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投稿日:2024年7月26日 | 更新日:2024年07月26日
これからWebデザインを学ぼうとしている人、あるいは学習している人におすすめしたいのが「CSSフレームワーク」です。
CSSフレームワークは、Webデザインを制作する人にさまざまなメリットをもたらしてくれます。
そこで今回はおすすめのフレームワークや
そのメリットを解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
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CSSとは
まず、初心者の人に向けてCSSの概要をはじめ、HTMLやJavaScriptとの違いを解説します。
- CSSの概要
- CSSとHTMLとの違い
- JavaScriptとの違い
CSSの概要
CSSとは、Cascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シート)の略であり、Webページの外観を制御するために利用する言語です。
Webページのコンテンツを作成する技術としては、HTMLが挙げられます。
CSSの基本的な書き方は次のとおりです。
書き方 | セレクタ {プロパティ: 値} |
例 | h1 { color: red; font-size: 10pt; } |
セレクタは、CSSで設定するスタイルをどの部分に適用するかを指定します。
上表の例では「h1」がセレクタに該当する部分です。
セレクタには、HTMLタグ要素はもちろん、IDやclass名なども指定可能です。
プロパティは、どのようなスタイルを適用するか、その種類を指定する部分です。
上表の例では「color」あるいは「font-size」などがプロパティにあたります。
値は前述したプロパティの設定値です。
上表の例では「red」や「10pt」などが該当します。
値を変更することで、CSSのスタイルに反映することができます。
CSSとHTMLとの違い
CSSとHTMLは、どちらもWebページを作成するための言語です。
ただし、HTMLはWebページの構成要素(テキストや画像など)を制作するために利用します。
一方でCSSは、Webページのフォントや文字色および背景色をはじめ、アニメーションやクリック時の表示など、デザインを構成する役割を持っています。
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JavaScriptとの違い
CSSとJavaScriptはどちらもWebページを作成するために必要なものです。
しかし、CSSはデザインのみを担当することに対して、JavaScriptはWebページに動的な機能を追加できます。
例えば、Webページに何らかのメッセージや簡単なアニメーションを表示可能です。
また、ポップアップウィンドウやマウスオーバーで画像を拡大するなどもJavaScirptのプログラミングで実現されています。
CSSフレームワークとは?
CSSフレームワークとは、Webページを制作するときによく利用されるパーツ(部品)および機能などを、簡単に再利用できるようにまとめられたものを指します。
CSSフレームワークを活用しない場合、Webページに関するすべてのデザインをゼロから制作しなければなりません。
しかし、Webサイトごとに毎回ゼロから開発するのは、非効率的であり、時間もお金もかかってしまうのです。
そのようなとき、CSSフレームワークを利用すれば、効率的にWebページのデザインを制作できるのです。
実際にさまざまなWebサイト制作案件においても、CSSフレームワークは活用されています。
そのため、CSSフレームワークの導入は、決して特別なことではなく極めてスタンダードな開発手法といえるでしょう。
CSSフレームワークのメリット
ここではCSSフレームワークのメリットを解説します。
- デザインの統一性が生まれる
- レスポンシブに対応できる
- コード量が削減できる
デザインの統一性が生まれる
CSSフレームワークを利用すると、Webデザインに統一性をもたらしてくれます。
CSSフレームワークは、Webデザインに必要な部品などを集めたものです。
それらの部品を利用することで、Webデザインに一体感が生まれる点がメリットです。
レスポンシブに対応できる
CSSフレームワークを利用すると、レスポンシブWebデザインを簡単に実現可能です。
レスポンシブWebデザインとは、閲覧者のデバイス(PCやスマートフォンなど)によって画面サイズを自動的に最適化してくれるデザインを指します。
コード量が削減できる
CSSフレームワークを利用すると、CSSのコード量を削減可能です。
レスポンシブWebデザインに対応していない場合は「PC用のデザイン」と「スマートフォン用のデザイン」などを分けて開発しなければなりませんでした。
また、CSSフレームワークを利用しない場合はWebデザイン時に、頻繁に利用する部品も開発しなければなりません。
CSSフレームワークを活用すれば、コード量(= Webデザイン制作に関するコスト)を大幅に削減可能です。
【2023年版】CSSフレームワーク10選は?
