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投稿日:2023年4月19日 | 更新日:2023年12月08日
「そもそも通関士とは?」
「仕事内容にはどのようなものがある?」
「将来性はある?」
「試験の概要について知りたい」
本記事では、「通関士とは何か」から仕事内容や試験内容、おすすめの講座まで具体的に解説します。
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通関士とは
通関士とは、財務省が認定する国家資格で、輸出や輸入に関連する手続きをするために必要な資格のことです。
通関士は、通関業務に携わる点が特徴で、通関手続きの代行をできるのは通関士のみとされています。
物品を輸出、輸入するためには税金を支払う必要があり、どのような物を扱うのかを税関に報告するのが義務付けられています。
通関とは具体的に、税関への申告・書類作成などといった仕事を行います。
輸出入によるビジネスを展開する企業の場合、頻繁に通関業務を実施する必要がありますが、時間や労力などの発生しやすい点が問題となりやすいです。
しかし、通関士に通関業務を任せることにより、スムーズにビジネスを展開しやすくなります。
試験に合格後は、通関業者のみでなく、運送業者、商社、メーカーなどさまざまな業種で就職できる点が特徴です。
通関士の仕事内容とは
通関士の仕事には、通関に関する書類の作成や問い合わせの対応など、さまざまなものがあります。
通関士の仕事は、具体的に下記の通りです。
- 貨物の分類
- 税率の決定
- 通関書類の作成、提出
- 申告書や仕入書をチェックする
- 輸出・輸入の申告
- 輸出・輸入業者からの問い合わせへの対応
- 納税額の算出
通関士が作成する書類は重要なもので、ミスがあると輸出入が遅れたり密輸につながったりするケースもあります。
ビジネスでスピードが求められる現代において、輸出入の遅れは企業にとっての大きな損害につながる可能性があります。
正確かつ速く作業するスキルが求められ、高い集中力や責任感の必要になる仕事が通関士です。
申告後に税関から許可がおりない場合、企業に代わって不服申立てをしたり陳述をしたりするのも役割の1つです。
通関士の将来性とは
通関士は将来性のある仕事だといえます。
2020年の輸出入の総申告件数は9,150万件で、輸出入申告件数は増加する傾向にあるためです。
輸出入の申告手続きには通関士が必要で、今後ますます需要が伸びていくと予想されます。
通関業者が自由に仕事をすすめていくためには、社内に通関士を置くことが義務付けられています。
通関士は国家資格の1つで、就職や転職をするときにも資格の所持をアピールできるでしょう。
現在の貿易のシステムが変わらない限り、通関士は将来性があるといえます。
通関士の働く職場とは
通関士として資格を取得したあとは、さまざまな職場で働けます。
ここから、通関士の働く職場について具体的に解説します。
通関業者で働く
まず、通関士の働く場所として通関業務を実施する会社があります。
通関業者は、東京や大阪などの税関の近くに拠点を構えるのが一般的です。
運送会社や海運会社、倉庫会社などを兼ねているケースが多く、通関業務以外に営業部門などで働く可能性もあります。
「通関士として独立したい」と考える人もいるかも知れませんが、通関業法によって禁止されているのが特徴です。
そのため、資格取得後は通関業者などで働くことが求められます。
商社で働く
通関士の中には、商社で働いている人もいます。
海外の企業との取引や商品の発注など、商社では輸出入の仕事があり、専門知識が必要とされるのが特徴です。
そこで、税関手続きに詳しい通関士が必要となります。
社内で通関士を雇えば、外部に委託する必要がなくなり、商社はコストカットを実現できます。
企業の規模が大きくなればなる程、社内に通関士を置く傾向にあり、通関業者に対して速く正確に対応できる点もメリットです。
倉庫業で働く
通関士の中には、倉庫業で働いている人もいます。
倉庫業者は物品を預かるのみではなく、通関業務も実施することで仕事の幅を増やす傾向にあるためです。
利用する業者側としても、通関業務もまとめて依頼することにより、費用や手間の面でメリットがあります。
通関手続きが終わった物品を一時的に保管するために、倉庫業が利用されるケースも多くあるのが特徴です。
一時保管のあとに、運送会社などに物品を引き渡す流れとなります。
