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少年野球で上達しない子の理由は?上手になるための練習方法を解説

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投稿日:2024年8月20日 | 更新日:2024年08月20日

子供が野球チームに所属している親の中には、「子供の野球技術がなかなか上達しない」「うちの息子は野球に向いていないのでは」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

少年野球で子どもたちを上達させるには、伸びる子の特徴や上達しない子の原因をつかんだうえで、監督やコーチによる適切な指導が必要です。

しかし、大人とは違うので、何を目標とさせて、どんな方法で練習すれば伸びるのか、具体的に分かりやすい言葉で話してあげないと、なかなか上達しないでしょう。

そこで今回は、野球技術がなかなか上達しない子供への練習方法について解説します。

バッティング、守備、走塁、ピッチングに分けて、それぞれの技術が伸びるためのポイントを解説しますので、子どもたちの練習に役立ててください。

少年野球でバッティングが上達しない子の理由は?

少年野球イメージ

初めに、少年野球でバッティングが上達しない子の特徴と理由から解説します。

監督やコーチは、まず、バッティングが上達しない子供の特徴と理由を知ることが大切。

軟式の少年野球でも、硬式の少年野球でも、ボールがなかなかバットに当たらない子供の主な原因は下記の3点です。

ボールをしっかり見ようとしない

少年野球でボールがバットに当たらない子どもの特徴(理由)は、ボールをしっかり見ようとしないことです。

私の経験では、軟式野球でも硬式野球でも、バッティングが上達しない子は、ボールがバットに当たる瞬間を見ようとしないのてす。

ピッチャーがボールを投げて、ボールが来る途中までは見ているのですが、手元までボールが来た時に前方を見てしまって、ボールを見ようとしない。

これでは、ボールにバットを当てるセンスと技術が磨かれません。

野球のバッティングを上達させるには、まずボールとバットが当たる瞬間まで見るよう練習で努力させなければならないのです。

家庭で、父親が息子に打撃方法を調べてやっても、実戦的な練習をしない限り、バッティング技術はなかなか上達しないでしょう。

頭が動きすぎてバッティングフォームが安定しない

少年野球でボールがバットに当たらない子どもの2つ目の特徴(理由)は、打者の頭が動きすぎてバッティングフォームが安定しないことです。

野球でピッチャーが投げるボールは動いているので、打者が動いているボールを目で追うには、打者の方が頭の動きを止めないと難しいのです。

打者が頭の動きを止めることによって、ボールの軌道を目で追いやすくなり、バッティングもしやすくなります。

野球では、打者の頭が動きすぎてしまうとバッティングフォームが安定しないため、バッティングがなかなか上達しないのです。

手と足が同時に動き始めている

野球でボールがバットに当たらない子どもの3つ目の特徴(理由)は、足を出すのと同時にスイングし始めてしまうことです。

野球において、打者がボールをバットでとらえるには、必ず足が地面に着いてからスイングし始めることがポイント。

つまり、野球のバッティングは、「足を上げる→足が地面につく→スイングし始める→打つ」の順になるのです。

練習でこの動きができるようになると、地面に足がついてからスイングし始めるまでの一瞬の間で、ボールの位置を判断しやすくなります。

しかし、手と足が同時に動き始めてしまうと、途中で急にボールを見ることができなくなり、バットに当たらないスイングになってしまうのです。

低学年の子供には難しい野球技術ですが、練習し努力することで、必ずできるようになります

少年野球のバッティングを上達させるための練習方法

少年野球練習方法イメージ

では、少年野球のバッティングを上達させるための練習方法について解説します。

バッティングは野球の中でも特に重要視されるプレー。

バッティングがなかなか上達しない子供には、監督、コーチのもと、バッティング(スイング)の基本的練習法を徹底させることが大切。

野球でボールをバットに当てられない子には、下記の練習をさせると上達しやすいでしょう。

ピッチャーの動きもよく見るようにさせる

少年野球でバッティング(スイング)を上達させるには、ピッチャーの動きもよく見るように練習させることが大切です。

そもそも、野球でボールをバットに当てられない子は、ボールのスピードについていけていないので、ボールだけを見ていると、振り遅れてしまう可能性が高くなります。

したがって、ボールだけでなく、ピッチャーの動きもよく観察させた方が、バッティングの的確なタイミングを取りやすくなるのです。

ピッチャーがボールをリリースするまでは、まずピッチャーの動きに合わせてバッティング(スイング)のリズムを作らせ、その上でボールを見ることを目標に練習させましょう。

