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投稿日:2024年5月29日 | 更新日:2024年05月29日
一念発起し、国家資格取得を目指そうとしている方の中には、自分自身にむいている資格、その難易度や学習時間、独学で取得できるが気になっている方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな国家資格取得に挑む方に向けてそれぞれの国家資格の難易度、試験における問題形式、資格取得までの学習時間や独学で資格取得可能かについて詳しく解説します。
本記事を参考にしていただき、難易度の高い国家資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
なぜ国家資格の難易度は高いのか?
国家資格は、特定の職業や専門分野で必要とされる資格のことを指します。
そしてこれらの資格取得には、政府や公的機関が定めた基準を満たす必要があり、国家資格の難易度は以下のような点に起因して高くなる傾向にあります。
幅広い専門知識とスキルの必要性
国家資格を取得するには、その職業や専門分野に関する様々な知識が求められます。例えば、医師の資格を取る場合、解剖学、薬理学、臨床医学など幅広い知識が必要になります。
この一例からも、多くの知識と経験が国家資格取得には必要であることがお分かりいただけると思います。
国家資格取得には長期間の学習と実務経験が必要
多くの国家資格は、専門学校や大学での教育だけでなく実務経験も求められます。例えば、弁護士資格は、法律の理論だけでなく実務での経験も求められます。
学習時間に関して、少なくとも1000時間以上を要する資格が多くあり、それに伴い難易度も上がります。
一定の実務経験を経て、初めて国家資格取得が認められるものもあります。
難易度が高い試験と合格基準
国家資格の試験は、非常に高い難易度が特徴です。多くの場合、合格率が低く、高度な知識とスキルを証明するための試験が行われます。
狭き門だからこそ、国家資格の難易度が上がるといえます。
公共利益と安全の保護
多くの国家資格は、人々の健康や安全など公共利益に関連しているものが多く、そのため高い基準が設けられます。
国家資格取得者はその分野において大きな責任を持つことを求められ、人々の安全や安心の保護も求められます。
これらの要因が重なり合い、国家資格取得は一般的に難易度が高く、多くの時間と労力を必要とします。それは、人々の安全や法的権利、公共利益を守る責任を担うために非常に高い基準が設けられています。
国家資格難易度ランキングTOP10
国家資格は数多くありますが、その中でも非常に高い難易度の国家資格について詳しく解説します。
国家資格の難易度が高い分、取得する事で高収入や様々なキャリア形成ができるかもしれません。
ご自身の求める資格があれば、是非取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
合格率の低い国家資格とは?
順位 | 資格名 | 合格率 |
1位 | 司法書士 | 5.2% |
2位 | 社会保険労務士 | 5.3% |
3位 | 中小企業診断士 | 5.5% |
4位 | 土地家屋調査士 | 9.6% |
5位 | マンション管理士 | 11.5% |
6位 | 技術士 | 11.7% |
7位 | 行政書士 | 12.1% |
8位 | 測量士 | 14.4% |
9位 | 通関士 | 19.1% |
10位 | 弁護士 | 45.5% |
※合格率は2022年度の結果を参考に算出
上記に国家資格の難易度ランキング一覧を掲載しています。
ランキングに入っている資格はどれも非常に合格率が低いものが多く、何年も勉強を続け資格取得に挑む方も多くいらっしゃいます。
それぞれの資格について、ランキング順に概要と受験資格、試験問題の出題形式や学習時間、独学で取得可能かについて詳しく解説します。
国家資格難易度ランキング1位:司法書士
情報 | |
合格率 | 5.2% |
受験資格 | 特になし |
試験概要一覧 | 筆記試験•口述試験 |
学習時間 | 3000時間 |
独学可能か | 非常に厳しいが、独学も一定数いる |
ランキング1位の司法書士は、個人や企業における特定の法的手続きや文書作成に関する専門家です。主な業務は法的文書の作成、法的手続きのサポート、法律相談などに関わります。
主な業務内容は、以下の通りです。
不動産関連業務
不動産の登記や権利の設定、土地や建物の売買契約書の作成など不動産に関する法的手続きをおこないます。
相続手続き
遺産分割協議書の作成、相続登記の手続きをサポートします。相続税の申告手続きや法的アドバイスもおこないます。
法律相談
契約書のチェック、法的トラブルの相談、法的なアドバイスもおこないます。
裁判所手続きの代理
裁判所での手続きや訴訟手続きを代理し、法的書類の作成、提出をおこないます。
合格率
例年の傾向によれば、合格率は4〜5%前後と非常に難易度が高い資格です。
令和4年度は受験者数12,727名に対し、合格者数は660名で合格率は5.2%でした。
受験資格
受験資格は、特にありません。どのような学歴を持っていても受験が認められています。
中には、高卒の方や中卒の方も受験をし、資格取得を目指しています。
試験形式
司法書士試験は「筆記試験•口述試験」です。
筆記試験:民法や刑法などの法律知識
口述試験:実務的な問題に対する対応能力
資格取得までの学習時間
司法書士試験合格までは、一般的に3000時間前後必要といわれています。
3000時間必要な理由としては、試験科目が11科目で出題範囲が広範囲に及び、取得する知識が細部に至る点があげられます。
独学は可能か?おすすめは?
