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統計検定準1級の試験概要|難易度や合格率、合格を勝ち取れる勉強法を解説

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投稿日:2024年7月29日 | 更新日:2024年07月29日

「統計検定準1級に合格したい!」
「試験概要や合格を勝ち取れる勉強法はある?」

近年、統計学への注目度が高まっている中で、統計検定取得を志す人が増加しています。

中でも難易度の高い準1級を取得すると、企業への就職・転職成功率を高められます

本記事では、統計検定準1級の試験概要や合格を勝ち取れる勉強法、おすすめの参考書などを紹介します。

キャリアアップして将来の選択肢を広げたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

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統計検定準1級を取得するメリットは?

ガッツポーズをする男性

まずは、統計検定準1級を取得するメリットから確認していきましょう。

統計検定準1級を取得するメリットは、以下の3つです。

大学入学や単位獲得に役立つ

統計検定準1級は、大学入学や単位獲得に役立ちます。

近年では、統計学の人気の高まりとともに、大学・大学院でデータサイエンス系の学部は増加傾向にあります。

一部の大学では、統計検定合格者には入学優遇措置単位免除制度を設けているケースもあるので、大学入学や単位獲得で大いに役立つでしょう。

就職・転職時に活躍する

統計検定準1級を取得すると、就職・転職時に活躍します。

統計学は注目を集めている分野なので、統計学に注目を寄せている企業は多いです。

しかし一方で、統計検定は2011年に創設された新しい資格試験なので、統計学に詳しいビジネスパーソンはそう多くありません。

そのため、統計検定の中でも難易度の高い準1級を取得し、取得までに学んだ知識の活かし方をアピールすれば、大手企業への就職・転職も不可能ではないでしょう。

統計学の人気が高まっている現代において、統計検定準1級を取得することは大いに役立ちます。

データを利用して新しいビジネスチャンスを掴める可能性が高まる

統計検定準1級を取得すると、統計データを活かして新しいビジネスチャンスを掴める可能性が高まります。

統計学はデータを利用して、未来を予測することが本来の目的です。

ビジネスでは、チャンス性の高い市場へ早期参入すれば大きな利益を得られるため、統計検定はこれからビジネスで本格的に稼いでいきたいと考えている人と相性が良い資格です。

統計検定準1級を取得することは、ビジネスセンスを磨くことでもあるので、ビジネスチャンスを掴める可能性を高めたい人は取得をおすすめします。

統計検定準1級の試験概要

学生が試験を受ける様子

まずは、統計検定準1級の試験概要から確認していきましょう。

名前統計検定準1級
出題範囲確率と確率変動 種々の確率分布 統計的推測(推定・検定) マルコフ連鎖と確率過程の基礎 回帰分析 分散分析と実験計画法 標本調査法 多変量解析 時系列解析 分割表 欠測地 モデル選択 ベイズ法 シミュレーション、計算多様手法
問題数25~30問
試験時間90分
受験資格なし
受験料一般価格:8,000円
学割価格:6,000円
合格ライン100点満点で60点以上
合格率35.3%(※2023年試験

出題範囲

統計検定準1級の出題範囲は、以下の表を参考にしてください。

大項目小項目
確率と確率変数事象と確率
確率分布と母関数
分布の特性値
確率変換
極限定理、漸近理論
種々の確率分布離散型分布
連続型分布
標本分布
統計的推測
(推定)
統計量
各種推定法
点推定の性質
漸近的性質
区間推定
統計的推測
(検定)
検定の基礎
検定法の導出
正規分布に関する検定
一般の分布に関する検定法
ノンパラメトリック法
マルコフ連鎖と確率過程の基礎マルコフ連鎖
確率過程の基礎
回帰分析重回帰分析
回帰診断法
質的回帰
その他
分散分析と実験計画法
標本調査法
多変量解析主成分分析
判別分析
クラスター分析
共分散構造分析と因子分析
その他の多変量解析手法
時系列解析
分割表分割表の解析
分割表のモデル
欠測地
モデル選択
ベイズ法
シミュレーション、計算多用手法


