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投稿日:2024年7月29日 | 更新日:2024年07月30日
「スクールカウンセラー」という言葉は聞いたことがあると思います。
しかし、実際にスクールカウンセラーがどんな仕事をしているかや、そもそもスクールカウンセラーとは何なのかといった疑問があると思います。
そこで今回の記事はスクールカウンセラーについてまとめました!
スクールカウンセラーについて興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
スクールカウンセラーとは?
福祉系の資格は大きく「介護」「相談・指導」「障害者支援」の3つに分けられます。
どういった人たちを支援したいのかによって、必要な資格は違っています。
それぞれにいくつも資格がありますので、各分野でおすすめの資格を紹介します。
介護
介護の資格は、高齢者施設などで介護することが仕事です。
実際に介護の現場で働く場合におすすめの資格です。
介護福祉士
介護の資格で、唯一の国家資格です。
専門学校などを卒業していなくても、介護の現場での経験年数や要件を満たせば受験資格が得られます。
そのため、長く介護現場で働いている人が、キャリアアップのために資格をとることがあります。
しかし、他の資格より難易度は高く、介護現場で3年以上働いていて、実務者研修を修了しなければなりません。
もしくは、養成機関で学ぶ必要があります。
資格を取得することで、より専門的な介護の知識と技術を習得し、介護の現場で中心的な役割を果たします。
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介護支援専門員(ケアマネジャー)
直接的な介護はしませんが、要介護者やその家族の相談に乗り、必要なケアプランを作成するなどの調整的役割を果たします。
要介護者は一人ひとりが体の状態も環境も違っています。
その個別の状況に合わせて、本人や家族の希望に沿った支援計画を立てていくのです。
資格取得には、まず介護福祉士の資格を持っている必要があります。
その上で、介護福祉士として5年以上働いた経験があれば、介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格試験を受けられます。
近年は介護サービスの種類も増えていますので、介護サービスと要介護者を適切に繋げていくコーディネーターとして介護支援専門員(ケアマネジャー)は頼りにされています。
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介護職員初任者研修
介護の業界に初めて入る人が、最初にとるべき資格です。
かつてはヘルパー2級と呼ばれていました。
介護職のスタートラインに立つために必要な資格で、学びの中で介護の基本的な知識や技術を習得します。
無資格者は介護をしてはならないため、この資格を取得することで実際に高齢者などを介護できるようになります。
資格の取得には、約130時間の研修と修了後の認定試験に合格する必要があります。
資格取得要件に学歴や年齢、実務経験などの制限がありません。
合格率もほぼ100%と、とりやすい資格だといえます。
独学での学習もおすすめなので、下記にご紹介しているテキストを使用して取得を目指すのもよいでしょう。
介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修よりも上位の資格で、かつて、ヘルパー1級と呼ばれていました。
介護職員初任者研修よりも、専門的な介護の知識と技術を習得します。
介護職員初任者研修を飛ばして、いきなりこの資格に挑戦することもできます。
しかし、研修が約450時間も必要で、介護職員初任者研修よりも高度な知識・技術について学ぶこともあり、多くは介護職員初任者研修を取ってからこの資格に挑みます。
介護職員初任者研修をとっていると、研修時間が130時間免除されます。
介護福祉士実務者研修と実務経験3年で、介護福祉士の国家試験の受験資格を得られるため、キャリアアップするには必須の資格だといえます。
独学での学習もおすすめなので、下記にご紹介しているテキストを使用して取得を目指すのもよいでしょう。
介護事務
ケアマネージャーと同じく、身体的な介護は行いません。
介護に関わる経理や保険といった知識を学び、介護施設などで事務的な役割を担います。
介護事務の資格はいくつかあり、民間の団体が講座を開いたり試験を実施したりしています。
代表的なものに、技能認定振興協会(JSMA)の介護事務管理士、日本医療教育財団のケアクラーク、日本医療事務協会の介護報酬請求事務技能検定があります。
学ぶ内容や試験日程・頻度も団体ごとに違っているため、介護事務の資格をとりたい方は比較検討することをおすすめします。
相談・指導
福祉の現場では、本人や家族だけでなく現場で働く専門職や関係機関との調整が必要になります。
本人や家族から話を聞いて、的確なアドバイスをするのが福祉系の相談・指導の専門家です。
