法をおすすめします。
勉強方法5.通信教育で学習する
5つ目は、通信教育で学習する方法です。
通信教育は自宅などで解いた課題に取り組み、提出するというスタイルで勉強を進めます。
自分が好きな時間に学習できるため、日々忙しい人や生活リズムが不定期な人には適した勉強方法といえるでしょう。
カリキュラムも日々ブラッシュアップされているところが多く、つまずきやすいポイントを丁寧に解説しているためわかりやすいという特徴があります
CADの通信教育は以下のとおりです。
諒 設計アーキテクトラーニング CAD通信教育公式サイトはこちら
勉強方法6.スクールで学習する
6つ目は、スクールで学習する勉強方法です。
パソコンスクールでは、経験豊富な講師からCADの知識やスキルを学べます。
疑問点や不明点も質問可能なため、学習に対するつまずきが起きにくく終わりまで継続しやすい点がメリットといえます。
また、キャリアサポートを提供しているスクールも多く、CADスキル習得後の就職や転職もサポートしてくれる点が特徴です。
今回紹介する勉強方法の中では受講料などのコストが高い点が気になるかもしれません。
しかし、スクールによっては経済産業省が実施する「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象に認定されているものもあります。
その場合、受講費用の70%が給付されるため、お得にCADのスキルをみにつけられるでしょう。
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おすすめのCADソフト
ここでは、おすすめのCADソフトについて紹介します。
AutoCAD
AutoCADとは、オートデスク社が開発及び販売しているCADソフトウェアです。
モノづくりスペシャリストのポータルサイトである「MONOist」の調査によれば、利用者が多いCADソフトウェアという結果がでています。
画像出典:MONOist
1982年のリリース以来、バージョンアップを重ねており、高機能ながらも使いやすいのが特徴です。
Fusion 360
Fusion 360とは、AutoCADの開発および販売を手掛けるオートデスク社のCADソフトウェアです。
AutoCADは業界固有のツールを複数提供していることに対して、Fusion 360はインダストリアルデザイン(機械工学)に特化している点が特徴といえます。
なお、Fusion360は非商用目的の個人に対して、機能限定版を提供しているため、これから学習をスタートする初心者には嬉しいポイントといえるでしょう。
Jw_cad
Jw_cadは、無料で利用可能な2D CADソフトウェアです。
建築業界の設計を得意としており、多くのユーザーを抱えています。
商用利用でも無料で使えるため、初心者は重宝するCADソフトウェアといえるでしょう。
CADの学習に適した関連資格
CADの学習に適した関連資格は次のとおりです。
CAD利用技術者試験
「CAD利用技術者試験」は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催する検定試験です。
この試験は「2次元CAD利用技術者試験」と「3次元CAD利用技術者試験」で構成されています。
2次元CAD利用技術者試験は「基礎(IBT)」「2級(CBT)」「1級(建築/機械/トレース)」があり、3次元CAD利用技術者試験は「2級」「準1級/1級」に分かれています。
初心者は基礎などからはじめレベルにあわせてステップアップしていくとよいでしょう。
CADデザインマスター資格認定試験
「CADデザインマスター認定試験」は、日本デザインプランナー協会が主催する認定資格です。
この資格では、AUTOCADやJWCADを使った作図スキル(杭伏せ図/平面図/建築図など)を問われます。
CADデザインマスター資格認定試験は、2ヶ月に1回実施されているため、初心者の方でも学習計画をたてやすいでしょう。
よくある質問
ここではCADの勉強方法に関するよくある質問として、以下4点に対して回答します。
初心者は何から勉強をはじめればいいの?
初心者の方は以下の方法で勉強をスタートしてみてはいかがでしょうか。
- CADソフトウェアをインストールする
- 書籍や参考書などを見ながら既存図面をトレースする
- (独学に限界を感じたら)スクールで本格的に学ぶ
なお、初めは有償ではなく無料でダウンロードやインストールできるソフトウェアがおすすめです。
どれくらいの勉強期間でマスターできる?
CADをマスターするには、おおよそ1ヶ月~半年程度が必要です。
以下は、厚生労働省が運営している職業情報提供サイト jobtagに掲載されている「実際にCADオペレーターとして働いている人が必要と考える訓練期間」の調査結果です。
こちらの結果によれば、多かった回答が「1ヶ月超~6ヶ月以下」でした。
もちろん、学習方法や個人によっても異なりますが、少なくとも1ヶ月はみておきましょう。
効率よくCADをマスターする方法は?
CADは独学でもマスター可能です。
事実として独学でCADをマスターし、CADオペレーターとして活躍している人はたくさんいます。しかし、効率よくCADをマスターしたいのであればスクールの受講がおすすめです。
どのスクールがよいか迷っている方は、以下をチェックしてみてください。
- ヒューマンアカデミー
- KENスクール
勉強をスタートする前に準備が必要なものは?
CADの勉強をスタートする前に以下を準備しましょう。
- パソコン
- CADソフト(はじめは無料ソフトがおすすめ)
- 参考書などの書籍
- プリンター
- 練習図面
なお、CADソフトウェアとしてトップシェアを誇るAutoCAD 2024 including Specialized Toolsetsに関するWindows動作環境は次のとおりです。
プロセッサ | 基本: 2.5 ~ 2.9 GHz のプロセッサ(ベース) ※ARM プロセッサはサポート対象外 推奨: 3 GHz 以上のプロセッサ(ベース)、4 GHz 以上(ターボ) |
メモリ | 基本: 8 GB 推奨: 32 GB |
ディスプレイ カード | 基本: 2 GB の GPU、帯域幅 29 GB/秒、DirectX 11 互換 推奨: 8 GB の GPU、帯域幅 106 GB/秒、DirectX 12 互換 |
ディスク空き容量 | 10.0 GB (SSD を推奨) |
動作環境はソフトウェアによっても異なりますが、相応のスペックが求められる点には注意しましょう。
おすすめの学習方法を実践してCADを習得しよう
今回はCADのおすすめ勉強方法を中心として、関連資格やよくある質問などを解説しました。
CADは土木業界や建築業界はもちろん、アパレル業界などでも利用されはじめており、活躍可能なフィールドが拡大しつつあります。
そのため、身につけておいて損はないスキルといえるでしょう。
この機会にCADのマスターにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。