物品の保管や管理をするときも、通関士の知識が役立つでしょう。
通関士の資格を取得するメリットとは
通関士の資格を取得することには、さまざまなメリットがあります。
ここから、通関士の資格取得によるメリットを具体的に解説します。
その道のスペシャリストになれる
通関士の資格を取得することで、通関業務のスペシャリストとして認められる点がメリットです。
前述の通り、通関業務の代行ができるのは、通関士の資格を取得した人のみだとされているためです。
資格を取得することで、スキルアップや収入アップなどが見込め、キャリアアップしていきたい人におすすめの資格になります。
通関業務のスペシャリストとして、商社や倉庫業など、さまざまな業界で頼られる存在になれるでしょう。
通関士の資格は転職にも優位に働く
通関士の資格を取得することで、転職するときにも優位になります。
専門性が高く、輸出入に関連する業務は今後も増える傾向にあるためです。
生活環境の変化などにより転職するケースでも、自分に合う条件の会社を見つけられ、優位に転職しやすいといえます。
土日祝日休みの職場が多い傾向にある
通関士の資格を取得して働くメリットは、土日祝日休みの職場が多い傾向にある点です。
税関は土日祝日が休みであり、通関士の休みも税関に準ずる傾向にあるためです。
家庭の事情があり平日のみの勤務を希望する人や、ライフワークバランスを大事にしたい人にとって、働きやすい可能性が高いといえます。
通関士の資格を取得するデメリットとは
通関士の資格取得にはメリットがありますが、デメリットもあります。
ここから、通関士の資格取得のデメリットについて具体的に解説します。
責任が大きい
通関士の資格取得のデメリットとは、仕事の責任が大きい点です。
作成した書類や手続きなどに間違が発生すると税関で許可がおりず、依頼してきた企業に多大な迷惑をかける恐れがあるためです。
もし書類の間違いなどが続く場合、場合によっては営業停止処分を受ける可能性もあります。
通関士の資格を取得する前に、通関士の責任の大きさをよく理解しておきましょう。
資格取得後すぐには仕事ができない
通関士の資格取得のデメリットは、資格を取得してもすぐには通関士として働けない点です。
通関士の仕事は責任が重く、「業務未経験の人には任せられない」と企業側に考えられる傾向にあるためです。
通関士の試験とは?
通関士の試験を受ける前には、試験の概要について詳しく理解しておくのがポイントです。
ここから、通関士の試験について詳しく解説します。
試験の概要
通関士の試験とは、難易度の高い国家試験で、貿易業界で働きたいと考える人が受験する傾向にあります。
前述の通り、通関士の試験に合格すれば通関業者のみでなく、商社や倉庫業などでも働けるためです。
通関士の試験では、法律に関する知識や、書類の作成などについて問われるのが特徴です。
試験の実施時期
通関士の試験は、毎年1回実施されています。
試験の流れは、具体的に下記の通りです。
7月上旬に試験の詳細発表
7月上旬から2週間程度、願書の提出期間
10月上旬に試験
11月下旬から12月上旬に合格発表
通関士の試験を受けられるのは年に1度のみで、事前に対策することが重要です。
試験の科目・内容とは
通関士の試験科目は3つあるのが特徴です。
試験科目は、具体的に下記の通りです。
・通関業法:45点
・関税法、関税定率法、その他関税に関する法律、外国為替・外国貿易法:60点
・通関書類の作成要領、その他通関手続きの実務:45点
マークシートのみによる試験で、1日で終了します。
試験に合格するには合格基準を満たす必要があり、通関に関係する法令の理解や書類作成の知識、付属書類に対する理解度が問われます。
試験の合格率とは
実施される年にもよりますが、通関士試験の合格率は10%から15%程度となっています。
通関士試験の合格率は、具体的に下記の通りです。
2021年:15.8%
2020年:16.9%
合格するためには、各科目で60%以上の点数を獲得する必要があります。
3科目の合計で60%以上達成すればよいわけではなく、各科目で達成する必要がある点は注意が必要です。
得意科目のみではなく、苦手な科目も積極的に勉強することがポイントになるでしょう。
試験会場
通関士の試験は全国13の主要都市で行われます。
受験願書の税関に対応した場所で受験するのが基本です。
通関士の資格に関するよくある質問とは
通関士の資格に関してよくある質問をまとめました。
ここから、具体的に解説します。
英語のスキルは必要ですか?