福祉のサービスや施設、保険や支援方法などの知識を十分に持った人が求められています。
社会福祉士(国家資格)
福祉系の相談・指導に関わる資格で、国家資格の1つです。
主な仕事は、日常生活を送ることが困難な人の相談に乗ることです。
また、要介護者や家族だけでなく、介護職者や医療職者からも要介護者にどんな支援が必要なのか、と相談されることがあります。
介護だけでなく、貧困・母子家庭といった、病気や障害の有無に関わらず、幅広い方への支援を行います。
社会福祉士の国家試験を受けるためには、学歴や実務経験などの要件を満たしている必要があります。
受験資格を得るための方法はいくつかありますので、資格取得を考えている方は、社会福祉振興・試験センターの受験資格に関する記載をご確認ください。
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福祉用具専門相談員
福祉用具の取扱いについて学び、福祉用具のレンタル会社や福祉用具販売店などで働いています。
福祉用具を必要とする高齢者や障害者の相談に乗り、その人に合った福祉用具を提案します。
福祉用具をレンタル・販売する店舗は、2人以上の福祉用具専門相談員を置くことを定められています。
近年はドラッグストアやホームセンターなどでも福祉用具を販売しているため、福祉用具専門相談員の活躍する場は広がっています。
福祉用具を必要とする人から話を聞き、福祉用具サービス計画を作り、レンタル・販売後に福祉用具の点検や調整を行うこともあります。
福祉用具に関する知識と技術が習得できるので、介護の現場で働く人などがスキルアップのために資格をとることもあるようです。
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精神保健福祉士
精神保健福祉士法により、精神障害者への相談や支援を行う専門職です。
精神障害者や心の悩みを抱えた人を支援し、生活や社会での問題を解決することを仕事としています。
国家資格の1つで、資格取得には、大学で福祉を学ぶか、養成機関に通うことが必要です。
独学での学習もおすすめなので、下記にご紹介しているテキストを使用して取得を目指すのもよいでしょう。
スクールカウンセラーになるためには?
「スクールカウンセラー」とは、職業の名前であり、資格ではありません。
スクールカウンセラーになるために必須の資格などはありませんが、持っていると優遇されやすい資格はあります。
また、自治体によって異なりますが、応募条件なども設けられていますので、取得しておくと良い資格はあります。
スクールカウンセラーに役立つ資格
スクールカウンセラーに役立つ資格には、以下のものがあります。
これらの資格を取得することで、スクールカウンセラーとして働く時に様々な場面で役立ちます。
スクールカウンセラーになるための必須の資格はないものの、心理学の専門知識をもっておくことが大切です。
臨床心理士とは
臨床心理士とは、臨床心理学に基づく知識や技術を用いて、人間の「こころ」の問題にアプローチする「こころの専門家」です。
臨床心理士の資格取得には、「公益財団法人 日本臨床心理士認定協会」の資格試験に合格することが必須条件になります。
資格試験を受けるためには、受験資格を取得しなければいけません。
【受験資格】
・本協会が認可する第1種指定大学院(修了後の心理臨床経験不要)を修了し、受験資格取得のための所定条件を充足している者
・本協会が認可する第1種指定大学院を修了し、修了後1年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を充足している者
・本協会が認可する第2種指定大学院を修了し、修了後1年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を充足している者
・本協会が認可する第2種指定大学院を修了し、修了後2年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を充足している者
・学校教育法の基づく大学院において、臨床心理学またはそれに準ずる心理臨床に関する分野を専攻する専門職学位課程を修了した者
・諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
・医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者
上記のいずれかに該当し、かつこれらに関する所定の必要証明資料を提出することが条件です。
(『公益財団法人 日本臨床心理士認定協会』より)
独学での学習もおすすめなので、下記にご紹介しているテキストを使用して取得を目指すのもよいでしょう。
公認心理師とは
公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。
1.心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
