スクールセレクト

宅建士試験の難易度や合格率を解説!各科目の試験内容もわかる

宅建士

 PR 

投稿日:2022年3月8日 | 更新日:2024年08月06日

宅建士試験の難易度が高いのかどうか、受験を検討している人は気になっているでしょう。
宅建士試験の合格率は、その他の国家資格と比較すると特段高くはありません。

本記事では、宅建士試験の難易度や、なぜ合格率が低いのかについて解説します。科目の概要も紹介するため、試験内容のイメージがつきやすくなるでしょう。

宅建の概要について詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてくださいね。

編集部おすすめ

宅建士 おすすめ通信講座

スタディング

スキマ時間を活用して無理なく続く!
短期合格を目指せるプログラム!

フォーサイト

通信教育だからこそ実現できる低価格!
理解が深まるフルカラーテキスト

クレアール

\資格受験指導歴53年/
無駄を省いたクレアール独自の効率的学習法「非常識合格法」メソッド

監修者 サクFP&宅建士さん
監修者 サクFP&宅建士さん

宅建資格は不動産業界ではほぼ必須でしょう。

私が金融機関の住宅ローン部署に在籍していたとき不動産会社の営業マンと仕事をしましたが、ほとんど全員が宅建資格を持っていました。

金融機関においても宅建資格を保有していれば評価が上がります
私の勤務先である地銀では宅建士試験に合格すると、褒賞金として5万円支給されます。

宅建士試験の難易度は?

宅建士試験はマークシート方式のため、簡単だというイメージを持つ人もいますが、難易度が低いわけではありません。

宅建士試験の前身である「宅地建物取引主任者試験」は、昭和32年に創設 されました。創設時よりも不動産取引において宅建士に求められる役割は増えており、平成27年には「宅建士」へ名称が変更。

士業になったことにより、試験の難易度も上がっていると考えられます。

参考:全日本不動産政治連盟

合格率は約16%

過去5回の合格率の平均は約16%です。

実施年度合格率
令和5年(2023年)度17.2%
令和4年(2022年)度17%
令和3年(2021年)度(10月試験)15.6%
令和3年度(12月試験)17.9%
令和2年(2020年)度13.1%

上記表の合格率からわかるとおり、おおよそ6人中5人は不合格になっています。

新型コロナウイルス感染症が2020年1月頃から流行り始めたことが影響し、2020年度の合格率は13.1%です。
その後合格率は上がり、2022年度以降には約17%にまで上がっていますが、8士業と呼ばれる税理士と並ぶ合格率で、その他の国家資格と比べても難易度は中程度といえます。

合格率を見ると、簡単な試験ではないとわかるでしょう。

参考:一般財団法人 不動産適正取引推進機構

合格ラインは35点前後

宅建士試験の合格ラインは、例年35点前後です。
年度によっては合格基準点が38点になったときもあるため、8割の得点を目指して勉強するのが望ましいでしょう。

なお、宅建士試験は計50問で1問1点、50点満点の試験です。

監修者 サクFP&宅建士さん
監修者 サクFP&宅建士さん

「宅建士試験はマークシート方式だから簡単だ」というコメントがネット上でみられますが、鵜呑みにするのは危険です。
理由は大きく2つあります。

まず一つ目に、試験科目の一つである民法を攻略するには、解答に至る過程を理解する必要があるからです。
丸暗記だけでは足りません


二つ目に、受験者が初めて目にする科目が多いからです。
出題範囲は、民法等、宅建業法、国税、地方税、地価公示法、不動産鑑定評価基準などですが、どれも初めて耳にする方も多いのではないでしょうか。
試験に合格するためにはテキストの読み込み、条文・判例の理解が欠かせませんが、これらの範囲をカバーするにはかなり時間がかかります

試験に挑むには、じっくり腰を据えて準備されることをおすすめします。

宅建士試験は決して簡単な試験ではありません。 

宅建士試験はどれくらいの期間で受かる?

宅建士試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、200~300時間程度とされています。
法律知識や不動産の知識がまったくない初学者、学習に時間がかかる人の場合は、500時間以上の勉強が必要なることも珍しくありません。

たとえば合格までに必要な勉強時間を300時間とした場合、1日あたり2時間ずつ勉強するつと、約5ヶ月間の勉強期間が必要です。
宅建士試験は例年10月に実施されるため、遅くとも5月初旬から勉強を開始する必要があるといえるでしょう。

宅建士試験の合格率が低い理由

宅建士試験の合格率が約16%と低い理由は、受験資格がなく誰でも受験できることが影響していると考えられます。
対策不足の人も一定数受験しているわけです。

また、不動産会社には、5人に1人以上、宅建士の保有者が必要と義務付けられているため、会社からの指示で受験を進められるケースも少なくありません。
宅建士試験は、会社から半強制的に受験させられている人もいます。

