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投稿日:2024年1月16日 | 更新日:2024年01月16日
土地家屋調査士とは、専門知識を必要とする不動産に関わる業務をおこなう頼れる存在です。
土地家屋調査士になれるのは、試験を合格した限られた人のみです。
土地家屋調査士の試験は難易度が高いので試験対策が非常に重要です。資格取得が目指せる勉強法も紹介します。
※この記事は2023年9月現在の情報となっております。
土地家屋調査士はどのような職業?
土地家屋調査士は、専門的な知識を必要とする不動産に関することを代理でおこなってくれる頼れる存在です。土地家屋調査士がおこなう業務は主に以下の5つにわけられます。
- 土地や家屋に関する調査と測量
- 不動産登記の申請手続代理
- 不動産登記に関する審査請求の手続代理
- 筆界特定の手続代理
- 筆界が明らかでない土地の民間紛争解決手続代理
それぞれどのような仕事内容か紹介します。
土地や家屋に関する調査と測量
土地家屋調査士は、不動産の状況を把握するために調査や測量を実施。
土地家屋調査士の業務として以下のように定められています。
“不動産の表示に関する登記につき必要な土地又は家屋に関する調査及び測量をすること。”
不動産には土地や建物が該当し物理的な状況を正確に把握する必要があります。
しかし、土地や建物がだれが所有するものかわからなければトラブルになります。
土地家屋調査士が調査や測量をおこなうことで均衡がとれているといっても過言ではありません。
土地が登記された際に土地の範囲を区画する線として定められたものを筆界といいますが、土地の分筆登記という1つの土地を複数にわける場合などは公法上の筆界を確認し測量します。これをおこなうのが土地家屋調査士です。
この業務は土地家屋調査士が独断でできるわけではありません。この業務を実施するときには以下のようなものを必要とします。
- 登記所に備え付けられた地図
- 地積測量図等の資料
- 現地の状況や隣接所有者の立会い等
登記所に備え付けられた地図や地積測量図等の資料などをもとに、現地の状況や隣接所有者の立会い等を得なければなりません。
立会いなどが求められる重要な業務をしていることがわかります。
不動産登記の申請手続代理
“不動産の表示に関する登記の申請手続について代理すること。”と定められているこの業務は、不動産の物理的な状況を登記簿に反映するためにおこないます。
登記の申請手続きは大きく2つにわけられます。
- 建物を新築した場合における建物の表示の登記
- 土地の分筆の登記等の登記申請手続
この業務は、調査・測量の結果を踏まえたうえでの手続きが必要です。
不動産登記に関する審査請求の手続代理
“不動産の表示に関する登記に関する審査請求の手続について代理すること。”と明示されているこの業務は、不動産の表示に関する登記について申し立てをおこなう手続きの代理です。
具体的には、不動産の表示に関する登記についての登記官の処分が不当であるとする者が、(地方)法務局長に対して行う不服申立てで審査請求といわれるものです。
筆界特定の手続代理
“筆界特定の手続について代理すること。”と定められているこちらは、土地の所有者の申請によっておこなわれる手続きです。筆界とはある土地が登記された時にその土地の範囲を区画するものとして定められた線で、所有者同士の合意などがあっても手続きをとらなければ変動しないものです。
土地の所有者の申請により,登記官が,外部の専門家の意見を踏まえて筆界を特定する制度における手続を筆界特定の手続といい、この手続き代理も土地家屋調査士の仕事の1つ。
筆界が明らかでない土地の民間紛争解決手続代理
土地の筆界が明らかでないことを原因として起こるトラブルに対応するのも土地家屋調査士の仕事内容です。
“土地の筆界が明らかでないことを原因とする民事に関する紛争に係る民間紛争解決手続について代理すること。”と土地家屋調査士の業務に明記されています。
この業務がおこなえる土地家屋調査士は限られており、民間紛争解決手続代理関係業務を行うのに必要な能力を有すると法務大臣が認定した土地家屋調査士だけが担当できるものです。
この業務は弁護士との共同受任を条件として認定された土地家屋調査士がおこなえます。
紹介した5つの業務は、事務に関して相談に応じることなども業務として含まれています。
土地家屋調査士になるために合格が必要な難易度が高い試験とは?