2.心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
3.心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
4.心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供
(『厚生労働省ホームページ』より)
国家試験に合格すれば、公認心理師の資格が取得できます。
医療・福祉・教育現場で活躍!!チャイルドカウンセラーとは
チャイルドカウンセラーとは、医療・福祉・教育現場で活躍する児童心理のスペシャリストです。
不登校や校内暴力、学内でのさまざまな問題行動等の対応に求められる専門的な心理学知識や心理援助技術を備えているカウンセラーであることを証明するものです。
【受験資格】
日本能力開発推進協会の認定教育機関等が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了した者。
(『日本能力開発推進協会ホームページ』より)
不登校訪問支援カウンセラー
不登校訪問支援カウンセラーとは、不登校の児童・生徒、その保護者をサポートできる優れた能力を証明する資格です。
小学生から高校生までのさまざまな児童・生徒に対応できる高度なカウンセリング能力を養成するための資格で、不登校に関する専門的な知識、技術を備えているカウンセラーであることを証明するものです。
【受験資格】
日本能力開発推進協会の認定教育機関等が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了した者。
(『日本能力開発推進協会ホームページ』より)
スクールカウンセラーの仕事内容
スクールカウンセラーの主な仕事は、児童・生徒や保護者、教職員との面接です。
この面接には、カウンセリングとコンサルテーションの2種類があります。
まず、カウンセリングは、スクールカウンセラーが会話を主導するのではなく、面談相手の話を傾聴することが重要になってきます。
それに対して、コンサルテーションは、カウンセリングを行った上で、スクールカウンセラーから面談相手に的確なアドバイスを送ります。
このように、カウンセリングとコンサルテーションでは、役割が大きく異なります。
この時に気をつけたいのが、コンサルテーションの必要性です。
コンサルテーションを望んでいた面談相手にカウンセリングだけで終わってしまうと、「何のアドバイスももらえない」といった不満がでてくることになります。
文部科学省のホームページには、スクールカウンセラーの業務が以下のように記されています。
このように、スクールカウンセラーの仕事は、面談以外にも様々な業務があります。
児童・生徒のカウンセリング
よくあるのが児童・生徒へのカウンセリングです。
悩みを抱えている児童・生徒の話を傾聴し、寄り添い、問題解決へ向けてサポートしていくことが大切です。
また、相談内容は必要に応じて、担任や学校に報告する必要があります。
保護者のカウンセリング
保護者の悩みは、子どもに関することが多いです。
保護者が希望してカウンセリングを行う場合と、担任や窓口となる教員の説得によりカウンセリングを行う場合があります。
また、親子ペアでカウンセリングを行う場合もあります。
教職員のカウンセリング
教職員のカウンセリングも児童・生徒、保護者と同じです。
職場での悩みはもちろんプライベートの悩みを相談に来る場合もあります。
また、教職員の不登校や発達障害に対しての知識が不足している場合には、アドバイスを行い児童・生徒を一緒に支援していけるように働きかけることもあります。
コンサルテーション
カウンセリングを行った上で、スクールカウンセラーから、的確なアドバイスを行うことをコンサルテーションと言います。
【コンサルテーションが必要な具体例】
・不登校をどう理解するか、及びそれへの対応の仕方フリースクールの意味、必要性、是非など
・その他の問題行動や症状の理解の仕方、及びそれへの対応の仕方
・生徒指導上の問題に関する心理学的観点からの助言
・発達上の課題に対する理解の仕方、及びそれへの対応の仕方
・学級、学年、学校が崩壊状態になっている場合のその事態の理解の仕方、対処の仕方
・虐待の理解の仕方、被虐待児への対処の仕方
・災害、事件、事故などへの危機対応、心のケアの行い方、PTSDの理解の仕方
・教職員のメンタルヘルスに関する管理職の相談
(『文部科学省ホームページ』より)
また、保護者との面接で、
・友人が子どもの不登校で悩んでいる、その親子にどのように対応すればよいのか
・近隣の家で虐待が行われているようだ
・地域に困った人がいるがどうも精神病らしい
など、直接自分の子どもや家族と関係のない相談が持ち込まれる場合もあります。
このような場合も、どこへ相談に行けばよいかなど、できるだけ具体的にアドバイスする必要があります。
特に、虐待に関する相談の場合、状況把握を詳しく行い、具体的な対応をすることが求められます。
(参考:『文部科学省ホームページ』)
スクールカウンセラーの仕事内容は相談だけじゃない!