腰の回転からスイングを始めさせる

少年野球でバッティングを上達させるには、バットをスイングし始めるよりも先に、腰の回転からスイングを始めさせることが大切です。

足を上げたら、腰を回しながら足を地面につけ、その後でスイングし始めるのです。

こうすることで、ボールをとらえやすくなりますし、スイングスピードも速くなるため、打球を遠くに飛ばすことができるようになります。

野球でのバッティングやピッチングの動作は、最終的な外部への力の発揮は腕で行いますが、その運動エネルギーは、主に脚で腰を回すことから生じるのです。

少年野球でも、ボールをミートし、さらに遠くに飛ばすためには、腰の回転からスイングを始めさせることが重要になってきます。

野球でスイングを練習する際には、先に腰を回転させてピッチャー側へ開かせ、上半身はギリギリまで開かせないようにするのが上達のコツです。

低学年の子供には難しい野球技術ですが、家でも親が見るなどして練習させましょう。

少年野球で守備が上達しない子の理由は?

少年野球守備イメージ

続いて、少年野球手で守備が上達しない子の特徴と理由について解説します。

軟式の少年野球でも、硬式の少年野球でも、内野の守備が上手にならない子が多くいます。

監督やコーチは、まず、守備が上達しない子供の特徴と理由を知ることが大切。

内野の守備がなかなか上達しない子供の主な原因は下記の2点です。

ゴロに対する恐怖心があると上達しない

少年野球の守備では、ゴロに対する恐怖心を無くすことが上達への近道です。

しかし、強い打球やバウンドの合わない打球に対しては、なかなか恐怖心を拭いきれない子が多く上達を妨げています。

子供が野球の守備で恐怖心を感じてしまう大きな原因は「練習不足」です。

野球の守備練習で努力を重ね、打球の感覚を体で覚えることで、次第に恐怖心が薄れてきて、野球の守備が上達してきます。

捕球から送球までの流れが悪いと向上しない

少年野球の内野の守備では、捕球から送球までのプレーも大切になってきます。

野球では、ゴロを捕ったとしても、その後の送球が上手くできなければ、バッターをアウトにすることはできません。

野球の捕球から送球までのプレーが上達しない原因としては、「送球しやすい捕球姿勢にならない」「捕球後のステップが合っていない」などが挙げられます。

こうした動作をリズム良く失敗しないでこなせるようになると、野球の技術とセンスが良くなり守備が上達するのです。

少年野球の守備を上達させるための練習方法

守備練習イメージ

では、少年野球の守備を上達させるための練習方法について解説します。

野球の守備がなかなか上達しない子供には、監督、コーチのもと、守備の基本的練習法を徹底させることが大切。

ゴロの捕り方や送球の仕方が上達しない子には、下記の3つを教えると上達が早まるでしょう。

打球に素早く反応できる構え方を教える

少年野球でゴロを失敗しないで捕れる選手になるには、打球に素早く反応できる構え方を練習する必要があります。

失敗しないコツは、体がリラックスされていて、スムーズに動作できる体勢になっていること。

腰の位置は高すぎず、低すぎず、股関節で重心を受けるようにして構えるのが失敗しないためのコツです。

また、緊張しないためには、体を少し横に揺らしながら構えると、体をリラックスさせることができます。

ゴロのバウンドに合わせて捕る練習をさせる

少年野球でゴロを捕るのが上手にならない子に対しては、初めから難しいゴロを捕ろうとさせてはいけません。

初心者には、バウンドに合わせやすいゴロを捕る練習から始めてみることが大切です。

野球でノック練習をやる際は、大き目のバウンドのゴロを打ち、ボールが上がった後の落ちはじめの位置で捕らせるようにするのが上達のポイント。

こうした基本的練習法を徹底することで、野球の技術とセンスが良くなり自分からバウンドにタイミングを合わせる知恵と決断力がつきグローブの使い方も上手くなるため、自分がボールを捕りやすい位置で捕球できるようになるのです。

野球が上達しない子には、いろいろな野球グッズを与えたところで上達しないでしょう。

野球を上達させるには、日々の練習の中で、上手くなる努力を重ねなければならないのです。

スローイングする際のコツを教える

野球のゴロを捕った後のスローイングを上達させるには、実戦的な練習で送球フォームを安定させる必要があります。

子供に次の3つのポイントを教えることで、野球での送球フォームが安定し、スローイングを上達させることができるでしょう。

まず1つ目の上達ポイントは、投げたい方向に、ボールを持っていない側の肩と膝を向けること。

右投げの場合には、左肩と左膝を向けるようにします。

次に2つ目の上達ポイントは、少し胸を張るようにして投げる体勢に入ること。

この時、肘の位置が肩よりも下がらないように注意してください。

そして3つ目の上達ポイントは、送球した後に何歩か投げた方向に小走りすること。

こうした実戦的な練習によって、日に日に野球での送球フォームが安定し、力強いボールを正確に投げられるようになります。

少年野球で走塁が上達しない子の理由は?