ここではCSSに関する年次調査レポートである「State of CSS 2023」の利用率ランキングにランクインした以下の、おすすめのCSSフレームワークを紹介します。
- おすすめフレームワーク1.
Bootstrap - おすすめフレームワーク2.
Tailwind CSS - おすすめフレームワーク3.
Materialize CSS - おすすめフレームワーク4.
Foundation - おすすめフレームワーク5.
Ant Design - おすすめフレームワーク6.
Bulma - おすすめフレームワーク7.
Pure.css - おすすめフレームワーク8.
Semantic UI - おすすめフレームワーク9.
UIKit - おすすめフレームワーク10.
Open Props
画像出典:State of CSS 2023
おすすめフレームワーク1.Bootstrap
おすすめフレームワークの1つ目はBootstrapです。
Bootstrapは、X社(旧Twitter社)のエンジニアによって開発されたCSSフレームワークとして有名であり、多くのWebサイトで利用されています。
Bootstrapの特徴は、次のとおりです。
- 簡単にレスポンシブデザインを実現可能
- Webサイトなどの開発効率をアップできる
おすすめフレームワーク2.Tailwind CSS
おすすめフレームワークの2つ目はTailwind CSSです。
Tailwind CSSは「ユーティリティファースト」という考え方を採用しています。
Bootstrapはあらかじめ用意された部品などを使ってWebデザインを組み立てますが、Tailwind CSSはCSSスタイルを細かく指定できます。
そのため、デザインの自由度が高い点が特徴といえます。
おすすめフレームワーク3.Materialize CSS
おすすめフレームワークの3つ目はMaterialize CSSです。
Materialize CSSは、Google社が提唱している「マテリアルデザイン」に沿ったWebデザインを簡単に実現できるCSSフレームワークです。
おすすめフレームワーク4.Foundation
おすすめフレームワークの4つ目はFoundationです。
FoundationはZurb社が開発しており、レスポンシブWebデザインに特化したCSSフレームワークとして有名です。
利用企業には、Adobe社やamazon社なども名を連ねています。
おすすめフレームワーク5.Ant Design
おすすめフレームワークの5つ目はAnt Designです。
Ant Designは中国のAntグループが開発したUIフレームワークであり、オープンソースとして公開されています。
Antグループを知らないという人も多いかもしれませんが、AlibabaやAlipayなどを傘下に持つ巨大IT企業です。
おすすめフレームワーク6.Bulma
おすすめフレームワークの6つ目はBulmaです。
Bulma(ブルマ)はモバイルファーストなCSSフレームワークであり、オープンソースのため無料で利用できます。
CSSに関する知識があまりなくても、直感的に利用できるため、高い人気を集めています。
おすすめフレームワーク7.Pure.css
おすすめフレームワークの7つ目はPure.cssです。
Pure.cssは米国のYahoo!社が開発した軽量CSSフレームワークとして人気を集めています。
ファイルが軽量であり、手軽にレスポンシブWebデザインを制作できる点が特徴です。
おすすめフレームワーク8.Semantic UI
おすすめフレームワークの8つ目はSemantic UIです。
Semantic UIはHTMLを利用して、レスポンシブWebデザインを実現するという他のフレームワークと少し違った特徴をもっています。
HTMLの経験がある人にとっては学習コストが低く、習得しやすい点が嬉しいポイントといえるでしょう。
おすすめフレームワーク9.UIKit
おすすめフレームワークの9つ目はUIKitです。
UIKitはApple社が提供するUIフレームワークであり、iOSなどのアプリケーションデザインを制作できます。
なお、Apple社はSwiftUIというフレームワークも公開しています。
おすすめフレームワーク10.Open Props
おすすめフレームワークの10個目はOpen Propsです。
Open Propsはユーティリティファーストという考え方を採用しており、すべての値がCSS変数で定義されています。
オープンソースであるため、無料で利用できる点が特徴です。
【初心者向け/独学あり】CSSの勉強方法5選は?