司法書士の国家資格は難関であり、独学での取得は非常に厳しく現実的ではありません。
ほとんどの受験者は、通信講座もしくは予備校等に通い資格取得を目指します。
いかに効率よく知識を得るかが肝になりますので、少々の出費はかかりますが自己投資と考えて通信講座もしくは予備校に通うことをおすすめします。
ランキング2位:社会保険労務士
情報 | |
合格率 | 5.3% |
受験資格 | 大学卒業以上 |
試験概要一覧 | 選択式・択一式 |
学習時間 | 800〜1000時間 |
独学可能か | 独学も一定数いるが厳しい 通信講座・予備校がおすすめ |
ランキング2位の社会保険労務士は、労働に関する法律や規則に精通し、企業や個人に対して労働に関する様々な問題についてアドバイスやサポートをする専門家です。業務内容は以下の通りです。
労務相談
労働契約、賃金、労働時間、労働条件など労働関連問題の相談を受け、助言や解決策を提供します。
雇用関係の法的手続き
労働契約の作成、解雇手続き、退職の手続きなど、雇用関係に関する法的手続きをサポートします。
労働トラブルの解決
労働紛争やトラブルの解決支援を行い、労働者と企業の間での問題を調停したり解決策を提案したりします。
労働法令順守の支援
労働法や規則に基づいた企業の法令順守支援やコンプライアンスの支援をおこないます。
人事労務のアドバイス
人事制度や福利厚生、労働環境改善に関するアドバイスを提供し、企業が健全な労働環境を整える支援をします。
受験資格
社会労務士の受験資格については以下のような条件があります。
学歴要件
大学卒業以上の学歴を持つことが必要です。ただし、学部や学科についての制限はありません。
実務要件
一定の実務経験が必要で、一般的には2年以上の実務経験が必要とされています。
この経験は、人事労務、労使関係、労働法関連などの分野での実務経験が含まれます。
このように、社会労務士の受験資格には学歴要件と実務要件があります。
大学卒業以上であることと、労務に関連した実務経験を持つことが受験の基本条件です。
問題形式
社労士試験は、「労働法規」と「社会保険」、「一般常識」の3分野8科目が選択式・択一式で出題されます。
資格取得までの学習時間
社会保険労務士の資格取得までに要する学習時間は、約800〜1000時間といわれています。
試験一年前から勉強を始めた場合、平日2時間、休日5時間程度の学習時間が目安です。
独学は可能か?おすすめは?
社会保険労務士は非常に難易度が高い資格ですが、一定数は独学で合格している人もいます。
しかし合格者の大半は実務経験があったり、法律などの知識を持っていたりする人です。
ですので、初心者が独学で合格するのは非常に厳しいといわざるを得ません。
早い段階から、予備校や通信講座の受講を視野にいれると良いのではないでしょうか。
ランキング3位:中小企業診断士
情報 | |
合格率 | 5.5% |
受験資格 | 特になし |
試験概要一覧 | 一次試験、ニ次(筆記・口述)試験、実務補習・実務従事 |
学習時間 | 1000時間程度 |
独学可能か | 独学可能だが非常に厳しい 通信講座・予備校がおすすめ |
ランキング3位の中小企業診断士は、経営に関する専門家であり、中小企業の経営支援、改善策の提案、コンサルティングなどをおこないます。
中小企業の経営課題や問題を解決し、健全な経営を支援する役割を担います。
経営支援やアドバイスを通じて、企業の持続可能な発展や成長をサポートします。
経営診断
企業の経営状況を診断し、問題点や改善のための施策を提案します。財務状況や業績、経営戦略などを評価します。
経営改善策の提案
問題点を洗い出し、それに基づいて業務フローの改善や効率化、組織改革などの提案をおこないます。
資金調達支援
資金調達や財務戦略の支援を行い、中小企業が資金を効果的に活用できるようアドバイスも実施します。
経営計画策定
中長期的なビジョンや目標を考慮した経営計画の策定や立案も実施します。
助成金や補助金の支援
中小企業にとって利用可能な助成金や補助金の情報提供や申請支援をおこないます。
法務やコンプライアンスのアドバイス
法務やコンプライアンスに関するアドバイスや支援を行い、企業が法的規制を遵守する手助けをします。
受験資格
一次試験においては、受験資格は特になく誰でも挑戦できます。
ですが、二次試験の受験資格は一次試験を通過した人のみとなっており、更に一次試験合格の「有効期間」内が条件です。
試験形式
一次試験は、マークシート形式(※四肢択一または五肢択一)
二次試験は、筆記・口述形式、その後に実務補習・実務従事が求められます。
資格取得までの学習時間
中小企業診断士の資格取得に要する学習時間は、約300〜1000時間程度といわれています。
中小企業診断士の国家試験は以下の6つの科目から構成されています。
1. 経営戦略
2. 財務分析
3. 経営コンサルティング手法
4. 経営法務
5. 経営情報処理
6. 実務研修
この6つの科目から構成され、各科目ごとに異なる分野やスキルを試験します。
6科目の知識が求められることから、相当な勉強時間が必要といえます。
独学は可能か?おすすめは?