少年野球走塁イメージ

次に、野球の走塁が上達しない子の特徴と理由について解説します。

軟式でも硬式でも、少年野球をやっている子供の中には、投球や打撃は好きだけど、走塁に自信が無い子供が多くいます。

監督やコーチは、その理由を知ることが大切です。

走塁がなかなか上達しない主な理由としては、下記の2つが挙げられます。

ベースランニングに自信がないので向上しない

野球で走塁に自信が無い子供の中には、自分は足が遅いからベースランニングに向いていないと思っている子が多くいます。

しかし、野球では、「足が速い=ベースランニングが上手い」ではありません。

野球のベースランニングが上手くなる子の特徴として、効率的な走り方を知っているのです。

野球では、たとえ足が遅くても、効率的な走り方を身に付けておけば、走塁を上達させられます。

野球の走塁が上達しない子に対しては、効率的なベースランニングを練習させて、野球の走塁に自信をつけさせてあげましょう。

野球の状況に応じた適切な判断ができない

野球の走塁が上達しない子の特徴として、せっかく塁に出たのに、試合の状況に応じた的確な判断と行動ができない子が多くいます。

そのため、走塁の判断ミスでアウトになってしまったり、走るべきところで止まってしまったりと、チームの勝利に貢献できなくなってしまうのです。

野球では、ベースランニングが速いだけでは走塁は上達しないので、走者は試合状況を見ながら、的確な走塁判断と行動をしなければなりません。

少年野球の走塁を上達させるための練習方法

走塁練習イメージ

では、少年野球の走塁を上達させるための練習方法について解説します。

野球の走塁がなかなか上達しない子供には、野球でのベースランニングの仕方、塁上での考え方など、走塁の基本的練習法を徹底させることが大切。

野球の走塁を上達させるには、下記の2つを練習で教えると良いでしょう。

適度に膨らむベースランニングを練習させる

野球のベースランニングでは、「適度に膨らむ走り方の練習」が上達のポイントになります。

なぜなら、速いスピードを保ったまま次の塁に向かうことができるからです。

例えば、一塁を蹴った後に、少し右に膨らむように二塁に向かった方が、速いタイムで二塁に到達することができます。

一見、最短距離で走った方が速いと感じるかもしれませんが、曲がる時に直角に曲がらなければならないので、その分スピードが落ちてしまうのです。

しかし、適度に膨らむ走り方であれは、膨らむことでスピードを落とさずに曲がることができるため、結果的に、速いタイムで二塁に到達できるのです。

塁上で何を考えて野球をすればいいのかを教える

野球の試合中に、走者が塁上で的確な走塁判断をするためには、次の3つを頭に入れておく必要があります。

まず1つ目は、バッターの「カウント」です。

現在、ストライク、ボール、アウトがそれぞれいくつなのかを正確に把握し、カウントに応じた行動ができるように準備しておかなければなりません。

2つ目は「回数」です。

野球は、回数によって攻め方が変わります。

例えば、1~3回の野球序盤であれば、無理に次の塁を狙わずにランナーをためる方が良いでしょうし、逆に7~9回の野球終盤であれば、無理に走ってでも、点を取りに行く積極的な走塁を決断しなければならないでしょう。

3つ目は「点差」です。

どれくらいの点差がついているかで、走塁の仕方も変わってきます。

例えば、最終回に1点差で負けている場合には、何としても同点に追いつくために、1点を取りに行く攻めた走塁を選ぶ必要があるでしょう。

しかし、最終回に5点差以上の大差で負けているのであれば、無理に1点を取りに行くよりも、ランナーをためて大量得点を狙えるように、無理せずアウトにならない走塁を選ぶ方が良いのです。

野球で塁に出た時には、これら3つのポイントを踏まえて、「どんな打球が飛んだら、どう走るか」を決断するイメージ練習をすることで、上達が早まります。

よく考えて判断し行動できる子供は、野球が上達しやすいのです。

少年野球でピッチングが上達しない子の理由は?