統計検定準1級は、15の大項目と38の小項目に分けられます。

2級に比べても項目が増え、より専門的な内容が問われるため難易度が高まっています。

なお、統計検定準1級範囲表には、項目(学習しておくべき用語)例が記載されているので、こちらも合わせて参考にしましょう。

受験資格

統計検定は受験資格がないので、誰でも挑戦することができます。

統計検定準1級は、中学1年生が最年少合格賞を獲得しているため、かなり難易度は高いですが、中学生からでも挑戦することが可能です。

受験料

統計検定準1級の受験料は一般価格で8,000円学割価格で6,000円です。

なお、学割価格は、試験当日に学生証などの在学を証明する文書を提出した学生が対象となります。

そのため、試験当日は学生証を忘れずに持参しましょう。

難易度・合格率

統計検定準1級の難易度は、資格全体で見るとそこそこ難しい資格試験です。

合格率から見ても35%前後と、3人に1人しか合格できない試験なので、専門的な内容が問われることが分かります。

合格に必要な勉強時間は300時間と言われているため、半年前から毎日2時間ペースで勉強すれば合格可能です。

なお、統計検定準1級と近い難易度の資格試験として、宅地建物取引士試験が挙げられます。

勉強時間

先述した通り、統計検定準1級の必要勉強時間は300時間です。

取得を目指す場合、以下のようなスケジュール感で勉強すると合格できます。

必要勉強時間
6か月で取得する場合3か月で取得する場合2か月で取得する場合1か月で取得する場合
平日:1.5時間
休日:2時間
平日:3時間
土日:5時間
平日:4時間
土日:8時間
平日:8時間
土日:15時間

※平日22日、休日8日の計30日計算
社会人の人や、普段忙しい人は半年前、遅くとも3か月前から勉強することをおすすめします。

専門的な内容を学ぶので、1か月前といった直前期から詰め込んでも内容が頭に入りきらない可能性が高いので、勉強に時間を取れる人でも2か月前から勉強を始めましょう。

統計検定準1級の合格を勝ち取れる勉強法は?

勉強する女性

ここでは、統計検定準1級の具体的な勉強法を解説します。

統計検定準1級に取り組む際は、以下のステップで勉強を進めましょう。

1.統計検定準1級の難易度を正しく理解する

まずは、統計検定準1級の難易度を正しく理解することが重要です。

「合格率35%」「必要勉強時間300時間」というのは、おおよそ宅建試験と同じくらいの難易度なので、難易度が高めと言えます。

これまで、学生時代に受験勉強に力を入れてこなかった人や資格勉強に取り組んだことのない人であれば、勉強慣れしていないために勉強効率が悪い可能性が高いです。

独学での勉強はリスクが高く、300時間では合格ラインに届かないリスクがあるので、確実に合格したい人は通信講座やスクールを活用するのもおすすめです。

自分自身の勉強スキルを考慮し、統計検定準1級取得の難易度を客観的に判断することが合格の一歩と言えるでしょう。

2.出題範囲表で試験の全体像を把握して勉強スケジュールを組む

続いて、出題範囲表を参考にして試験の全体像を把握し、勉強スケジュールを組んでいきましょう。

「いつ勉強を始めるの?」と不安を感じる人も多いと思いますが、勉強の効率をあげるためには事前準備が重要です。

統計検定準1級は、基本的にまんべんなく出題されるので、本試験では「苦手分野を含めてすべての範囲で7割程度」得点することを目標に勉強を進めることをおすすめします。

ただし、試験勉強を始めたての頃は、それぞれの範囲ごとの繋がりといった部分まで把握しきるのは難しいです。

それぞれの範囲ごとの繋がりを把握できれば、勉強計画を立てやすく勉強の質も高くなるので、知識がない段階では1日当たりの勉強時間や参考書を1・2周する目安期間などを大まかに決めましょう。