中小企業診断士の資格は、独学で取得する受験生も多くいます。予備校や通信講座が必ず必要というわけではありません。
ですが、難易度は非常に高いため独学で合格を目指す場合は、きちんとした計画と相応の時間を確保する必要があります。
独学で合格を目指す場合は、以下の点を意識して勉強することをおすすめします。
試験範囲の把握
試験範囲を把握し、各科目や試験形式を理解し学習スケジュールを立てましょう。
専門の参考書や問題集の活用
専門の参考書や問題集を使い、幅広い分野の知識を習得します。
勉強を始める前に、まずは様々な参考書や問題集を書店で確認し自分自身に合う教材を選ぶようにしましょう。
何度も繰り返し反復学習をすることが重要です。
模擬試験の実施
知識が定着した後は、過去問や模擬試験を解くことで、試験形式や自身の弱点を把握し、対策を立てるようにしましょう。
とにかく、問題を解くことが重要といえます。
計画的な学習スケジュール
学習スケジュールを立て、時間を確保し、計画的に学習を進めます。
定期的に学習スケジュールの確認と軌道修正を行い、効率よく勉強できるように整えることも重要です。
継続的な学習と復習
上記でも記載しましたが継続的な学習と復習を行い、定期的に自分の理解度や進捗状況を確認します。何度も復習することで知識が定着します。
ランキング4位:土地家屋調査士
情報 | |
合格率 | 9.6% |
受験資格 | 特になし |
試験概要一覧 | 筆記試験 口述試験 |
学習時間 | 1000時間 |
独学可能か | 独学も可能だが厳しい 通信講座・予備校がおすすめ |
土地家屋調査士は、不動産の専門家であり、土地や建物に関する調査や測量、評価、相続や売買などの手続きを行う専門家です。
主な業務内容は以下の通りです。
不動産調査や測量
土地や建物の境界測量、地積測量、地図作成、測量証明書の作成などをおこないます。
不動産評価•算定
土地や建物の価値を評価し、鑑定書や評価額の算定をおこないます。
不動産売買の手続き
不動産の売買や賃貸に関する契約書の作成や登記手続きをサポートします。
相続や贈与に関する手続き
土地や建物の相続、贈与に伴う手続きや登記、評価、税務に関するアドバイスや手続きをサポートします。
法的支援
不動産関連の法律や規制に基づいたアドバイスやサポートをおこないます。
受験資格
受験資格は特にありません。
合格後、業務を行うために各都道府県内設立の「土地家屋調査士会」へ入会をする必要があります。
問題形式
筆記試験と合格後の口述試験があります。
筆記では不動産の登記や民法等に関する内容と測量・作図に関する内容で、口述試験では1人15分程度の面接方式で土地家屋調査士の業務をおこなうにあたっての必要な知識を問われます。
資格取得までの学習時間
土地家屋調査士の資格取得までに要する勉強時間は、一般的に約1000時間程度といわれています。
独学は可能か?おすすめは?
