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歯科衛生士の給料は?手取りや年収を上げる方法についても解説

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投稿日:2024年5月28日 | 更新日:2024年05月28日

「歯科衛生士の平均的な給料は?」
「歯科衛生士の給料が高い職場はどこ?」

上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

歯科衛生士は、国家資格を取得し、歯科医師のサポートを行う仕事です。

全国で14万人以上が働いており、やりがいがある仕事として人気の職種である反面、給料が低いというイメージをお持ちの方も多いはずです。

そこで、今回は歯科衛生士の平均年収や給料が高い職場働くメリットについて詳しく解説します。

資格取得を目指している方や、給料アップを目指している方は、ぜひ参考にしてください。

歯科衛生士の平均年収は?

平均年収

まずは、歯科衛生士の平均年収についてご紹介します。

令和4年賃金構造基本統計調査によると、歯科衛生士の平均年収は382.5万円と発表されています。

全国の平均年収は433万円なので、相場よりもやや低いです。

月給水準で見ると、平均月給は28.3万円、平均賞与は43.2万円です。

手取り換算すると、毎月およそ23万円程度の手取りとなるため、十分生活できるレベルと言えるでしょう。

次の項目では、歯科衛生士の給料が高い職場や年齢別平均給料について解説するので、ぜひ参考にしてください。

歯科衛生士の給料が高い職場は?

給料のイメージ

この項目では、都道府県別規模別年齢別の歯科衛生士の給料についてご紹介します。

歯科衛生士の給料が高い職場の傾向について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

都道府県別の平均給料

まずは、都道府県別の平均給料についてご紹介します。

令和4年賃金構造基本統計調査を参照にした、都道府県別の歯科衛生士給料ランキングは、以下の通りです。

 都道府県平均年収
第1位宮城県476.1万円
第2位神奈川県474.8万円
第3位東京都467.8万円

上の表が示すように平均給料が高い都道府県は、宮城県です。

歯科衛生士の平均年収382.5万円と比べると、100万円以上差があります。

ただし、ランキング圏外の都道府県が必ずしも給料が低いというわけではありません。

転職を検討されている方は、ランキング上位の都道府県に引っ越すのではなく、まずは自身の居住地府県の求人情報から確認しましょう。

規模別平均給料

続いて、令和4年賃金構造基本統計調査を参照に、職場の規模別の平均給料についてご紹介します。

職場に在籍している歯科衛生士の数によっても平均給料が変化するため、ぜひ参考にしてください。

職場の規模平均年収平均賞与
10〜99人374.6万円36.2万円
100〜999人405.9万円77.1万円
1,000人以上446.7万円89.7万円

歯科衛生士の給料は、職場の規模が大きいほど増加傾向にあります。

特に、100人以上の職場規模であれば平均賞与が大きく増加するため、高収入を目指している方は100人以上の職場がおすすめと言えるでしょう。

年齢別平均給料

歯科衛生士の給料は、年齢によっても変化します。

令和4年賃金構造基本統計調査を参照した年齢別の平均給料は、以下の通りです。

20〜24歳310万円
25〜29歳377万円
30〜34歳351万円
35〜39歳398万円
40〜44歳468万円
45〜49歳413万円
50〜54歳441万円
55〜59歳403万円
60〜64歳452万円
65〜69歳416万円

歯科衛生士の平均給料は年齢によっても大きく異なり、給料の高い年齢層である40〜44歳の平均給料は468万円です。

40〜44歳の平均給料が高い理由として、現役で活躍している管理職の方が多いことが挙げられます。

歯科衛生士の仕事は、年齢が上がるにつれて上昇する傾向にありますが、高齢の方の中には管理職を退いて事務をしている人も少なくありません。

高齢の方の中には現役を退いている方もいるため、40〜44歳の方が年齢別で見た時に1番平均給料が高いです。

歯科衛生士の給料を上げる方法とは?