そのほかにも、試験の難易度も合格率が低い理由のひとつです。洪水や大雨による自然災害が増加していることから、「水害ハザードマップ」の記載事項が重要事項説明に追加されるなど、求められる専門知識が高くなってきています。

参考:一般財団法人 不動産適正取引推進機構

監修者 サクFP&宅建士さん
監修者 サクFP&宅建士さん

宅建とFP2級を比較すると宅建のほうが、難易度が高いと思います

私は勉強期間3ヶ月でFP2級試験に1発合格しましたが、宅建は受験3回目でやっと合格できました。

受験1回目(2016年)の得点は33点で合格点に2点足りず、2回目(2017年)は「1回目は2点しか足りなかったのだから今回は大丈夫だろう」と油断したため30点で不合格でした(合格点は35点)。
3回目は「これではいけない。本腰を入れてがんばろう」と3月から勉強を再開し39点で合格できました(合格点は37点)。

宅建士試験の試験内容と各科目の目標点を解説

合格率が低いと聞くと、「自分は合格できるのか」と不安になる人は多いでしょう。

試験内容について知り、学習範囲の概要をつかめると、きちんと勉強すれば合格の可能性は高い試験だとわかります。

ここでは、宅建士試験の内容と下記の各科目の目標点を解説します。

合格ラインのイメージもつきやすくなるでしょう。

参考:全日本不動産協会 不動産保証協会 埼玉県本部

監修者 サクFP&宅建士さん
監修者 サクFP&宅建士さん

試験勉強全般についていえることは、テキストの理解と過去問学習が大事だということです。

テキストに一通り目を通したら、すぐ過去問に取り組むことをおすすめします。

わからないところはテキストで確認する、そしてまた過去問を解く。
おおまかにいって試験勉強はこの繰り返しです。


次に科目ごとの対策ですが、権利関係、特に民法は条文・判例を読み込み、内容を理解できなければなりません。14問中10問は正解したい科目です。

宅建業法は、権利関係と比較すると理解しやすいでしょう
20問出題されますから18問、できれば全問正解を狙いたい科目です。

法令上の制限は専門用語が多く、私も非常に理解しにくい科目でした。
過去問の繰り返ししか対策はないと思いますが、8問中6問は正解して欲しいです。

その他関連知識は、出題範囲が広く勉強しづらい科目ですが、頻出箇所を押さえ8問中4問は得点してください。
10点+20点+6点+4点=40点になります。
40点を目標にがんばりましょう。

民法などの権利関係

宅建士試験における権利関係の科目は、民法や借地借家法、不動産登記法、不動産区分所有法から出題されます。
たとえば民法は、不動産の売買やアパート・マンションの賃貸契約に関する法律が定められており、私たちの身近な契約に関わっています。

権利関係は、法律の規定がそのまま出題されたり、制度を比較した問題だったり、出題形式の種類が多いです。
さまざまな出題形式に慣れておくとよいでしょう。

また、範囲が広く勉強に時間がかかる科目のため、コツコツと勉強することをおすすめします。

目標点:14問中9~10問正解

参考:資格の学校TAC[タック]

宅建業法

宅建業法は、宅建業者や宅建士(宅地建物取引士)の仕事上のルールを定めた法律です。重要事項の説明や免許の効力、クーリングオフなど宅建業法の基礎知識が問われます。

宅建業法は問題数が最も多いとされており、配点も試験全体の約4割を占めています。

他の科目と比べて基礎的な問題が出題される傾向にあるため、多くの受験生が得意とする科目です。
ケアレスミスをなくし、確実に得点できるようにしましょう。

目標点:20問中18問正解

参考:生涯学習のユーキャン

法令上の制限

法令上の制限では、都市計画法や建築基準法、国土利用計画法、農地法、宅建造成等規制法から、建築物を建てるにあたり守るべき法令上の制限や規制の問題が出題されます。
たとえば、建築物の高さや敷地の制限などです。

専門用語が多いため、苦手意識を持つ受験生が多いとされています。
ただし、専門用語に慣れれば比較的解きやすい科目です。

重要な項目については例年出題されるため、過去問題を解いて対策しましょう。

目標点:8問中5問正解

参考:アガルートアカデミー

その他関連知識

その他関連知識では、税法や統計、不動産にまつわるさまざまな知識が出題されます。
そのなかでもとくに、地方税や地価公示法、不動産鑑定評価基準の出題頻度が高い傾向にあります。
たとえば、不動産を取得したときに支払う「不動産所得税」が身近でしょう。

税に関する知識が必要になりますが、税理士のような高度な知識を問われるわけではありません。
出題範囲が広いため、過去問題の傾向をつかみながら効率良く勉強を進めていきましょう。

目標点:8問中5問正解

参考:資格の学校TAC[タック]

宅建士試験における独学の合格率は?