土地家屋調査士の資格取得は、独学でも可能といわれていますが、難易度は非常に高いため挫折するリスクも大いにあります。
努力の方向性やモチベーション維持など、自分自身で律することができる方であれば十分合格が狙えるのではないでしょうか。
しかし、全てを自分自身で管理することが苦手な方は、通信講座や予備校も視野に入れる必要性があると言えるでしょう。
ランキング5位:マンション管理士
情報 | |
合格率 | 11.5% |
受験資格 | 特になし |
試験概要一覧 | マークシート形式 |
学習時間 | 約500時間 |
独学可能か | 独学も可能だが通信講座・予備校がおすすめ |
マンション管理士は、マンションや集合住宅の管理に関わる専門家であり、共同住宅のスムーズな運営と管理を支援し、建物や居住者のニーズに応じたサービスを提供します。
主な業務内容は、以下の通りです。
管理組合のサポート
マンションや共同住宅の管理組合をサポートし、会議や運営に関するアドバイスをおこないます。
建物・設備の管理
建物や設備の点検、修繕工事の手配、保守管理などをおこないます。
予算管理や会計業務
経費や予算の管理、会計業務、入居者からの管理費の徴収・管理をおこないます。
法的問題の解決
法的な問題に関連する助言や対応、手続きのサポートをおこないます。
保険手続きとリスク管理
不測の事態に備えて、保険手続きやリスク管理のサポートをおこないます。
受験資格
年齢・学歴・実務経験などに関係なく、どなたでも受験することができます。
試験形式
マークシート形式による4肢択一式の50問です。
資格取得までの学習時間
マンション管理士の資格取得までに要する学習時間は、約500時間程度といわれています。
独学は可能か?おすすめは?
独学での資格取得も十分可能ですが、一般的に通信講座や予備校に通う方が多いといわれています。
自分自身でスケジュール管理やモチベーション維持ができる方は独学でも良いですが、少しでも効率的に学びたい方は通信講座や予備校を検討する必要があります。
ランキング6位:技術士
情報 | |
合格率 | 11.7% |
受験資格 | 一次試験はどなたでも可能 2次試験は実務経験を求められる |
試験概要一覧 | 選択式問題•論述式問題 |
学習時間 | 一次試験200〜500時間 二次試験500〜600時間 |
独学可能か | 非常に厳しい 通信講座・予備校がおすすめ |
技術士は、科学技術に関する専門知識と高等の専門的な応用能力、多くの実務経験を有していることを認定する資格です。
技術士の資格取得により、高技術者倫理を持つ技術者として認められ、公益性を確保するために定めた文科省所管の資格認定制度です。
技術士の資格は、専門性に応じて21の技術部門に分かれます。
機械部門
船舶・海洋部門
航空・宇宙部門
電気電子部門
化学部門
繊維部門
金属部門
資源工学部門
建設部門
上下水道部門
衛生工学部門
農業部門
森林部門
水産部門
経営工学部門
情報工学部門
応用理学部門
生物工学部門
環境部門
原子力・放射線部門
総合技術監理部門
多くの専門分野に分かれており、技術士の名称を使用する場合は、技術部門を明示する必要があり「技術士 農業部門」など明示することが義務付けられています。
受験資格
一次試験は、どなたでも受験可能で年齢や性別、実務経験も問われません。
ですが、二次試験を受ける場合は一次試験に合格もしくはJABEE修了し、4〜7年以上の実務経験が必要です。
試験形式
選択式問題:問題に対する選択肢から適切な答えを選ぶ形式です。基礎的な知識や実務問題に関して出題されます。
論述式問題:複数の問題に対して詳細な解答を論述する問題形式です。また、ケーススタディを通じて実務的な能力や解決能力が問われます。
資格取得までの学習時間
一次試験の合格に要する勉強時間の目安は、約200〜500時間程度といわれています。
一次試験は、選択問題形式ですので学習時間をきちんと確保できれば十分に合格が狙えます。暗記力が大きな鍵といえます。
二次試験は、一次試験に比べると論述式問題が多いため、より多くの学習時間を要し500時間~600時間程度が目安といわれています。
資格取得までには、合計して概ね700〜1100時間は必要といえます。
独学は可能か?おすすめは?
技術士の一次試験は、合格率50%前後と言われており、独学でも十分可能ですが二次試験は筆記試験と口頭試験があるため難易度が非常に高くなり合格率は10%以下になります。
その点を踏まえると、独学ではなく通信講座もしくは予備校を検討する必要があるかもしれません。
ランキング7位:行政書士
情報 | |
合格率 | 12.1% |
受験資格 | 特になし |
試験概要一覧 | マークシート、記述問題 |
学習時間 | 約800時間 |
独学可能か | 独学も可能だが通信講座・予備校がおすすめ |
行政書士は、行政手続きや法的手続きの代理、アドバイス、支援を行う専門家であり、個人や企業の法的な手続きをサポートします。
主な業務内容は、以下の通りです。
法的手続きの代理
個人や法人が行う様々な法的手続きや書類作成を代行します。代行内容として、許認可申請、登記手続き、契約書作成などがあります。
法的アドバイス
法的問題や手続きに関するアドバイスをおこないます。契約や法的リスクに関する助言もおこないます。
訴訟手続きの代理
裁判所や行政機関における手続きを代行します。訴訟代理や法廷での弁護をおこないます。
相続や遺言に関する支援
相続手続きや遺言書の作成、遺産分割などの手続きもおこないます。
不動産取引のサポート
不動産の登記や取引手続き、賃貸借契約の作成など不動産取引に関する支援もおこないます。
受験資格
受験資格の制限は、特にありません。
試験形式
試験はマークシートと記述問題が出題されます。試験内容は、法律科目と、一般知識科目があります。
法律科目は、基礎法学、憲法、民法、行政法、商法・会社法です。
一般教養は、政治・経済・社会、情報通信、個人情報保護、文章理解などがあります。
資格取得までの学習時間
行政書士の資格取得までに要する学習時間は、約800時間程度といわれています。
法律の知識がある方は500〜600時間であり、一から学ぶ方は800〜1000時間が必要といわれています。
独学は可能か?おすすめは?