給料を上げる

この項目では、現在の給料に満足していない方向けに、歯科衛生士の給料を上げる方法をご紹介します。

歯科衛生士の給料を上げる方法は、以下4つです。

  • スキルを高める
  • 歯科衛生士関連の資格を取得する
  • 独立する
  • 転職する

歯科衛生士としての希少価値を高め、給料を上げたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

スキルを高める

歯科衛生士の給料を上げる方法として、スキルを高めることが挙げられます。

スキルを高めると、業務の範囲が広がるため、役職が貰えて給与アップが期待できます。

まずは、歯科衛生士に任せられることが多い事務作業をこなすためのパソコンスキルや、新人教育を行うためのマネジメント能力を高めましょう。

また、働く歯科医院によってはインプラントや、ホワイトニングのスキルも重宝される可能性があります。

インプラントやホワイトニングの仕事は、保険外の自費診療となるため、インセンティブがもらえる職場も存在します。

歯科衛生士としてのスキルを高め、職場を変えずに給料を上げる努力をしましょう。

歯科衛生士関連の資格を取得する

歯科衛生士関連の資格を取得することも、給料を上げる方法の1つです。

資格を取得すると、専門性やスキルを客観的に証明できるため、資格手当がもらえる可能性があります。

歯科衛生士の給料アップに繋がりやすい資格は、以下3つです。

  • 日本歯科衛生士会の認定歯科衛生士
  • 日本歯科審美学会の認定歯科衛生士
  • 日本口膣インプラント学会のインプラント専門歯科衛生士

この項目では、3つの中でも日本歯科衛生士会の認定歯科衛生士を取得する手順や、種類についてもご紹介します。

日本歯科衛生士会の認定歯科衛生士を取得するには、まずは以下の条件を満たす必要があります。

  • 生涯研修制度専門研修で2コース、30単位以上習得していること(各コースの基準による)
  • 歯科衛生士業務経験が3年以上(内、各認定分野の実務経験が1年以上)
  • 歯科衛生士教育における実務経験は、専任教員として認定分野において学生教育を1年以上行っていること

3つの条件を満たすと、申請資格を得られ、各コースで指定された試験を受けることが可能です。

試験の合否は理事会の審査によって決まり、合否発表で無事合格できると、日本歯科衛生士会の認定歯科衛生士と認められます。

また、日本歯科衛生士会の認定歯科衛生士の資格は、以下の分野に分かれています。

認定分野認定分野の種類
認定分野A・生活習慣病予防
・摂食嚥下リハビリテーション
・住宅療養指導・口膣機能管理
・糖尿病予防指導
・医科歯科連携・口膣機能管理
・歯科医療安全管理
認定分野B・障害者歯科
・老年歯科
・地域歯科保険
・口膣保険管理
・う蝕予防管理
認定分野C分野Aまたは分野Bで1分野以上認定を受け、諸条件をクリアすると認定証を交付されます

認定歯科衛生士に関する資格の中でも、日本歯科衛生士会の認定歯科衛生士は知名度が高いため、取得すると優遇される場面は多いでしょう。

独立する

歯科衛生士の給料を上げる方法として、独立することも挙げられます。

独立すると、自身が開業した医院の売上によって給料が決まるため、ほぼ青天井となります。

また、自身が開業せずに独立する方法として他の歯科医院と提携を結んだり、セミナーなどに登壇したりすることも挙げられます。

フリーランスの歯科衛生士として活躍するケースは、以下4つです。

  • 経営改善方法の提案
  • 他の歯科医院の従業員指導
  • セミナーやイベントなどで登壇
  • 歯科衛生士にまつわる執筆活動

特に、他の歯科医院の従業員指導は、優れたスキルや資格を所持していれば安定して稼ぎやすいです。

独立開業を検討している方は、まずは他の歯科医院と業務提携を結び指導や経営改善方法の提案から行うことをおすすめします。

転職する

独立開業が怖い方や、現在のスキルのまま給料を上げたいと考えている方は、転職することも選択肢の1つです。

特に、上記でご紹介した宮城県・神奈川県・東京は、平均給料が高いため掲載されている求人の給料も高い可能性があります。

働く都道府県にこだわりがない方は、平均給料が高い都道府県への転職も視野に入れましょう。

ただし、都道府県別の平均給料が低いからといって、必ずしも高収入の求人がないとは限りません

現在、ご自身が働いている都道府県の求人情報にも高収入の募集がある可能性も十分に考えられます。

まずは、自身の居住地の近くで求人情報を確認し、気に入ったものがなければ他の都道府県も検討しましょう。

歯科衛生士として働くメリットとは?