宅建士試験において独学で合格した割合のデータはありません。
ただし、各予備校の受講生の合格率を見る限り、少ないといえます。

宅建士試験の全体合格率約16%に対し、たとえば人気予備校「アガルート」の受講生の合格率は、64.8%(令和5年度)です。

この数字から、独学による合格者は、全体の合格率約16%のなかに数%いるかどうかと予想できます。

監修者 サクFP&宅建士さん
監修者 サクFP&宅建士さん

法律初学者の方は通信講座もしくは通学講座の利用をおすすめします。

合格するためには試験日までのスケジュール作成が必要です。
たとえばどの科目にどれだけの時間を割り振るか、いつまでに何をする必要があるか、といったことです。

初学者の方がこのスケジュールを作成したり、勉強途中でスケジュール修正をしたりすることは難しいでしょう。
通信講座、通学講座であれば受験のプロがスケジュール作成、テキスト選定、疑問点の説明もしてくれます。

そして通信講座、通学口座どちらを選ぶかと問われたら、私であれば通信講座を選びます。
理由は
①通学口座より費用が安い
②スキマ時間にスマホで学習可能
③教室へ行く必要なし
などです。

宅建の試験日や受験資格などの基本情報

試験日程毎年1回、10月の第3日曜日
午後1時~午後3時(2時間)*
試験実施場所原則として現在お住まいの都道府県で受験
試験実施の公告毎年6月の第1金曜日に官報への掲載および
一般財団法人不動産適正取引推進機構ホームページへの掲載
申込期間例年7月上旬~下旬
申込方法郵送またはインターネット
受験手数料8,200円(消費税及び地方消費税は非課税)
受験資格年齢、性別、学歴等の制約なし
合格発表原則として、12月の第1水曜日または11月の最終水曜日に、都道府県ごとに発表
*登録講習修了者は、午後1時10分~午後3時(1時間50分)

宅建士試験は受験資格がないため、年齢や学歴に関係なく誰でも受験可能です。
試験は毎年1回で、例年10月に開催されています。
試験の実施に関するお知らせは、毎年6月の第1金曜日に発表されるため、受験を希望する人はチェックしましょう。

参考:一般財団法人 不動産適正取引推進機構

宅建士試験の難易度は予備校や通信講座を利用して打ち勝とう!

国家資格である宅建士試験の合格率は、直近5回(2020年~2023年)の平均が約16%です。
高難易度ではないものの、おおよそ6人中5人が不合格となっているため、決して簡単な試験ではありません。

独学での受験は可能ですが、法律に関する専門用語が多く、例年の傾向をつかんだ学習が重要となるため、確実に合格したい人は予備校や通信講座で学ぶことをおすすめします。

編集部おすすめの宅建士試験の通信講座を下記の記事でも紹介しているため、ぜひ各公式ページから詳しい内容をご覧ください。

監修者 サクFP&宅建士さん
監修者 サクFP&宅建士さん

宅建士資格を取得して感じたメリットは2つあります。

自分は国家資格取得者だという自信がついたことです。

宅建士にとどまらず他の国家資格にも挑戦しようと思い、FP1級の勉強を始め合格できました。

副業に活用できることです。

本業の傍ら私はwebライティングをしていますが、記事執筆の際に宅建士試験で勉強した民法、建築基準法などの法令知識が非常に役立っています。

試験勉強中のモチベーション維持の方法は、毎日勉強することです。
といっても毎日1時間や2時間がっつり勉強しろといっているのではありません。
疲れているときはテキストや過去問を1分眺めるだけで良いのです。
1日何もやらないとモチベーションが下がります。
下がったモチベーションを上げるのは、結構大変ですよ。

編集部おすすめ

宅建士 おすすめ通信講座

スタディング

スキマ時間を活用して無理なく続く!
短期合格を目指せるプログラム!

資格の大原

一発合格を目指す!
多彩な学習スタイルと合格カリキュラム

アガルート

\テレビCMで話題沸騰中/
資格予備校サポート体制ランキングNo.1!!

この記事を監修した人
サクFP&宅建士

宅地建物取引士。
プライム上場の大手地銀にてのべ2,000件もの住宅ローンの相談販売に従事している。
1級FP技能士やビジネス実務法務検定2級の資格も保有。

タイトルとURLをコピーしました