スクールカウンセラーの仕事は、児童生徒や保護者、教職員の相談を受けることだと思っている人も多いでしょう。
しかし、実は、相談以外にも、スクールカウンセラーには、様々な仕事があります!
カンファレンス(協議)
あるテーマについて、関係者が集まって、それぞれの立場から現状報告を行い、情報を共有し、問題解決に向けて話し合いを行います。
カンファレンスには、医師や保健師などの専門家が参加することもあります。
研修・講話
スクールカウンセラーは、教職員や保護者、地域に向けた研修、講和、講演などを行うことができなければなりません。
・不登校をどう理解し、それにどう対応するか
・思春期の子どもの特徴と対応の注意点
・幼児から思春期までのそれぞれの時期の子どもの発達の特徴
・児童虐待をどう理解するか
・カウンセリングマインドとは何か
などのテーマを与えられた時に、即座に対応できるだけの準備を普段から行っておかなければなりません。
他にも、
・ロールプレイングを用いた傾聴練習
・描画などの作業を用いた構成的エンカウンターグループ
・動作法や自律訓練法などのリラクゼーション
・不登校事例
・生徒指導に関わる問題行動の事例
・特別支援教育に関わる発達上の課題を持った事例
・広汎性発達障害が想定される事例
・小学校でのキレる子の事例
・虐待が想定される事例
・災害、事件、事故などによる外傷性障害の事例
などについても的確なアドバイスやコメントができるように、普段から準備しておく必要があります。
(『文部科学省ホームページ』より)
専門的用語ばかりの難しい内容ではなく、誰にでも分かりやすい内容にすることがポイントになります。
査定、診断(見立て)、調査
スクールカウンセラーは、心理検査を用いた査定が行えなければなりません。
診断については、医療行為であるため、スクールカウンセラーには行えませんが、診断的視点から見立ては行えなければなりません。
しかし、診断名を断定したりすることはできません。
また、スクールカウンセラーは、児童・生徒がよりよい学校生活を送るために心理状態を把握する調査を行うことがあります。
予防的対応
スクールカウンセラーは、症状や問題行動を防ぐために、ストレスチェックやストレスマネージメントを用いて、予防対応を行うこともできます。
危機対応、危機管理
学校で、災害、事件、事故などによって危機的状況が発生した時には、スクールカウンセラーは緊急危機対応を行わなければなりません。
通信制高校にもスクールカウンセラーがいる!
いじめや不登校などにより悩みを抱える生徒もたくさんいる通信制高校。
そういったことから専門的なスクールカウンセラーを配置し、手厚くサポートする体制を整えている通信制高校も多くあります。
また、通信制高校の先生がカウンセリングの資格を持っていることもあります。
様々な悩みを抱える生徒が相談しやすい環境を整えていることで、生徒・保護者も安心できます。
通信制高校によってスクールカウンセラーの配置状況は異なりますので、通いたい通信制高校にはスクールカウンセラーがいるかどうか、調べてみるのも良いかもしれません。
まとめ
スクールカウンセラーについてまとめました!
教育現場において、スクールカウンセラーは重要な役割を担っています。
悩みを抱えた子どもに寄り添いたい、自分と同じ経験をした子どもたちを救いたい、そういう思いをもってスクールカウンセラーを目指す方もいるでしょう。
スクールカウンセラーになりたい方は、役立つ資格を取得することをおすすめします。