あると便利ですが、なくても問題ありません。
仕事を通して、必要な英語のスキルを身につけられるためです。
通関士の資格取得を考える人の中には、「英語が話せないから向いていない」と考える人もいるかも知れませんが、心配する必要はありません。
英語の勉強に時間を割くよりも、試験対策の勉強をするのが賢明だといえます。
女性で通関士になる人もいますか?
女性でも通関士になる人もいます。
通関士の仕事をするために、特別な力や体力などは必要になりません。
2020年に行われた通関士試験でも、以下の点が判明しています。
男性の受験者:3,204人(合格者:424人)
女性の受験者:2,730人(合格者:433人)
全体の受験者数の4割以上が女性で、合格者数も女性の方が多いです。
女性の通関士として働くことは可能だといえます。
通関士試験対策におすすめの通信講座とは
通関士の試験を受ける前に、受講するとよい通信講座があります。
ここから、通関士の試験対策としておすすめの通信講座を解説します。
アガルート
通関士試験対策としておすすめなのは、アガルートです。
3万9,800円と比較的安く受講できるのみでなく、カリキュラムが効果的に組まれているためです。
2023年の試験に合格した場合、合格祝いとして1万円返金してもらえます。
アガルートの特徴は、具体的に以下の点です。
- アウトプットすることで知識を定着しやすい
- 質問が無制限でできる
アガルートでは、知識の習得を効率的に行えるように、チェック問題を豊富に設けているのが特徴です。
知識を自分のものにするには、アウトプットすることが重要になるためです。
また、Facebookに参加することで質問を無制限でできる点も特徴になります。
わからない点を教えてもらえることで、スムーズに学習をすすめられるでしょう。
フォーサイト
次に、通関士試験対策としておすすめなのは、フォーサイトです。
フォーサイトの価格は5万2,800円でアガルートよりも高い点が特徴ですが、教育給付制度の対象となっています。
教育給付制度を受けることにより4万2,240円で受講可能で、活用できる人にとってはメリットが大きいです。
フォーサイトの特徴は具体的に下記の通りです。
- 通常の3分の2の内容まで厳選されたテキスト
- 合格率が驚異の57.9%
フォーサイトのテキストは、試験で必要な部分のみに厳選されているのが特徴です。
学習する内容を厳選することで、短時間でも効率的に学習を進めやすくなります。
合格率は全国平均の3.03倍である57.9%を誇っており、試験対策として効果的です。
ユーキャン
最後に、通関士試験対策としておすすめなのは、ユーキャンです。
ユーキャンの講座価格は5万9,000円と比較的高いですが、フォーサイトと同様に教育給付制度の対象となっています。
制度を活用すれば、4万7,000円で受講可能です。
ユーキャンの通関士講座の特徴は、具体的に下記の通りです。
- スマホでスキマ時間に学習できる
- 10年間で5万人以上、受講した実績がある
忙しいビジネスパーソンや学生の人でも勉強しやすいように、ユーキャンではスマホによる学習が可能です。
講義動画を視聴したりミニテストなどをしたりすることで、効率的に学習をすすめられるでしょう。
10年間で5万人以上が受講した実績があり、多数の合格者もでています。
試験対策として有効なノウハウが蓄積されており、講座を受けることで合格率をあげられる可能性があるでしょう。
まとめ
ここまで、通関士とは何か、通関士の仕事内容や資格取得のメリット・デメリット、試験内容などを解説してきました。
通関士とは責任が大きい仕事ですが、その分やりがいを感じやすい仕事だといえます。
仕事でスキルアップしたい人や、依頼してきた企業の役に立ちたいという熱意のある人に向いている仕事です。
本記事を参考に、通関士の仕事内容や資格について理解していただければ幸いです。
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