ここではCSSおよびCSSフレームワークに関するおすすめの勉強方法を紹介します。
- 【独学】書籍(本)で勉強する
- 【独学】学習サイト(Progateなど)やアプリで勉強する
- 【独学】動画 (YouTubeやUdemyなど)で勉強する
- セミナーで勉強する
- プログラミングスクールで勉強する
【独学】書籍(本)で勉強する
1つ目は、書籍や参考書などの本で勉強する方法です。
書籍や参考書などの本は、CSSの知識やスキルを体系的に学習できるのが大きな特徴です。
また、本はパソコンやスマートフォンとは異なり、必要なときにすぐに参照できるため、すきま時間を有効活用できます。
ただし、基本的には独学となるため、不明点や疑問点の解消に時間がかかりがちな点、最悪の場合は1人では解消できないこともある点には注意が必要です。
なお、書籍(本)を選ぶときは、以下のポイントをチェックしましょう。
- イラストや図解が豊富な本であるか
- 学びたい機能を含んでいるか
- CSSのバージョン/フレームワークはあっているか
基礎からしっかりとCSSを学びたい人、独学でCSSをマスターしたい人には、おすすめの勉強方法です。
【独学】学習サイト(Progateなど)やアプリで勉強する
2つ目は、Progateなどの学習サイトでJavaを勉強する方法です。
学習サイトはテキストを読むだけではなく、アニメーションやイラストなどを豊富に取り入れたコンテンツで学べます。
そのため、飽きることなく楽しみながら学習を進められる点が特徴の1つです。
また、実際にパソコンでCSSを制作しながら学べるため、インプットだけではなくアウトプット型の学習が可能です。
その結果として、効率的なスキル獲得が期待できるでしょう。
CSSを勉強できる代表的な学習サイトは以下のとおりです。
活字を読むだけではなく、楽しみながら独学で学びたい人にはおすすめの勉強方法です。
【独学】動画 (YouTubeやUdemyなど)で勉強する
3つ目は、動画 (YouTubeやUdemyなど)で勉強する方法です。
動画は、視覚だけではなく聴覚も利用しながら学べるため、内容を理解しやすい点が大きな特徴です。
アメリカ国立訓練研究所が発表した「ラーニングピラミッド」と呼ばれる勉強方法の調査によれば「講義による学習」の学習定着率5%に対して「視聴覚による学習」は20%とのことでした。
また、倍速再生が可能なメディアであれば、わずかな時間でも効率よく学べるでしょう。
独学でCSSを学ぶ際に、おすすめの動画サイトは次のとおりです。
短期間で効率的に学びたい人には、おすすめの勉強方法といえます。
セミナーで勉強する
4つ目は、セミナーで勉強する方法です。
セミナーは、経験豊富な講師からCSSの講義を受けられます。
短時間での開催が多いため、ピンポイントで学習したい人に適しています。
初心者におすすめのCSSセミナーは次のとおりです。
プロの講師からCSSの指導を受けたい人には、おすすめの勉強方法といえるでしょう。
プログラミングスクールで勉強する
5つ目は、プログラミングスクールで勉強する方法です。
プログラミングスクールは、長期にわたりじっくりとCSSや周辺知識を学習できるのが特徴です。
また、スクールの多くは現役エンジニアが講師を担当するため、実践的なスキルが身に付きます。
ただし、これまで紹介した勉強方法よりもコストがかかる点は注意しましょう。
CSSの講座を提供するプログラミングスクールの一例は次のとおりです。
学習にかかる予算や時間に余裕がある人には、おすすめの勉強方法です。
おすすめのCSSフレームワークを利用してWebデザインをつくってみよう
今回はCSSの概要およびCSSフレームワークをはじめ、おすすめの勉強方法などを解説しました。
CSSフレームワークを活用すれば、Webデザインに統一性を持たせたり、効率的にWebデザインを制作したりすることが可能です。
WebデザイナーなどCSSを利用する人にとっては、重要なスキルの1つといえるでしょう。
自分でWebページをデザインしたい人、将来的にWebデザイナーを目指している人は、今回紹介したおすすめの勉強方法を実践し、CSS学習にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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