独学を選ぶ方が多いのですが、途中で挫折してしまうケースが非常に多いといわれています。
かなりの学習時間を要しますので、始める段階から通信講座や予備校を検討することをおすすめします。
ランキング8位:測量士
情報 | |
合格率 | 14.4% |
受験資格 | 大学で測量を学ぶもしくは測量士国家試験に合格する |
試験概要一覧 | 択一式、記述式問題 |
学習時間 | 約500時間 |
独学可能か | 厳しい 通信講座・予備校がおすすめ |
測量士は、土地の測量、地形の調査、建設プロジェクトでの土地利用や地図作成など、様々な測量関連の業務をおこなう専門家です。
主な業務内容は、以下の通りです。
土地測量
土地の境界や地積測量を行い、土地の位置や特性を調査し、地図作成や地積計算をおこないます。
建設プロジェクトの測量
建設現場での地盤調査、地形測量、建築物の位置決めなどをおこない、建設計画の基盤となる測量をおこないます。
GIS(地理情報システム)の使用
地理情報システムを使用し、地理空間データを収集・管理し、地図や情報を作成・解釈します。
土地利用計画への貢献
土地利用や都市計画におけるデータ提供や助言をおこない、土地の適した利用をサポートします。
受験資格
測量士になるには、主に二つの方法があります。
一つは、文部科学大臣や国土交通大臣の認定を受けた大学、短大や専門学校などで測量を学び、卒業後に測量事業者で必要な経験を積む方法があります。
二つ目は、測量士国家試験に合格する方法です。
試験形式
択一式、記述式問題の2種類があります。
資格取得までの学習時間
測量士の資格取得までに要する学習時間は、約500時間程度といわれています。
経験者や数学に強い方ですと、約100時間で十分ともいわれています。
独学は可能か?おすすめは?
独学でも十分合格を狙えるといわれています。
ですが実際のところ、測量士の試験対策テキストや参考書は、市販されているものが非常に少ないです。
更に、求められる知識が非常に高度なものが多く、経験者でなければ理解しづらいという点もあり、一から学ぶ人にとっては独学が適しているとはいえず、通信講座や予備校を選ぶ方が効率的かもしれません。
ランキング9位:通関士
情報 | |
合格率 | 19.1% |
受験資格 | 特になし |
試験概要一覧 | マークシート形式 |
学習時間 | 400時間 |
独学可能か | 非常に厳しい 通信講座・予備校がおすすめ |
通関士は、国際貿易において、輸出入品の通関手続きを専門的に担当する専門家です。
ちなみに通関とは、国境を越えた貨物や商品を輸出入する場合に税関や関連する機関が規制や手続きを行い、物品が国境を合法的に通過することを指します。
主な業務内容は、以下の通りです。
輸出入手続きのサポート
輸出入品の税関手続きを管理し、税関への申告や書類作成をおこないます。
関税・税金の計算
輸出入品にかかる関税や税金を計算し、申告や支払い手続きをおこないます。
輸出入業務の助言
輸出入業務に関するアドバイスや助言をおこない、問題解決やスムーズな取引をサポートします。
輸送・物流手続きの調整
貨物の輸送手続きや物流に関する手続きを調整し、円滑な流通を調整します。
受験資格
特に受験資格はなく、どなたでも受験可能です。
試験形式
試験形式は、択一式、選択式、計算式、申告書作成など、全てマークシート形式です。
資格取得までの学習時間
通関士資格取得に要する学習時間は、約400時間といわれています。
法律や貿易分野の知識がある方の中には、300時間程度で合格した方もいるようです。
ですが、一から資格取得を目指す方は少なくとも400時間が必要と考えて学習計画を立てましょう。
独学は可能か?おすすめは?