少年野球ピッチングイメージ

続いて、少年野球でピッチングが上達しない子の特徴と理由について解説します。

野球のピッチングが上達しない大きな原因は、体重移動が上手くできないことと、骨盤の回転スピードが遅いことの2つです。

この2つが改善されれば、野球での投球フォームが安定するため、小五や小六の子供でも速いボールが投げられるのです。

体重移動が上手くできないと上達しない

野球のピッチングにおける体重移動とは、下半身の力を、上半身を通してボールに乗せる動作方法のことです。

人は、上半身よりも下半身の方が筋肉量が多く、強い力も発揮できるため、下半身の力を生かせる投球をした方が、初心者でも野球の投球フォームが安定し、より速いボールを投げられるのです。

少年野球においても、体重移動が上手くできない限り、ピッチングは上達しないでしょう。

腰の回転スピードが遅いとなかなか向上しない

体重移動の中でも特に重要な動作方法が、骨盤(腰)の回転です。

野球の投球や打撃の動作では、運動エネルギーの大半は、脚で骨盤を回すことから生じます。

野球の投球動作では、ボールに与える運動エネルギーの半分以上は脚から生み出されています。

野球では、脚の力で骨盤を回す動作をしっかり行うことで、ボールに大きな力が伝わり、より速い球を投げることができるのです。

野球で速い球が投げられない子は、腕の力だけで投げようとしています。

野球では、骨盤の回転スピードが速くなることで、それに続いてすぐに腕の振りも速くなり、ピッチングが上達するのです。

少年野球のピッチングを上達させるための練習方法

ピッチング練習ボールイメージ

それでは、少年野球のピッチングを上達させるための練習方法について解説します。

ピッチングがなかなか上達しない子供には、監督、コーチのもと、ピッチングの基本的練習法を徹底させることが大切。

「体重移動」と「腰の回転」を上手く行うための練習方法を解説しますので、野球のピッチングを上達させるために役立ててください。

投球時の体重移動を体に覚え込ませる

野球のピッチングで体重移動を上手く行えるようにするには、まず、軸足(右投げの場合は右足)に体重を乗せる感覚をつかむことが大切です。

練習方法としては、片足(軸足)立ちになり、その場でケンケンを繰り返しさせるのです。

この時、軸足は内側を意識し、反対側の足(踏み込み足)は少し内側に傾けるようにします。

軸足に体重が乗る感覚がつかめたら、次は、片足立ちで止まった姿勢から、投げる動作につなげていく練習を繰り返します。

野球の投球動作だけを繰り返し行うシャドーピッチングでOKです。

この時のポイントは、手先から動かそうとせずに、まずは「脚の力で骨盤を回す」ことから動作を始め、手先は、最後にムチがしなるように遅れて出てくる感覚で動作することです。

骨盤の回転を生み出す3ステップ

次に、野球の投球動作における「骨盤の回転を生み出す練習方法」について解説します。

脚の力による骨盤の回転は、主に3つの動作で成り立っています。

まず1つ目の動作が「軸足の蹴り」

野球の投球動作において、片足(軸足)立ちの姿勢から骨盤を回転させる際に、軸足で地面を蹴り、前方に押し出すようにします。

次に2つ目の動作は「踏み込み足のブレーキ」

踏み込んだ足の着地でブレーキをかけることで、骨盤の回転力を生み出します。

そして3つ目の動作は「踏み込み足の内股の締め」

着地した踏み込み足の内股を締めることで、骨盤の回転力がより強まります。

少年野球においても、これら3つの動作を意識して練習することが重要です。

適切な練習方法で子供たちの野球技術を上達させよう

少年野球上達イメージ

少年野球において、野球技術がなかなか上達しない子を指導するには、まず、上達しない子供の特徴と理由をつかむことが大切です。

そのうえで、上達するための的確な方法を分かりやすく教えなければなりません。

ただし、少年野球では、同じ年の子供であっても、上達が早い子、遅い子がいますので、全員まとめての練習だけではなく、個の練習も必要になってきます。

そのため、少年野球を指導する監督やコーチにも根気が必要ですし、何より父親のような愛情を持って接しなければ上達させられません。

自分の本当の息子のように愛情を持って教えれば、必ず子供たちの野球技術は上達します。

時には楽しい練習も必要でしょう。

高校野球の見学も勉強になります。

ぜひ、監督やコーチの方は、今回の記事を参考にして少年野球の練習方法を考え、子供たちの野球技術の上達に役立ててください。

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