土地家屋調査士になるには、土地家屋調査士試験を合格しなければなりません。
この試験を突破しないことには土地家屋調査士として働くことはできません。
土地家屋調査士試験がどのようなものか紹介します。
土地家屋調査士試験の基準点
土地家屋調査士になるには、土地家屋調査士試験に合格することが必須です。
仕事内容で紹介したように土地家屋調査士の仕事は専門的な知識を必要とするものなので、土地家屋調査士を目指す人は試験を突破することから始めましょう。
しかし、土地家屋調査士の試験は難易度が高いことでも有名です。合格率は10%未満の試験なので、資格取得の勉強方法がいかに重要かが伺えます。
土地家屋調査士試験の合格点は以下のとおり。
- 令和4年度 :午前の部の試験 満点100点中68.0点以上・午後の部の試験 満点100点中79.5点以上
- 令和3年度 :午前の部の試験 満点100点中64.0点以上・午後の部の試験 満点100点中73.5点以上
- 令和2年度 :午前の部の試験 満点100点中70.5点以上・午後の部の試験 満点100点中71.0点以上
- 令和元年度:午前の部の試験 満点100点中70.0点以上・午後の部の試験 満点100点中76.5点以上
午前と午後の部の試験においてどちらも合格点以上の成績でなければ合格とみなされません。また、多肢択一式問題と記述式問題について基準点を達しない場合はそれだけで不合格となっています。
基準点を達せず不合格となった点数は以下のとおり。
- 令和4年度 :(午前の部)多肢択一式問題満点60点中30.0点・記述式問題満点40点中32.0点
- 令和4年度 :(午後の部)多肢択一式問題満点50点中37.5点・記述式問題満点50点中34.0点
- 令和3年度 :(午前の部)多肢択一式問題満点60点中30.0点・記述式問題満点40点中30.5点
- 令和3年度 :(午後の部)多肢択一式問題満点50点中32.0点・記述式問題満点50点中30.5点
- 令和2年度 :(午前の部)多肢択一式問題満点60点中30.0点・記述式問題満点40点中32.5点
- 令和2年度 :(午後の部)多肢択一式問題満点50点中32.5点・記述式問題満点50点中30.0点
- 令和元年度:(午前の部)多肢択一式問題満点60点中30.0点・記述式問題満点40点中34.0点
- 令和元年度:(午後の部)多肢択一式問題満点50点中32.5点・記述式問題満点50点中33.0点
このことから、合格点を満たしていることはもちろん基準点を満たさずに不合格になることにも注意が必要とわかります。
土地家屋調査士の試験を合格するには、多肢択一式問題の午前午後の部、記述式問題の午前午後の部いずれにおいても一定の点数以上はとれるように対策しなければなりません。
- 参照元:【令和4年度土地家屋調査士試験筆記試験の合格点等について】
- 【令和3年度土地家屋調査士試験の最終結果について】
- 【令和2年度土地家屋調査士筆記試験の合格点等について】
- 【令和元年土地家屋調査士試験筆記試験の合格点等について】
土地家屋調査士の筆記試験の内容は?
筆記試験は、不動産の表示に関する登記につき必要と認められる事項で以下の内容からの出題です。
- 民法に関する知識
- 登記の申請手続及び審査請求の手続に関する知識
- 筆界に関する知識
- 土地及び家屋の調査及び測量に関する知識及び技能
- その他土地家屋調査士法に規定する業務を行うのに必要な知識及び能力
(試験内容の詳細は割愛しているため、募集要項でご確認ください。)
試験の内容は、土地家屋調査士の仕事内容で紹介した業務内容に関わるものからとなっています。
土地家屋調査士試験の難易度は高いですが、試験勉強をすると仕事内容に直結する知識を事前に学べるということです。
なかには、職務についてから必要な知識を学び事前知識を知らない状態から仕事をする職種もあります。しかし、土地家屋調査士は業務内容に関する知識を試験勉強で得ているため、実際の業務においても役立ちます。
試験勉強で得た学びが土地家屋調査士として働くうえで長く使えるものと考えると、一生ものの力を手に入れられるので土地家屋調査士の試験勉強は学んで損はありません。
繰り返しになりますが、土地家屋調査士の試験は難易度が高く専門的な内容なのでいかに勉強するかが重要です。
筆記試験合格者のみが受けられる口述試験
筆記試験をパスすると口述試験が受けられます。口述試験の出題範囲は以下のとおり。
- 登記の申請手続及び審査請求の手続に関する知識
- その他土地家屋調査士法に規定する業務を行うのに必要な知識及び能力
(試験内容の詳細は割愛しているため、募集要項でご確認ください。)
筆記試験の出題範囲にもなっている内容から出題されるため、筆記試験と口述試験どちらにおいても土地家屋調査士としての知識をしっかり身につけておくことが合格の条件といえます。
土地家屋調査士の受験資格はある?