物流や貿易関係の仕事で知識や実務経験がある方は、独学でも十分合格が狙えます。
一からの資格取得の方にとっては、知識の理解やスケジュール、学習意欲の維持を考えると独学は厳しいといえます。
ランキング10位:弁護士
情報 | |
合格率 | 45.5% |
受験資格 | 法科⼤学院に入学し3年間もしくは2年間学ぶ |
試験概要一覧 | 短答式試験、論文式試験、口述試験 |
学習時間 | 3000時間〜 |
独学可能か | 非常に厳しい |
弁護士は法律の専門家であり、法的アドバイスや法的代理権を提供する専門家です。
また、男性弁護士の平均年収が970万800円、女性弁護士の平均年収が879万1,000円とかなりの高収入が期待できます。
主な業務は以下の通りです。
法的アドバイスと契約チェック
個人や企業への法的アドバイスの実施、契約のチェックや法的リスクの評価なども含まれます。
法的手続きの代理
裁判所や公的機関における法的手続きや訴訟の代理人を担います。クライアントの権利を代弁し、法廷での弁論をおこないます。
契約書の作成
契約書や法的文書の作成を行います。法的なリスクを少なく抑えるための契約書の作成やアドバイスを実施します。
法的トラブルの解決
法的トラブルの解決をサポートし、交渉や和解に向けたアドバイスを提供します。
法律相談
個人や企業からの法的相談に答え、適した解決策を提案します。
特定分野での専門化
特定の法的分野に特化し、知識や専門性を高めることで、クライアントのニーズに適したサービスを提供します。
受験資格
受験資格 |
法科大学院修了 (2023年からは在学中も受験可能) |
予備試験合格 |
受験資格には、2種類あり法科大学院で2年または3年学ぶ方法もしくは予備試験に合格する方法があります。
予備試験は、どなたでも受験可能ですので一から弁護士を目指す場合は予備試験合格を目指しましょう。
試験形式
試験によって問題形式は異なります。
法科大学院入試は、受験する大学により出題方式は異なり、短答式、論文式など様々です。ご自身の受験する大学の傾向を掴みましょう。
司法試験予備試験は、短答式、論文式、口述試験の3段階選抜試験です。
司法試験は、短答式、論文式試験があります。
資格取得までの学習時間
学習時間に関しては、弁護士になるプロセスによって大きく変化します。
法科大学院から目指す場合は、少なくとも5000時間以上の学習時間が必要といわれています。
予備試験から目指す場合は、少なくとも7000時間は必要といわれています。
どちらにせよ、相当の時間が必要なことは明らかです。
独学は可能か?おすすめは?
上記の試験内容や学習時間を考えると、独学はほぼ不可能といわざるを得ません。
大学に通う、もしくは一から学ぶ場合は予備校等に通うことが必須といえます。
番外編①建築設備士
建築設備士は、空調、換気、水道や排水管などの給水、排水設備の衛生、電気など、建築設備全般について専門的な知識や技能を持つことを証明する国家資格です。
合格率
例年の傾向ですと、建築設備士の合格率は20%前後です。
試験形式
筆記試験および実技試験があり、実務に必要な基礎的な知識や技術が問われます。
受験資格
学歴+実務経験
他資格+実務経験
実務経験のみ
3つのルートが用意されています。
建築物の設備に携わる技術者や設計者、施工管理者などが対象です。
取得後の活かし方
設計・監理業務
建築設備士の資格を持つことで、建築物の設備に関する設計や監理の業務に携わることができます。
エネルギー効率の向上
建築物のエネルギー効率向上に貢献するため、環境に配慮した設備提案や改修計画を行うことが可能です。
コンサルティング業務
建築設備に関する専門的な知識を生かして、コンサルティング業務に従事することができます。
建築設備士の資格を持つことで、建築物の設備に関わる様々な業務に参加できます。
エネルギー効率や快適性の向上を担保し、建築プロジェクトにおいて重要な専門家として活躍することが期待されます。
番外編②電気工事士
電気工事士は、電気工事に関する専門的な知識と技能を有することを証明するもので、電気工事士法によって定められた国家資格です。
第二種、第一種があり、第二種電気工事士は年ニ回の試験があり、試験の難易度も低い傾向です。第一種は年一回の試験で、第二種に比べて試験の難易度は高めです。
合格率
第二種は上期と下期、年ニ回試験があり合格率は筆記試験が約50~60%、技能試験が約60%程度と簡単に取得できます。
第一種は下期の年一回の試験で、合格率は筆記試験が約40~50%、技能試験が約60%程度です。
試験形式
電気工事士の試験には「筆記試験」と「技能試験」があります。
受験資格
特に受験資格はなく、誰でも受験可能です。
取得後の活かし方
電気工事業務
電気工事士は、電気工事の設計、施工、保守、点検などの業務に携わることができます。
電気設備監理者
電気工事士の資格を有することで、電気設備の監理や管理者としての職務に就くことができます。
電気工事コンサルタント
専門的な知識を持つ電気工事士は、コンサルタントとして企業やプロジェクトに対して助言や提案を行うことができます。
電気工事士の資格を持つことで、電気工事における高度な技術力を示し、安全かつ信頼性の高い電気設備を構築できます。建築プロジェクトや産業施設、住宅などでの電気工事において重要な役割を果たすことが期待されます。
難易度の低いおすすめ国家資格4選とは?