歯科衛生士として働くメリットは、以下4つです。

  • 全国各地で求人がある
  • パート・正社員など働き方を選びやすい
  • やりがいがある
  • 景気の影響を受けづらい

歯科衛生士として働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

全国各地で求人がある

歯科衛生士として働くメリットとして、全国各地に求人がある点が挙げられます。

歯科衛生士は、介護保険施設や病院など、さまざまな職場の中から働く場所を選択できます。

病院や介護保険施設は、全国各地で慢性的な人手不足に陥っているため、自身の希望条件に合う職場を見つけやすいでしょう。

また、歯科衛生士は国家資格の区分となっているため、求人倍率が高い点も魅力の1つです。

仮に、家庭の事情で地方に引っ越ししなければいけない場合でも、歯科衛生士の仕事であればすぐに見つけられます。

全国各地で資格を活かして働けるため、歯科衛生士として働くメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

パート・正社員など働き方を選びやすい

パート・正社員など働き方を選びやすい点も、歯科衛生士で働くメリットの1つです。

歯科衛生士の仕事は、基本的に夜勤がなく、お子さんをお持ちの方でもパートタイムで働くことが可能です。

予約制の歯科医院が多いため、残業が発生せず、家庭と両立しながら働きやすいと言えます。

また、前述した通り全国各地に求人があるため、パート・正社員どちらも募集が多いです。

他の職種の場合、正社員のみ募集があったり、パートのみ募集があったりと働き方を選択しづらいです。

一方、歯科衛生士の場合は全国各地に豊富に求人情報が掲載されているため、自身のライフスタイルに合う働き方を選択しやすいでしょう。

やりがいがある

歯科衛生士として働くメリットとして、やりがいがある点も挙げられます。

歯科衛生士は、以下3つの理由からやりがいのある仕事と言われています。

  • 仕事の専門性が高い
  • 困っている人を助けられる
  • 人の健康や命を守ることができる

スキルが求められる仕事で困っている人を助けたり、健康を守ったりできるため、やりがいを感じる人が多い仕事と言えます。

現在の仕事にやりがいを感じていない方や、人の助けになる仕事に転職したい方は、歯科衛生士を目指してみてはいかがでしょうか。

景気の影響を受けづらい

景気の影響を受けづらい点も、歯科衛生士として働くメリットの1つです。

令和4年度賃金構造基本統計調査によると、歯科衛生士の過去10年間の平均給与は、以下のように変動しています。

2013年340.4万円
2014年335.1万円
2015年353.4万円
2016年352.5万円
2017年342.5万円
2018年363.9万円
2019年370.5万円
2020年356.1万円
2021年386.5万円
2022年382.5万円

2013〜2022年のデータを見ると、340.4万円から382.5万円まで上昇しているため、約40万円ほど給与水準は高まっていると言えます。

過去10年間の変動を見る限り、給与は上昇傾向にあるので、今後も上昇していく可能性は十分にあるでしょう。

また、新型ウイルスが流行し、大きな景気変動が発生した2020〜2022年の間も給与は安定しています。

大幅な収入アップは狙えないものの、全国各地に求人が豊富に掲載されており、景気の影響も受けづらい歯科衛生士は安定した職業と言えるでしょう。

歯科衛生士の給料相場は職場の条件によって異なる

今回は、歯科衛生士の平均年収給料が高い職場働くメリットについて詳しく解説しました。

歯科衛生士の給料相場は、働く都道府県規模によって大きく異なります。

歯科衛生士として給料を上げたい方は、スキルを上げる転職する方法がおすすめです。

スキルを高めると、現在の職場を変えずに給料アップを狙えます。

転職は、スキルを高める時間を使わずにすぐに収入アップが狙えるため、職場環境を変えても問題ない方におすすめです。

歯科衛生士の給料は工夫次第で高めることができるので、現在の給料に満足していない方は、自身に合う方法で収入アップを目指してみてはいかがでしょうか。

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