土地家屋調査士の受験資格の制限はありません。そのため、だれでも挑戦できる試験です。
筆記試験の午前の部の免除を受けられる対象者は以下の条件を満たしている人です。
- 前年度の土地家屋調査士試験の筆記試験に合格した者(申請をおこなうと筆記試験免除申請者となる)
- 測量士、測量士補、一級建築士若しくは二級建築士となる資格を有する者(申請により午前の部の試験免除)
- 午前の部の試験について筆記試験に合格した者と同等以上の知識及び技能を有するものとして法務大臣が認定した者(申請により午前の部の試験免除)
筆記試験と口述試験は別日に設けられており、筆記試験に合格すると口述試験を受けられるという流れになっています。
土地家屋調査士試験の勉強法3つ
土地家屋調査士試験は難易度も高く専門的な内容となっているため、勉強法が重要です。
土地家屋調査士になるための勉強法として3つが挙げられます。
- 専門学校に通う
- 独学で勉強する
- 通信講座で学ぶ
それぞれの特徴を紹介するので、自分に合っている勉強法を選択しましょう。
専門学校に通う
土地家屋調査士に必要な知識を学べる専門学校は時間をかけてじっくり学びたい人に向いている勉強法です。
測量などの専門的な内容も学べ、学校によっては卒業と同時に測量士補などの資格取得もできるのでおすすめです。
在学中に土地家屋調査士以外の職種に興味が出てきたら、他の職業を目指すことも可能です。
専門学校では同じような分野の仕事を目指す仲間と出会えるので、お互いに切磋琢磨しながら勉強を進められます。
独学で勉強する
土地家屋調査士試験は、受験資格の制限がないため独学で勉強した人が試験を受けることは可能です。しかし、土地家屋調査士の資格の勉強は独学では難しいと感じる人が大半です。
土地家屋調査士の試験で出題される内容は、専門的なもので覚えなければならないことも多岐に渡ります。記述式の問題は、解答がどの程度あっているか判断するのが独学では難しいので対策に頭を悩ませることも……。
全体を通しての合格率が10%未満の試験なので、試験勉強をサポートしてもらえる環境に身を置くのをおすすめします。
通信講座で学ぶ
通信講座は、土地家屋調査士試験の傾向を熟知している講師陣が指導。
テキストでの学習の他に、DVDやWeb講座を受けられるところもあります。
通信講座であればフォロー体制も期待でき、わからないところがあっても質問できる環境です。学習を進めていくなかで不安なことや気になることがあっても悩みを解消できます。
土地家屋調査士の通信講座はさまざまなコースが用意されていることが多いです。レベルに合わせたコースだから着実に力をつけられます。
合格率も高い!おすすめの通信講座2選
土地家屋調査士は難易度が高いので、合格を目指せる勉強法で学びましょう。
土地家屋調査士の勉強法としてサポート体制も十分な通信講座をおすすめしますが、そのなかでも特に推奨できる通信講座を紹介します。
土地家屋調査士の資格取得の試験勉強におすすめの2つの講座
土地家屋調査士の資格取得の試験勉強がおこなえる通信講座はいくつかあります。そのなかでも特におすすめできる通信講座を紹介します。
- アガルート
- LEC東京リーガルマインド
それぞれの通信講座の特徴を把握して、自分に合っているものを選ぶことが重要です。自分に向いている講座で学び、土地家屋調査士試験の合格を目指しましょう。
アガルートで学べる土地家屋調査士試験の種類
2024年合格目標 合格総合講義/一発合格カリキュラム/ダブル合格カリキュラム
- 合格総合講義:162,800円
- 一発合格カリキュラム:338,800円
- 一発合格カリキュラム/ライト:272,800円
- ダブル合格カリキュラム:393,800円
- ダブル合格カリキュラム/ライト:327,800円
- 定期カウンセリング:110,000円
2024年合格目標 中上級総合講義/中上級カリキュラム
- 中上級総合講義:162,800円
- 中上級カリキュラム/ライト:294,800円
- 中上級カリキュラム/フル:360,800円
- 定期カウンセリング:110,000円
2024年合格目標 上級総合講義/上級カリキュラム
- 上級総合講義:162,800円
- 上級カリキュラム/ライト:228,800円
- 上級カリキュラム/フル:305,800円
- 定期カウンセリング:110,000円
カリキュラムオプション
- 合格ゼミ(ウェビナー参加あり):55,000円
- 合格ゼミ(視聴のみ):33,000円
2023年合格目標 合格総合講義/一発合格カリキュラム
- 合格総合講義:162,800円
- 一発合格カリキュラム(定期カウンセリングあり):332,640円
- 一発合格カリキュラム(定期カウンセリングなし):244,640円
2023年合格目標 中上級総合講義/中上級カリキュラム
- 中上級総合講義:162,800円
- 中上級カリキュラム:262,240円
- 定期カウンセリング:88,000円
2023年合格目標 上級総合講義/上級カリキュラム
- 上級総合講義:162,800円
- 上級カリキュラム:218,240円