上記では、難易度の高い国家資格について解説しましたが、中には難易度が低い資格もあります。
ITパスポート、2級ボイラー技士、ファイナンシャルプランナー3級、基本情報技術者の4つです。
働きながらでも十分取得がねらえますので検討してみてはいかがでしょうか?
難易度低いおすすめ国家資格①ITパスポート
ITパスポートは、情報技術の基礎的な知識を持つことを証明する資格で難易度が低いといわれています。
主に情報技術に関する基礎的な理解、ITに関連する用語や概念、基本的なハードウェアやソフトウェアの知識、ネットワークやセキュリティに関する基礎を理解することを目指しています。
情報技術に興味を持つ初心者や、基礎的なITスキルを身につけたい人にとって、有益な資格です。情報技術の基本を理解することで、さまざまな分野での活躍やスキルの基盤を築くのに役立ちます。
合格率
平均すると50%前後であり、対策次第では安易に取得が可能です。
試験形式
選択式の問題や、情報技術に関する基本的な知識を問う問題が出題されます。
受験資格
ITパスポートの受験資格は特になく、ITに関する基礎的な知識を持ちたい学生や社会人などが対象です。
学習時間
ITパスポート資格取得までに3~4カ月程度が目安です。
取得後の活用例
ITパスポートは、IT業界への就職、ITスキルを求められる多くの職種での転職に役立ちます。
難易度低いおすすめ国家資格②2級ボイラー技士
2級ボイラー技士は、ボイラーや圧力容器などの設備を操作し、維持管理するための資格です。
ボイラーや圧力容器の運転や保守に関わる技術者や作業者にとって有用な資格であり、エネルギー関連の分野や工場運営、建物管理などでの就職や転職の可能性が高まります。
合格率
50〜60%と低く安易といわれています。
試験形式
筆記試験や実技試験が含まれ、ボイラーの運転や保守に関する基本的な知識が問われます。
受験資格
受験資格の制限は特になく、ボイラー設備や圧力容器の運転や保守を行いたい技術者や作業者を対象としています。
実務経験がない方は、合格後に講習が必要です。
学習時間
勉強期間は、約3〜4カ月が目安です。
取得後の活用例
2級ボイラー技士の資格取得で、工場や建物管理、エネルギー関連の仕事の就業機会が広がります。
技術者としてのキャリアパスとして、ボイラー設備や圧力容器の運転や保守に関する技術的なスキルを身につけ、技術者としてのキャリアパスを構築できます。
難易度低いおすすめ国家資格③ファイナンシャルプランナー3級
ファイナンシャルプランナー3級は、個人資産運用や貯蓄、保険、税金、年金などに関する基礎知識を持つことを証明する資格です。日常生活でも有効につかえる資格といえます。
合格率
70〜90%と非常に高いといわれています。
試験形式
筆記試験で、ファイナンシャルプランニングや資産運用に関する基礎的な知識に関する問題が中心です。
受験資格
受験資格について、「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」と記載がありますが、実際のところは誰でも受験可能です。
学習時間
ファイナンシャルプランナー3級は難易度が低いため、学習時間は10〜20時間程度で十分合格が目指せるといわれています。
10〜20日の期間で、1日1時間から2時間の学習と短期間で目指せるならば、取得する価値はありそうです。
取得後の活用例
個人資産の運用について、資格取得後、個人資産の運用や貯蓄、保険の選択などに関する基礎知識を活かし、賢い資産運用をおこなうことができます。
個人のライフプランニングとしては、ファイナンシャルプランナー3級の知識を活用して、ライフイベントに合わせた資産運用や貯蓄計画を立てることができ、自分自身のライフプランを立てることに役立ちます。また、身内や知人の相談に乗ることもできるでしょう。
金融機関や保険会社での業務としては、資格を活かして金融機関や保険会社などでの基本的な顧客相談業務に携わることができます。
また、より高度な相談業務に携わるには、2級や1級の取得が必要になります。
ファイナンシャルプランナー3級の資格は、特に、個人資産運用やライフプランニングに関する基礎知識を身につけるのに役立ちます。
資産運用や保険の選択、ライフイベントに合わせた資産計画を立てるための基盤を提供し、自己の資産運用やライフプランに活かすことができます。