3.参考書と問題集を繰り返し解く

勉強計画を基に、参考書と問題集を繰り返し解いていきましょう。

統計検定準1級の試験範囲が網羅されている参考書でインプットしつつ、インプットした内容を活用して解答する力を付けるために問題集を解いていきます。

参考書と問題集は、以下の手順で進めると効率よく覚えられます。

  1. 参考書を2~3周する
  2. 参考書・問題集で1つの範囲ごとにインプット・アウトプットをする

まずは、参考書を2~3周して統計検定準1級の内容を6割程度理解しましょう。

そして、効率よくアウトプットに繋げられるように、1つの範囲ごとにインプット・アウトプットを繰り返していきます。

アウトプットをして、全体を通して5割程度正答できるようになれば、過去問を解いていきます。

4.過去問で出題傾向を掴む

問題集で5割程度正答できるようになれば、過去問を使います。

過去問は、自分の苦手範囲を可視化できる上に、出題傾向を掴めるようになる優れものです。

仮に、過去問で全体の正答率は6割で、確率と確率変数の範囲が4割の場合には、確率と確率変数の範囲を重点的に参考書で再びインプットすると全体の正答率を効率よく引き上げることができます。

どの資格試験にも言えることですが、必ず出題傾向があるので、過去問で出題傾向を掴むことが重要です。

統計検定準1級では、分布や検定の基礎といった範囲が出題されやすいので、この辺りにより一層力を入れて勉強しましょう。

5.過去問で合格最低点を超えるまでインプットをする

過去問でおおよそ6割程度得点できるようになれば、いよいよ最後の一歩です。

あとは、過去問を使って合格最低点を超えるまで、参考書を活用してインプットしましょう。

統計学は数学的要素が強いため、解き方を忘れた場合にはアウトプットすることも重要です。

解法を定着させるためにも、インプットとアウトプットを両立しながら学習することをおすすめします。

統計検定準1級のおすすめ参考書は?

山積みの参考書

統計検定準1級を勉強する際は、以下の参考書を活用しましょう。

それぞれの参考書の使い方や特徴などを解説します。

日本統計学公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック

「日本統計公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック」は日本統計学会が編集の、統計検定準1級の内容を網羅的にカバーしている参考書です。

さまざまな統計学及び機械学習のトピックを、実践的な例題を解きながら学ぶことができます。

頻出項目に要点を置いており、項目ごとに解説と例題を示しているため、教科書的な役割として活躍してくれます。

ただし、本書には記載されていない事項もあるので、理解の浅い項目は他の教科書で補いましょう。

日本統計学会公式認定 統計検定 準1級 公式問題集

「日本統計学会公式認定 統計検定 準1級 公式問題集」は、2015年から2021年の全6回分のPBT(Paper Based Testing)方式の試験問題を全問収録・解説しています(2020年は実施なし)。

過去問がそのまま出題されるので、本番形式を想定してアウトプットを進めていくことが可能です。

大まかな内容をインプットできた時点で、本書を利用していきましょう。

各項目のインプット教材

上記で紹介した教科書では、各項目の細かい部分まで記載されていない場合があります。

そこで、各項目のインプット教材を活用すると、専門性の高い内容までインプットできます。

  • 統計学入門(基礎統計学Ⅰ)
  • 入門はじめての時系列分析
  • 道具としてのベイズ統計

仮に、各項目で困った場合は、上記の教材を参考にしましょう。

統計検定準1級まとめ

統計データを見る男性

本記事では、統計検定準1級を取得するメリットや統計検定準1級の試験概要、合格を勝ち取れる勉強法、おすすめの参考書などを紹介しました。

統計検定準1級は専門性が高く、人気を集めている分野でもあるので、取得すると活躍の場がグッと広がります。

試験の合格率は35%前後と難易度は高めですが、300時間を目安に継続して勉強すれば合格を勝ち取れます。

参考書については、統計検定学会が編集している公式参考書があるので、どのように勉強すれば分からなくなった際には、「日本統計公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック」と「日本統計学会公式認定 統計検定 準1級 公式問題集」を利用しましょう。

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