- 定期カウンセリング:88,000円
カリキュラムオプション
- 合格ゼミ(添削なし):33,000円
その他、苦手をつぶす単科講座多数あり。
アガルートのおすすめポイント
- レベルに合わせた講義が選べる
- 高い合格率
- 無料で受講相談ができる
アガルートは、自分のレベルに合わせた講義を受講できます。
初学者向け、学習経験者向け、学習上級者向けの講義があり、そのなかでも多くのカリキュラムから選択可能です。
苦手な分野を集中的に学べる単科講座も用意されています。
土地家屋調査士の合格率は10%未満で低いと紹介しましたが、アガルートの合格率は50%を越えているのでおすすめです。
全国平均の5倍以上の合格率なので、アガルートでしっかり学べば合格が目指せるのです。
どの講座を選べばよいかや、どのように学習を進めればよいかなどの疑問などには無料の受講相談で対応してもらえます。
LEC東京リーガルマインドで学べる土地家屋調査士試験の種類
2024年合格目標 土地家屋調査士&測量士補W合格コース
- 通学・Web(フォロー付き):444,000円(一般価格)
- 通学・DVD(フォロー付き):495,000円(一般価格)
- 通信・Web:385,000円(一般価格)
- 通信・DVD:440,000円(一般価格)
(※大学生協・書籍部価格、代理店・書籍価格によって価格が異なります。)
土地家屋調査士&測量士補W合格コース 民法既習者向け
- 通学・Web(フォロー付き):385,000円(一般価格)
- 通学・DVD(フォロー付き):440,000円(一般価格)
- 通信・Web:330,000円(一般価格)
- 通信・DVD:385,000円(一般価格)
(※大学生協・書籍部価格、代理店・書籍価格によって価格が異なります。)
土地家屋調査士合格コース
- 通学・Web(フォロー付き):374,000円(一般価格)
- 通学・DVD(フォロー付き):429,000円(一般価格)
- 通信・Web:319,000円(一般価格)
- 通信・DVD:374,000円(一般価格)
(※大学生協・書籍部価格、代理店・書籍価格によって価格が異なります。)
2024年合格目標 初学者向け 土地家屋調査士合格コース 民法既習者向け
- 通学・Web(フォロー付き):319,000円(一般価格)
- 通学・DVD(フォロー付き):374,000円(一般価格)
- 通信・Web:264,000円(一般価格)
- 通信・DVD:319,000円(一般価格)
(※大学生協・書籍部価格、代理店・書籍価格によって価格が異なります。)
2023年合格目標 初学者向け 土地家屋調査士合格コース
- 通学・Web(フォロー付き):374,000円(一般価格)
- 通学・DVD(フォロー付き):429,000円(一般価格)
- 通信・Web:319,000円(一般価格)
- 通信・DVD:374,000円(一般価格)
(※大学生協・書籍部価格、代理店・書籍価格によって価格が異なります。)
2023年合格目標 初学者向け 土地家屋調査士合格コース 民法既習者向け
- 通学・Web(フォロー付き):319,000円(一般価格)
- 通学・DVD(フォロー付き):374,000円(一般価格)
- 通信・Web:264,000円(一般価格)
- 通信・DVD:319,000円(一般価格)
(※大学生協・書籍部価格、代理店・書籍価格によって価格が異なります。)
LEC東京リーガルマインドのおすすめポイント
- 実力派講師陣が指導
- レベルに合わせたカリキュラムが組まれている
- 効率重視のオリジナルテキスト
LEC東京リーガルマインドは、試験解答速報の正確さなどで高い評価を受けている実力派の講師陣が揃っているのが特徴です。短期間で合格できるように徹底サポートしてくれます。
初学者と学習経験者によって異なるカリキュラムが組まれており、レベルに合った学習方法で無駄なく勉強可能です。テキストにおいてもレベルに合うように工夫されています。
土地家屋調査士試験に必要な知識が網羅されたオリジナルテキストは、覚えやすさと使いやすさを兼ね備えています。
通信講座で学び土地家屋調査士試験合格を目指そう
土地家屋調査士試験の合格への近道である通信講座で学び、合格を手に入れましょう。
土地家屋調査士になるには土地家屋調査士試験を合格することが条件となっているので、合格を目指せる勉強法の選択が重要です。
通信講座であれば、わからないことがあったときなどサポートが受けられるので安心して学習できます。
まずは、紹介した通信講座の資料請求から始めるとよいでしょう。
土地家屋調査士の試験対策は通信講座がおすすめ!
土地家屋調査士とは、専門知識を要する不動産に関する業務をおこなう職業です。
土地家屋調査士になるには、土地家屋調査士試験の合格が必須です。
しかし、土地家屋調査士の試験は難易度が高いのでいかに勉強するかにかかっています。
通信講座であれば土地家屋調査士試験に詳しい講師の講義が受けられたり、万全のサポートで支えてくれたりと心強いです。
合格率が高い通信講座を選んで土地家屋調査士試験の資格取得を目指しましょう。