難易度低いおすすめ国家資格④基本情報技術者
基本情報技術者(ITエキスパート)は、基本的な情報技術に関する知識とスキルを有することを証明する国家資格です。
合格率
25%前後といわれています。
試験形式
「科目A 試験」は全60問で四肢択一式です。
「科目B 試験」は、全20問で多肢選択の長文読解式です。
受験資格
どなたでも受験可能です。
IT関連の基礎知識を身につけ、IT業界で働きたい人や、情報技術を活用する業務に従事する人を対象としています。
また、ITリテラシーを体系的に勉強したい人にもおすすめです。ITリテラシーとは、ITを利活用する能力のことを指します。
学習時間
基本情報技術者の資格取得に要する学習時間は、200時間程度が目安といわれています。
取得後の活かし方
基本情報技術者の資格は、ITサポート、ヘルプデスク、ネットワーク管理など、さまざまなIT関連職での就業機会を広げます。
また、プロジェクトメンバーとして、基本的なITスキルを活かしてプロジェクトに貢献することができます。
基本情報技術者の資格は、IT業界での初歩的なスキルを有することを示すものであり、さまざまな分野で活躍するための基盤を提供します。これにより、IT関連職への就業機会が広がり、職場でのスキル向上やプロジェクトへの参加が可能となります。
難易度の高い国家資格取得が独学で厳しい場合は?
国家資格の難易度について詳しく解説しましたが、多くの資格にはかなりの学習時間が必要ということがお分かりいただけたと思います。
その膨大な学習時間を考えると、独学では厳しいと感じる人も多いのではないでしょうか?
まずは、どれほどの学習量が必要かを調べていただき、独学が厳しいと感じた方は予備校もしくは通信講座の活用をおすすめします。
独学だと、スケジュールや時間配分は全て自分次第ですが、予備校や通信講座はカリキュラムがしっかりしており、ライフスタイルに合わせて効率よく勉強することができます。
また予備校は、通学コースやオンラインコースに分かれるなどライフスタイルに合ったコースを選ぶこともできます。
通学コースですと、同じ志を持った仲間を作ることもでき、モチベーション維持もしやすくなります。一緒に学ぶ仲間というのは、切磋琢磨できるメリットもありますので、学費はかかりますが有効な手段といえます。
難易度が高い国家資格取得者のキャリア選択
国家資格を取得することで、取得前に比べキャリア選択の幅が広がります。
例えば、医師や弁護士、公認会計士など、国家資格を持つ人々は様々な専門職に就くことができます。
医療関連の職業
医師や看護師などの医療従事者は、患者の治療やケアに従事できます。さまざまな診療や手術、治療プランの立案などが含まれます。
そして、多くの人々を助けるという重大な使命を果たすことができます。
福祉関連の職業
福祉関連の国家資格を取得することにより、社会福祉士や臨床心理士などのキャリア選択の幅が広がり、人々の生活や福祉に寄与することが期待されます。
法律関連の職業
弁護士は法的助言を提供し、法廷でクライアントを代理して法的問題を解決します。
弁護士になることで、企業や個人の権利や義務を守るために活躍できます。
直接、法的問題を解決するだけでなく現代はSNSなどで独自で発信をすることで、法的な問題の相談や解決をするインフルエンサーとなれる可能性もあります。
会計関連の職業
公認会計士は企業や個人の財務管理や税務のアドバイスを提供し、監査や財務報告書の作成などをおこないます。転職することで、一般企業で経営層に戦略的なアドバイスの実施、または経営層として企業の中枢を担う可能性もあります。
まとめ:難易度の高い国家資格取得でキャリアと年収アップ?!簡単な道はなし!
今回は難易度が高い国家資格から、取得が簡単な資格まで数多くを解説しました。
前に挙げた例は一部にすぎませんが、国家資格を持つ人々は様々な分野で活躍できる可能性を秘めています。
簡単な資格はなく取得には相当の時間と労力を要しますが、どれも資格取得後のキャリアアップや年収アップの可能性は広がる可能性があり、目指す価値のあるものばかりです。
独学では取得が厳しいものが多いですので、自己投資として通信講座や予備校を活用して資格取得の第一歩を踏み出すのはいかがでしょうか?
今回の記事を参考にしていただき、素晴らしいキャリア形成をしていただければ幸いです。